2022年3月22日 00:00
過去幾人もの社員から賞与の際に「自分がこれほど頑張っているのに、苦労してない人も同じように分け前をもらえるなんて平等じゃない!」という言葉が発せられました、こういった感情が起きるのは自分がいろんな意味で今は元気だからかもしれません。
病気や年齢、経済的不安や家庭事情などで自身が思うように動けなくなったときにはたして同じことが言えるでしょうか、「動ける時には他者を助ければよい、できない時に今度は助けられる、ただし与えてきた人だけは」、その人から直接返ってこなくてもよいのです、自分が過去やってきた事はぐるっと回って別の人からでも返ってくるものです。
天は本当に実に平等なのです、そして正義は確かに存在しているのです、与えることができる時に他者に与えていなければ与えられなくなったときには誰からも返ってこないのです、不思議ですがこれが事実なのです。
ペイフォワードの精神を無きものにするような自己利益優先に走る人にはどんな仏の心も伝わらないのですから誰も与えることはしないのです、だから与えるのは他者に与えられる人だけということを充分に見極めたうえで行うことも重要なことです。
「1部の人にはたくさんのことをしてあげているのに、どうして自分には何もしてくれないのですか?」、それはあなたは常に貰うだけでそれで得た利益を他者のみならず対象の人でさえも返すことをしてこなかったからです。
いい年になって誰からも助けてもらえず心配してくれる人がいないのは極めて惨めで辛いことだと思います、この歳になってよく解るのです、今いろいろな人が各種で手伝ってくれます、本当にありがたいことです、それが「ペイフォワード」というプラス連鎖循環のありがたさなのだとつくづく思います。
若い時はそれが解っていてもなかなか納得して実行できないかもしれません、「奪い合えば足りず、分け合えば余る」、他者に与えるだけではなく投資もお金を回すという結果においては同じことです、例え失敗して戻ってこなくてもそのお金でその時には誰かが生活できたのですからそれでよいのです。
過去に無駄になったお金のことは奇麗に忘れることです、なぜならこれから生まれるお金が寄ってこないからです、お金は正直に居心地の良い人のところにちゃんと寄ってきてくれます、お金はぐるぐると世の中を回ることが好きなのです、狭いところに押し込まれたら悲鳴をあげて逃げ出すでしょう、そしてその場所に二度と戻ろうとはしないのです。
このお金という個性を理解したいのであればお金を常に回している人が日頃から何をしているのかをじっくりと観察することです、「欲しいならまずは与えよ、その瞬間に一文無しになったとしても」、数年間だけでも継続してやってみれば解ることです。