ハッブル望遠鏡の誕生によりこれまで多くの宇宙の謎が解明されてきています、現宇宙の原型は約138億年前にビッグバンによって誕生しその数億年後には狭い空間に小さな銀河が無数にひしめき合っていました。
狭い空間での宇宙では無数の小さな銀河が一際大きな銀河に吸い寄せられ徐々に大銀河が幾つか誕生し、それが光速以上で膨張した姿が今の宇宙ということです、その中の一つが太陽や地球が存在する天の川銀河です。
約130億光年離れた今は存在しないはずの銀河の映像はまさに130億年前の宇宙の姿です、そして今全世界の天文学者の注目すべき事項は約138億年前のビッグバン直後の瞬間を捉えた映像を撮ることにあります。
ところで、アインシュタインは宇宙についてこう語っています、「過去も未来も考えても意味が無い、今こうして過去が今と同じ時間に事実として存在し我々はそれを確かにこの目で見ているのだから」、あくまでも理論上の話しですが1光年離れた場所に瞬間移動して地球を拡大して見ると自分の1年前の姿を見ることができます。
つまりアインシュタインの時空間理論は過去も未来も見る側の視点の問題であり現在も含めて全てが同時に同じ時空間に存在しているというものです、多くの哲学者は昔から「生まれた瞬間にその一生は既に決まっている」と力説します。
しかし量子物理学的にも過去を見ることができても未来という開かれつつある新たな時空間は決して見ることはできません、つまり善し悪し関係なくこれから開かれる未来がどんな世界なのかは全てが今の自身の判断と行動で決まるということです。
だから未来に後悔することのないように今この瞬間を、自身で選んで歩んできた道を、その過程で出会った縁をもっともっと大事にしなくてはいけないのです。
そして人間の一生など宇宙スケールで測ればゼロに等しいです、でもその人生は二度と与えられることはない尊い限りある時空間なのです、人生というものをもっと大切に考え正しい道を全力で生きてほしいと願うばかりです。
AIの世界には「大人のAI・子供のAI」という概念が存在しています、「大人のAI」というのは現在研究開発されている全てのAIの基本であり成人した人間の脳と同程度の知能レベルを目指して研究・開発されています。
「大人のAI」は情報蓄積・分析・会話・判断・アドバイスなどをどんどん学習して成長していきます、対して「子供のAI」という概念は生まれたばかりの人間の脳を人工的に再現するという基本コンセプトの基に研究されているAI分野で現在の技術をもってしても完成することは不可能だと言われています。
つまり「子供のAI」とは人工知能ではなくて脳そのものを人工的に作りだそうという「人口脳」というコンセプトだからです、では何故「大人のAI」はどんどん発展しているのに「子供のAI」は実現そのものが不可能と言われているのでしょう?
それは何も教えられていない状態から自律的に言葉や文字を覚えていくという基本的なアルゴリズムの構築は人工的には不可能だとする見解からです、現在医学的にも脳の研究がすすめられているのはこういう裏事情もあるのです。
いったい動物の脳はどのようにして細胞の塊から突然知能を持ち情報を得て学習していくのでしょうか、それはもうテクノロジーの領域を超えまさに神の領域に踏み出そうとしているのかもしれません、でも不可能と言われてもニーズがあれば私は作りだそうと試みます、少子化そして無縁死が増える昨今、ここに多くのニーズがあることは否めません。
神の領域、成功すればノーベル賞と言われている「子供のAI」、実現すれば本当に人間が滅びてしまうかもしれません、私はこの「子供のAI」をブロックチェーンを応用してできないかと考えています、つまりノードが脳細胞でシナプスがブロックチェーンで代用するというものでノードが極少でできれば可能性は高まります。
更にはブロックチェーンネットワーキングの素晴らしさは世界中のノードと繋がり世界の情報を自ら瞬時に取得して記憶・分析・判断・予想などが行える世界規模の巨大な脳ができ上がるのです、ただ学習アルゴリズムは現在のディープラーニングでは不可能であり新たなる分散型のAIアルゴリズムが必須となります。
重要なポイントとして子供の脳に求められるデータセンシング能力に「曖昧さを曖昧で扱える」機能が必須であり「0/1」で捉えるデジタルでは不可能とさえ思えてくるのです、例えばコーラの甘さとチョコレートの甘さ、クラシックとジャズの音の響き、こういったデーターはデジタルセンシングでは比較しかできません、重要なのは「どのように脳が感じるか」なのです。
「子供のAI」は考えれば考えるほど遠い世界に存在しています、だからこそ何年かかろうがチャレンジする価値が在ると思うのです、そんなことをふと考えていたら新社を創設してしまっていました、もう誰にも私の脳の暴走を止めることはできません。
歳を取るのは早いもので50歳を超えたらあっという間に還暦を迎えます、中国のある学問に還暦までの60年を第一人生とし還暦後の60年を第二人生だとしていて第一人生と同じ運勢リズムで第二人生が推移するという説があります。
これが本当であれば私の今後30年は何の不安もない平和な人生と思えるのですが是非同じリズムで推移することが本当であってほしいと思うばかりです、ところで第一人生の60年を振り返ってみて初期の頃の楽しい思い出として記憶に残っていることがあります。
それは小学5年の頃にふと天から降りてきて結成した「ちびっこギャング」的な組織のことです、親父の配置転換で引っ越すまでの1年半続いた人生初のビジネス組織の組成でした、きっかけは極めて簡単な理由でした、本やビール瓶がお金に替わるということを知ったからです。
そこで近所の遊び仲間を数人集めて日曜になれば町内をリヤカーで回りビール瓶や一升瓶、廃棄するマンガ本や写真集や絵画集などを集めては酒屋と古本屋に売っては皆でアイスクリームやラーメンなどを食べて残ったお金は山分けしてそれぞれに好きな物を買っていました。
少ない日でも半日ほどの巡回で1000円以上、今のお金の価値に換算すると菓子代で計算しても2万円ほどになります、当時の子供にしたら大金でした、今でもよく覚えています、ビール瓶が1本5円、一升瓶が10円、マンガ単行本は意外と高くて1冊10円ほど、自然や絵画の写真集は50円以上と高値で引き取ってもらえました、マンガの単行本は当時貸本屋が主流でその貸本屋の1日の貸本代が10円、当時のマンガ本は結構高価なものだったのです。
面白い事にすれ違う多くの大人に「ご苦労さん」と言われたことです、軒先に置いてある瓶や本を黙って持っていくのに「これって良い事なの?」って逆に驚きもしたくらいです、今その状況を考えると5~6人の子供がリヤカーで瓶や本を回収して回る光景、もしかして何かの目的の為のボランティア活動だろうと大人の目には映ったのかもしれません。
その証拠に酒屋も古本屋も疑うどころかニコニコして換金してくれ、時には豆菓子や飴をもらったこともありました、だいぶ後で知ったのですが当時の酒屋は5円で引き取ったビール瓶をメーカに10円で換金してもらえたのだといいます、なるほど経済の奥は深いと思った次第です。
話変わって28歳での法人設立はもしかしてこの子供の頃の記憶によるものかもしれないと自分ながらに推測しています、あれを一人で行うのは無理です、リヤカー1台分の瓶と本の重さは半端ではありません、でも皆の力を合わせれば簡単に動きます、そして複数人で行うから誰も怪しまないで協力してくれる、これが最も不思議な現象ですが事実なのです。
記憶って無意識の領域にしっかり染み込んでいていざという時に表面化するようです、あの頃の「ちびっこギャング」組織は今になって考えればきっと大きな意味が有ったのかもしれません、そして第二人生が第一人生と同じリズムで来るなら何ともこの先が楽しみでなりません。
今は起業したての若き経営者たちも10年経てばベテラン経営者です、そして経済循環をみんなで起こしたらいったいどんな状況になるのでしょうか、これは解る人だけに解れば良いことなのかもしれません、少なくても私には既に未来のビジョンがクッキリと見えているのです。
既得権や先駆者利徳というのは初期の頃に一緒に苦労した人だけに齎されるのです、天からの「不労所得」という大きな恩恵が得られるのは初期から継続して共に歩んだ人だけの特権です、今現在私や私の周りにいる若き経営者たちを総括して「よちよち歩きの経営者を集めて何ができるんだ?」と冷ややかな目で様子見している人もいるかもしれません。
でも10年後の姿を見てその時に仲間に加わわろうとしたところで恩恵など何もないです、否加わることすらできないかもしれません、それが人の情の常というものです、人間関係という難しさでもあり、その人の価値観による判断基準は未来でしか測ることができません。
何時の時代も正確に10年後を見られるか、それとも単純に来た話しに疑いも無く信じて乗るか、成功者になれる人とはこのどちらかです、自分だけは安全な場所を確保しておき都合の良い時だけ近寄ってくる、こういう人は生涯に渡り成功するはずもありません、これもまた多くの事例に見て例外は無いのです。
数十億規模の事業を幾つも立ち上げ成功に導いてきました、その私が始めることは予想外の大当たりはあっても外れたことは一度もありません、それもまた事実であり例外は無いのです、そしてまた歴史は繰り返します、成功の根拠を問われれば過去の多くの実績と事実だけで充分ではないでしょうか。
私は幼い頃角膜に起きたアレルギー疾患により何を見てもぼやけて見える弱視になりました、若い頃はこれに近視が加わって黒板の字が見えないために先生の話しを頭で記憶するしか覚える方法がなかったのです、50歳を過ぎた辺りから今度は老眼により見えていた近くのものまで見えなくなり今現在は眼鏡をかけようが何をどのようにしても常に全体的にぼやけて見えるのです。
そんな状態で長年生活していて最近になって「見えるものに縛られるな、見えないものを見て思考せよ」と天が教えているのではないかと考えるようになりました、何事も意味も理由も有るということでポジティブに考えたら妙に気持ちが楽になったのを覚えています。
ここ最近では「見えない価値に拘る=見えない価値創造」が私の一つのビジネスに対する拘りのようになっています、見えている事項だけで思考して結論付けては大きな失敗をしている人を多々見てきました、そして「見えるものだけを追っていると墓穴を掘る」という大きな気付きがあったのも一つのきっかけだったかもしれません。
さて「見えない価値創造」、これがどんなビジネススキームを生んで育っていくのか私の頭の中には既にくっきりとした未来ビジョンが見えています、事業家の世界に完全復帰してから私の周辺はもの凄いスピードと勢いで常に新たな事業確立に向け進展しています。
つい先日は悲願の最も取りたかった特許が確定し業界を代表する大手企業との協業や共同研究の契約締結も次々と起こり本当に事業家に復帰する際に考えていた以上の展開に私自身が戸惑うほどです、そして自然の流れの中で自然と必要な人材が集まってきます、日々新たな未来の家族との出会いが愉しみでなりません。
結果として自己利益だけを追う人はどんどん離れていきます、一連の流れの中で断捨離が自然に行えているのは善き流れを感じます、善き流れの中で見る夢もまた次の善き流れを生んでいるように感じます、日々愉しみながらこの流れを継続させていきましょう。
突然ですが日本の素晴らしさをもっと認めて日本人に生まれたことに誇りを持ちましょう、日本に古くからある固有の文化や遺産は世界的にも極めてオリジナリティ溢れる素晴らしいものがずらりと存在しています、日本刀・竹細工・漆・彫金に近代においては時計・光学レンズ・精密工業製品などは匠の技が成せる逸品が数多くあり全てが世界に誇る一級の芸術品でもあります。
そして何よりも公正で厳密な世界機関が最大級の評価をあげています、アメリカの時事雑誌である「USニューズ&ワールドレポート」は大学や調査機関との共同調査を纏め上げ毎年「最高の国ランキング」を出しています、この「最高の国ランキング」ではこの数年日本は常にベスト3入りをはたし昨年度は2位に輝いています。
調査項目は国際影響力・企業環境・経営者マインド・社会安全性・インフラ整備・生活の質・自然環境など実に75項目を総合的に評価しランキングしています、日本は経営者マインドと未来志向で常に高得点を上げ外国人労働者の受け入れ状況なども加点されて近年ではポイントが急上昇しています。
どうですか、日本もそれほど悪くないでしょう、幸せではないと感じるのは自身が抱えている問題のせいであり決して社会のせいではないのです、起業も企業活動もこんなにも自由に好きな事ができる国はありません、他の国は規制が厳しく自由な活動を抑制されています。
上手くいかないと思うのは好きな事ができる選択肢が多過ぎるのではないでしょうか、選択肢が多すぎて自身の生まれ持った使命に気付くことができないまま幸福すぎる環境の中で間違った道を常に選択してきているのです。
40年前の私の起業時代は他者に雇用され給与を貰い続けるか大金を用意して起業し他者を雇用するのかの二者択一でした、そして世の中のほぼ全員が中流層でした、だから他者と比較する必要もなくマイペースで自身の道に没頭するだけでした。
いったい40年前の日本と今の日本はどちらが幸せなのでしょうか、少なくても私は今の方がよほど幸福な状況だと思います、そして何時の時代も常に日本人に生まれた事を誇りに思っています。