景気を決定する大きな要因は経済三原則に基づき3つ在ります、一つは「統計」で言うまでもなく歴史は常に繰り返しており流れやリズムは無視することはできません。
景気も同じことで一定の流れやリズムの中で動いておりこれらを分析した結果が統計というものです、したがって過去の統計から導き出される景気動向は今後の景気を予測するのに必須なデータであり「統計」は確実に生きているのです。
もう一つは「ファンダメンタルズ」でファンダメンタルズというのは景気を揺さぶる外的要因ともいえる「基礎的事項」を指します、例えば紛争や政治の大きな変化、またインフラや法制度の改定などもこのファンダメンタルズに含まれます。
これらの変化を読むことは景気動向を先読みするうえで重要不可欠な要素となります、ただ過日の9.11テロや東日本大地震などは予測できないものです、しかしその後にどのような状況になるのかを予め先の統計で得ておけば、予測不可能な状況でも対処できることになります。
最後は「消費者マインド」で最も予測できない難しい要素です、人間は生き物です、景気を決める最大の要素は消費者動向であり、その要因が消費者の心の変化なのです、先の2つのデータが景気浮上と出ても実際に景気を促す消費者が動かなければ景気は浮上することはありません。
そして景気予測を行う有識者は自身の生活環境と世間一般の生活環境の差を知りません、そこでこの予測に大きな差異が現れてきます、消費者マインドは実際にデパートや居酒屋など、自身の足と目で確認していかなくてはならない要素なのです。
景気はこの景気3大要素の状態の組み合わせによって浮上したり落ち込んだりするわけです、このトレンドを正確に読んだ人が次の勝者となり他者動向に左右される人はいつも外れクジを引いてしまう人ということになるのです。
さて今後の景気は如何なるものとなるでしょうか、統計的には首相が変わりましたが株価に影響はなくステイディです、ファンダメンタルズでは新型コロナパンデミックが収束に向かっており僅かな上昇機運、最後の消費者マインドは今後どのように見通せるでしょうか。
考えても結論が出ないことは、
幾ら考えても結論は出ないものである。
既に終わってしまった過去のこと。
他者が介在して起こるべく結末。
自分の考えだけではどうすることもできない。
それよりも常に考えるべきことは、
自分の未来と人生についてである。
幸福に生きたければ、
「どうすべきか」という義務思考から、
「どうしたい」という欲求思考で生きることだ。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。
人は何かの変化行動を起こすとき、
よく「天からのメッセージ」だと言うが、
多分それは「悪魔のささやき」だと思う。
天は後ろ向きな自己都合に味方することはない。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
普段から人は意味も無く社交辞令を言うものである。
でも困ったことに本気で受けとめる人がいる。
「勘違い人間」と「ナルシスト」は実に厄介な存在だ。
褒め言葉は半分聞き流すことが大人というものだ。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
「主将たる者が人を登用する際には十分に注意しなければならない事がある。 善柔な性格の者は人に逆らわない、だから同じ仲間から贔屓(ひいき)される者が多い。 そこで主将がその者を良いと思い用いれば国を治めがたくなる。 なぜならば、その者は悪をこらしめ善を勤めることができないからだ。 家中は一応無難であろうが乱の発端となる、主将は自らの目を開かねばならない」
「名将言行録」に載せられている三本の矢の教えで知られる毛利元就の深い一言は、経営者には耳が痛いだろう。
従順な者が参謀にいると経営者は憂いなく過ごせます、ところがこの従順な者が時として内乱の火種となることがあるのです。
考えてみれば解ります、従順な者とはどのような性格の人なのでしょうか。
要は「事なかれ主義」で経営者の意思を自分の都合に置き換えては下に伝え、下の意見や言い分もまた自己の都合に置き換えては経営者に伝えます。
つまりは、知らぬうちに経営者はこの従順な者に暗黙のうちにコントロールされるようになるのです、このようになった組織はあっという間に内部分裂が起こり崩壊の道を辿ることになります。
私は幾度となくこのような組織を見てきました、参謀にYESマンを就けることは自ら経営者失格を周知させることと変わらぬことだということです。
成功する人は従順な良い子だけでは組織が成長しないことを知っています、異種な思考を持つ参謀を得てはじめてアクセルとブレーキが備わるのです。
大事を成すには、まずは全ての関わる人の本質を見極めることが肝要です。
経営者の最大の仕事は人事です、それから事業を組み立て利益活動を行うのです、これを「経営」というのです。
誤った人材登用は最大の経営失策となり、遅かれ早かれ必ず結果に表れます。