2024年3月 1日 11:00
昔から疑問に思っていることがあります、それはウイスキーは瓶の中でも熟成が進むのかということです。
行きつけのショットバーでも結構な話題になるようなので疑問に思うのは私だけではないようです、でも事実はどうなのでしょう?
そこで昔実際に実験してみたことがあります、常飲のボトルを5年ほど放置して新しいボトルを買ってきて飲み比べてみたのです。
結論から言うと封を開けていなければ5年程度だと「同じ味がした」です、つまり瓶の中では確かに樽から染み出した若干の有機物が入っているので熟成が進むとは思うのですが数年では味が変わるほどの変化は無いようです。
ただし20年とか置いておいたら味や香りは若干ながらも変化すると思います、熟成が進むのですから角が取れてマイルドになると思います。
でも逆の考え方もあります、それは瓶の中でアルコールの連鎖結合が進み辛く感じるようになるというものです、しかしこれも理論は合っていますが実際にどうなるかは解りません。
ただウイスキーなどのスピリッツ(蒸留酒)は醸造酒と違い温度や年数による変化が少ないので保存が楽なので助かります、ワインや日本酒では保管方法が悪いと確実に味が変わります。
ここで瓶に詰めた状態で海底熟成という貯蔵法を売り物にしている焼酎があるのですが、これは本当に美味しく熟成するのでしょうか、こればっかりは自分では実験できないので何とも言えません。
もう一つはっきり経験で言えるのですが、ブレンデッドウイスキーは確実に20年以上経つと味に変化が起きるようです、おそらくブレンデッドウイスキーでは当たり前のように品質保持の目的で使われるカラメル着色剤にその原因があるように思います。