2021年12月24日 00:00
戦後の日本のものづくり産業は「ジャパニーズ・クオリティ」という高品質・高信頼性を謳ったブランド力で世界中に広まっていきました、それらの多くは品質はイマイチでも価格で勝負という他の国の製品に取って代わられています。
そんな中で今東南アジアを中心に新たな「ジャパニーズ・クオリティ」が注目されています、それは何かというと鉄道や道路などのインフラを含めた街ごと開発受注するという「街づくり」です、ベトナムのホーチミン市の近郊には「SORA」、「MIDORI」、「HIKARI」などの日本語名が付いた裕福層向けのニュータウンやエリアが在ります、これらは全て日本の企業が開発受注した「街づくり」なのです。
2019年の受注総額は軽く2兆円を越え2020年の目標を早くもクリアし更に急成長しています、日本は高度成長時代に人口増加に備える為に日本中で商業と居住をトータルで設計されたニュータウンが雨後のタケノコのように同時多発的に発祥しました。
日本の建築会社や鉄道会社は争うように魅力的な街づくりに励みました、その成果とノウハウが今東南アジア諸国に認められているのです、街全体のデザインもさることながら暮らしやすさと災害に強いということを重点に置いたジャパニーズ・クオリティは「街づくり日本」ブランドとして今まさに世界に広がっているのです。
日本の建築に関する技術力とデザイン力は現在も世界ナンバーワンで全然衰えていません、それどころか日本の各建築会社の未来志向は驚くものばかりで、まさに「天空の城」や「海に浮かぶ島」など近未来にはどんな街が誕生してくるのか楽しみでなりません。
ちなみに「海に浮かぶ島」は既に関西国際空港で実現しています、海洋大国日本ならではの発想とスケール感でまさにウルトラ技術だと感心します、この工法は例えば陸地の無いところへ防衛上の戦略基地を建設すれば現在のような住民とのトラブルも解消しますしいざという時に移動すれば超巨大な防衛空母とも成り得るのです。