スポーツの世界に、
「技で勝って試合に負ける」という言葉がある。
ビジネスも同様、
「商品で勝ってビジネスに負ける」ことは常である。
どの業界でも重要なのは経緯や状況ではない。
ビジネスの世界は常に結果でしかないのだ。
結果悪ければどんなに有名になろうが意味が無い。
更にはどんなに良い結果を残そうが、
人としての道を踏み外すべきではない。
例え結果が良くても決して最後には笑えない。
最後に仲間と共に笑えることが最高の結果である。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。
朗報は窮地の中に忽然と天から舞い降りる。
悲報は歓喜の中に音も立てずに忍び寄る。
どんなときも明暗は対立して存在せず、
明暗両立で常に背中合わせで同居している。
ちょっとしたバランスの乱れで、
明暗どちらかが一時的に表面に現れるだけだ。
賢者はこれを熟知して大局を見誤らず。
遇者は常に局所を見ては大局を見誤る。
如何なる事も重要なのは大局観である。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。
お願い事の席で裏事情を話すべきではない。
相手が応じるか応じないかは理由ではなく、
全てがそれまでの信頼関係次第なのだから。
困窮して初めてこれまでの生き方が正しかったのかを知る。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
「人は城、人は石垣、人は堀」、
武田信玄のあまりにも有名な金言。
どんな場合も重要なのは人である。
有能な人を雇用して、
有益に活用できて初めてこの意味が解る。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
「es」が自我を呼び起こすことで起こる現象は悪いことばかりではありません、時に「es」は極普通の人間をスーパンマンに変えることもあるのです。
平凡に暮らしていた何の変哲もないサラリーマン、ところがそんなサラリーマンに晴天の霹靂が起きます。
その日何時ものように会社に行ったら会社が民事再生の申請を出し破綻していた、これは現在では珍しいことではありません。
さて一夜にして生活の糧を失った社員達ですが、知り合いの弁護士を通して再生コンサルタントに連絡を取ります。
依頼を受けた再生コンサルタントは弁護士と共に未払い給与を原資に管財人に事業譲渡を打診します、多くの場合は取れる債権も無ければすんなりと受け入れられます。
そして社員間で互選により代表を決め新社を設立して自身の生活を守ります、その際に代表に選出されたとたんに経営者としての才能を何処に潜めていたのかと思うほどに進化を遂げる人がいるのです。
法務的な処理から会計処理まで進んで解決し、それまで同僚だった人たちを一つにまとめ上げ分散処理で一気に新社での事業を始動させてしまうのです。
取引先もこの姿勢に感動し債権を放棄してまでも戻ってきます、そしてそれまでの会社とは別会社のような業績を上げ銀行も支援してくれるようになります。
社員という立場で抑えられていた経営者としての才能が、勤めていた会社の破綻をきっかけに「es」が自我を呼び起こして「能力の開花」もしくは「パラダイムシフト」を成したのです。
「es」が起こす最高の善例がこれです、現在の日本の上場企業の経営者にはこの例に当てはまる人が実に多く存在しています。