ブランディと言ったらコニャック、コニャックと言ったら五大コニャックブランドのヘネシー・レミーマルタン・マーテル・クルボアジェ・カミュです、なかでもカミュは当時から面白い企画物を多数出していました。
ウイスキーの保管ダンボールを整理中に何とも懐かしいボトルを見つけました、80年代に香港やパリの免税店でのみ5年間ほど数量限定で販売されていたカミュのハーフサイズ(350ml)のコニャックスリムボトルです。
発売順は覚えていないのですがジャズ・ジョセフィーヌ・ベルの三種でボトルの形状もラベルもそれぞれ特徴的なデザインが施されています、これが合わせて16本も見つかりました、当時珍しさもあってお土産用に行くたびに買ったのでしょう。
中身はコニャッククラスで言うナポレオンでVSOPとXOの中間に当たる熟成年数が高いコニャックです、見かけ倒しではなく中身は憧れの高級コニャックなのです。
このカミュ・スリムボトルシリーズ3種を知っているのはおそらく70歳以上で若いときに香港やパリに行ったことがある人だと思います、国内発売はされていないものの私のように珍しさもあって保管している人は多いようでアンティークリカーショップにも定期的に持ち込まれるようです。
おそらくですが父親が保管していたものを遺品整理でリサイクルショップにまとめて引き取ってもらうケースが多いのではないかと思います、いずれは一巡して枯渇すること間違いなしです、気になる人はアンティークリカーショップで見つけてみてはいかがでしょう。
1本を開けて風味を確認してみましたが現行のXOと同じくらいの熟成度を感じる芳醇な香りでトロっとした甘さがしっかりあります、風味が壊れてないので行き付けのショットバーに3種を1本づつプレゼントしました。

左:ジャズ 中:ジョセフィーヌ 右:ベル
高級コニャックの三大ブランドの一つであるヘネシーの最上級クラスであるXOは、80年代からバブルの象徴のようなブランディとして日本人に親しまれています。
バブル経済期ではクラブやショットバーで財布を気にせずゴクゴク飲めたヘネシーXOも今では特別な日にショットで飲むようなお酒になってしまいました、ウイスキー派の私もナイトキャップとして今でも時々楽しむ程度のお酒の一つになっています。
トロンとした甘い香りと味は至福の気分になります、バブルの頃にはこれを水割りやハイボールで飲む人がたくさんいました、本当に狂喜乱舞の時代だったのだと思います、高級コニャックは是非ともストレートでじっくりと香りを楽しみながら味わってほしいと思います。
ちなみにコニャックとかアルメニャックとはブランディのなかで生産地域を限定し厳しいルールの中で作られるブランディであり、優れた品質を保障されています。
現行商品は80年代からずっと同じボトルデザインです、最高級品とは百年以上経っても古さをまったく感じさせません、そこがトップブランドという存在だと思います。

80年代のミニボトルと比較してもまったく同じです、最高級コニャックと言われるだけあって40年以上経っても同じボトルとラベルなのですね
ブランディと言ったらコニャック、コニャックと言ったら五大コニャックブランドのヘネシー・レミーマルタン・マーテル・クルボアジェ・カミュです、なかでもバブルのど真ん中の夜の帳でよく飲まれたのがヘネシーXOとレミーマルタンXOです。
XOというのはブランディの長期熟成の最高ランクを示しています、つまりその銘柄の最高級品ということです。
特にレミーマルタンXOの一目で解る高級感溢れるボトルデザインは高級クラブで大変人気があり、当時は1本数十万円という価格が付けられていてもどんどん消費されていきました。
レミーマルタンXOやヘネシーXOの甘くトロンとした口当たりはまさにバブルの申し子です、今飲んでも記憶は瞬間的に80年代が蘇ってきます、まさに狂喜乱舞の時代だったのです。
そんなバブル時代に浴びるように飲んだレミーマルタンXOが何故かコレクションウイスキーの中に混ざって保管されていました、きっといつかは思い出して飲んでみたくなると思ってのことでしょう、記憶は確実に味と香りに宿っています。
現行商品もまったく同じボトルデザインで生き続けています、ヘネシーXOも同様に当時のボトルデザインのまま現行商品に継続されています、最高級品とは数十年経っても古さをまったく感じさせません、そこがトップブランドという存在だと思います。
