「もうはまだなり、まだはもうなり」
「もう駄目だ」と考えるときは、
まだ解決策が幾つも残されているものだ。
「まだ大丈夫」と考えるときは、
もう限界を越えているのかもしれない。
いずれにしても自分に無理しないことが肝要。
一旦は現状を真摯に受け入れ感謝することだ。
感謝の気持ちが足りないから煩悩に支配され迷う。
自分の心に従い現状に感謝して生きること、
それが幸福に暮らせる方法だと思う。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。
人間の欲が無くならない限り、
その欲を食いものにしたビジネスもまた無くなることはない。
だから詐欺師がこの世から消滅することはない。
ここで悪を生んでいるのは誰かということを考えるべきだ。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
国の経済力を示すGDP(国内総生産)ですが日本は1980年代中盤に一時的に世界第1位となりましたが現在はアメリカ・中国に次ぐ3位です、3位だから経済大国だと思っているのは大間違いです、ちなみに国民一人当たりの生産力では現在24位です、つまり一部の企業の売上利益が日本の総生産額を押し上げている事実が浮かび上がってきます。
更には購買力平価(PPPベースのGDP)では現在4位ですが2050年にはブラジルやインドネシアなどの国に追い抜かれて10位以下まで落ちると予想されています、この購買力平価というのは国内総生産に比べてその国の経済力の実態を示しているというものであり、国を正常に維持する為にどれほどの予算が必要かというもので人口が多いほど高くなる傾向があります。
またビッグマックの価格はその国の経済の実態を反映しているという指標がありますが、1990年には日本は世界一高額でしたが現在ではアメリカの半額であり韓国にも追いこされています、3年前にサラリーマンの平均年収で韓国に追い越されているので当然と言えば当然です。
どの国でも近年では貧富の差が大きくなり国民の所得層が二極分化しています、日本も多分にもれずこの格差が年々大きくなっています、つまり国民の一部の人だけが富裕層を形成し多くの国民は生活していくのがやっとだという実態が明確になってくるのです、そんな状況で日本は経済大国だと本当に思えるでしょうか?
1991年のバブル経済崩壊後から現在まで30年間の平均年収はほぼ横ばいです、対して他のアジア諸国は右肩上がりで伸びています、バブル経済崩壊から10年目の2001年に日本経済を見事に言い表した「失われた10年」は後に「失われた20年」になり、そして今度は「失われた30年」と世界中の経済評論家から言われるのでしょう。
今まで発展途上国と言われていた東南アジアや南米諸国に一度行ってみてください、経済発展力の勢いの凄さを身をもって知ることになるでしょう、でも良いじゃないですか経済大国でなくても、ほんの80年ほど前まで世界を制覇していたヨーロッパ諸国を見ならうことです、何故なら日本も少子高齢化社会の国に移行してしまったのですから競争よりも老後生活の豊かさを求めるようになればいいのです。
「懐刀(ふところがたな)」とは武将が常に懐に入れておく保身のための短剣のことを指しますが、比喩として絶対的な信頼を示す身辺に常に置いておく部下に対して使われます、戦国時代には「御庭番(おにわばん)」や「草履番(ぞうりばん)」など日頃は庭掃除や来客の草履の管理をしているのですが裏では味方の武将や敵陣の密偵という任務を遂行する人だったのです。
豊臣秀吉は何故織田信長から重宝され先輩武将をゴボウ抜きで大出世を果たせたのでしょう、歴史を紐解けば若き時代の秀吉の役割が見えてきます、また徳川家康が草履番として採用した本田正信が何故ある日突然に側近に迎えられたのでしょう、これも「無駄飯食いの役立たず」と他の身内武将から言われ続けた若き日の正信の役割から想像するに易しいです。
日頃は庭掃除や草履の管理をさせるには意味があります、それは身内や客人として呼ばれた武将の顔を覚えさせるためです、顔が解らなければ密偵はできないわけです、秘密会議をしているのは誰と誰かなどが解らなければ密偵の意味をなさないからに他なりません。
こうした人材を「懐刀」と呼ぶのですが現代でも教育現場や病院、そして多くの企業にも存在しています、例えばアメリカの某保険会社では普段は社内の掃除や設備の修理などを行っています、どの部署にも自由に出入りできて作業を行っているにも関わらずまったく目立ちません、社員は不用意にも通路やトイレで秘密の話しを立ち話でしてしまうでしょう。
こうして社内の諜報活動(スパイ)を行い不正取引などの情報を事前に社内から得ているのです、その存在は社長の絶対的な信頼を得た人で何かと重用され報酬も正規の報酬以外に社長からダブルインカムで受け取れるのです。
社長への報告は社長が居るときの社長室の掃除の際に他なりません、秘書にもばれることもなく堂々と報告できますから、また諜報活動だけではなく会社を守る為の作戦行動も裏で密かに行います、まるでスパイ映画のような事が現実に企業内で行われているのです。
企業以外では、教育以外の事は何でも行う「学校用務員」がその役割を担っているかもしれないし、病院では「清掃係」や「設備係」がそうであるのかもしれません、それは表に出ることが一切ないだけに誰にも解らないことなのです。
「懐刀」は指示に忠実で自分の損得勘定や考えを一切入れずの完璧な報告を行うという絶対的な信頼感がなければ任されません、したがって社長自ら極秘裏に徹底教育した秘密兵器ともいうべき人なのです、そして誰もが務まる役職ではありません、表面上は「清掃係」や「設備係」などですから外見や立場など他者の目を気にするようなプライドが高い人はまず務まらないでしょう。
ヨーロッパ各国に息づいている「進化しないものは退化する」という哲学的思想を思い起こさせる事象は各所で見受けられます、私は「今この瞬間には満足し未来を見て満足するな」と門下生によく言います。
「この瞬間の満足」とは前向き思考を指しており生きていることへの一つの感謝でもあります、そして「未来を見て満足するな」とは安易にその後の状況を思い込みで満足することなく進化し続ける姿勢が重要だということを指しています。
進化なき物も人もどんどん退化していきます、人は何歳になっても新しきを学び進化し続けることが肝要だと思います、疑問を感じたらすぐに調べ興味を持ったら先ずはやってみる、この行動姿勢から人は成長し進化していけるのだと思います、その延長線上に人生の成功が在るように思えてなりません。
今在るもの人間関係然りで環境全てに先ずは満足して感謝です、そして自身の理想とのギャップを見い出して未来を考えて満足せずに理想郷構築に尽力する、この姿勢が尊いと思うのです、理想郷は簡単には手に入りません、だからこそ崇高な世界であって必死に努力した一握りの人しか手にすることができないものなのです。
悩んだり考え込んでも時間の無駄になるだけです、それよりも1秒でも多く理想郷を得る為の行動を惜しむことなく行うことです、時間を無駄にした報いは理想郷が消えていくという結果を齎すだけです。
人生長いようで極めて短いのです、日々ルーティング人生の人は40歳超えたらあっという間に還暦を迎えてしまいます、逆に1日を充実させて過ごしている人は還暦越えても1年は極めて長い時間に感じるでしょう、だから常にチャレンジし続けて1秒たりとも無駄な時間を作ってはならないのです。