2024年1月12日 11:00
オーディオでも音楽を楽しむよりも好みのオーディオ機器をコレクションするオーディオコレクターが存在するようにウイスキーファンにもプレミアムボトルコレクターが存在しています、勿論飲んでも楽しむのですがシリーズものや限定リリースものなどを中心にコレクションしているのです。
これが一つの投資になるのではないかと思えるほどで、既に閉鎖となった蒸留所のものなどは空瓶でも数万円で取引されています、高額で取引されているボトルではバブル期に発売されていたボウモア・マリナーなどの限定リリースなど多種あります、私もマリナーは何本も買っては飲んでいたので最近のブームには妙な気分になります。
また中身の入ったものでは今や伝説となったUD社(ユナイテッド・ディステラーズ:現ディアジオ社)の「花と動物シリーズ」の中でローズバンクやピティバイクという閉鎖となった蒸留所の銘柄です、同じようにアイラモルトでは閉鎖となったポートエレンの40年ものなどは欲しい人は100万円を超えようが買うでしょう。
私はよく「ほしい物は買えるときに買っておくのが賢い」と言いますが、本当にウイスキーにもこれがずばりと当てはまります。
ちなみに私は閉鎖蒸留所のシングルモルトや限定リリースものを手に入れても飲まずに保存しておくというコレクション癖はなく、味の確認のほうに気持ちがいってしまうため手に入ればすぐ開けてしまいます、例えプレミアム品であろうが空瓶をコレクションすることもなく捨ててしまいます。
スコッチウイスキーブログをはじめた今となって思えばボトルだけでも記念に取っておけばよかったと思うことも多々ありますが、味と香りはしっかり頭に記憶しているので悔しがることもありません。
スコッチウイスキーは銘柄によってはこの数年で倍以上の価格になっています、ちょっと前までは手ごろ感のあったウイスキーでも現在は4倍以上の高級酒となった銘柄も存在しています、しかもこれが限定リリースものなら更にプレミアムがついて10倍以上にもなっています。
ワインも然りでスコッチウイスキー投資は銘柄さえ間違えなければ楽勝ではないかと思うほどです、とはいえ例え限定リリースものでも何でもいいというわけではなく、そこには正確な目利きができる知識とノウハウが必須です。
ちなみにスコッチウイスキー投資を始めたいと思う人に一つだけアドバイスするとしたら、今買うなら閉鎖した蒸留所ものではなく2000年以降に創設された蒸留所の希少カスクストレングス版です、稼動初期の味は時が経てば味わうことができないし発売数も当然少なく時が経てば経つほど現存数が減り希少性が更に増すからです。
ただしどこかの販売店が抱えていたボトルをリリースしたとたんに価格が暴落してしまうので株式投資と同様で買いと売りのタイミングを間違えたら大きな投資をしたのに大損することになります、ちなみに購入価格が100万円のものを買い取りやオークションに出すとせいぜい手に入るお金は多くて40万円ほどとなります、ハイリターンにはハイリスクが伴うことを忘れてはいけません。
最近では2年前に456本というスーパー限定リリースものがアードベックから発売され2年で1本200万円という市場価格がつきました、サントリー山崎のプレミアムボトルはオークションで1億円近い価格で落札された例もあります、こういったプレミアムウイスキーは更に上昇することは間違いないでしょう。
そんなプレミアムボトルや保管してある30年以上も前のワインを毎年正月に集まってはみんなで家飲みで楽しむのですが、「そんな高額なボトルを開けちゃっていいんですか?」と口をそろえて言われます、でも買った時点ではそこそこの価格だったわけです、手元に保管している酒を売る気もないし今こうしてそれをみんなで飲めるなんて最高に幸せなことだと思うのです。
ちなみに今年の新年ホームパーティで開けたプレミアムボトルは、1986年に終売となったグレンフォレス12年・80年代のベル20年陶器ボトル・80年代のロイヤルサルート21年、ワインはロマネコンティと同じブドウ品種で作られたシャンベルタン1993年(30年もの)でした、本当にみんなで美味しくいただきました。