2023年11月16日 00:00
「es」が自我を呼び起こすことで起こる現象は悪いことばかりではありません、時に「es」は極普通の人間をスーパンマンに変えることもあるのです。
平凡に暮らしていた何の変哲もないサラリーマン、ところがそんなサラリーマンに晴天の霹靂が起きます。
その日何時ものように会社に行ったら会社が民事再生の申請を出し破綻していた、これは現在では珍しいことではありません。
さて一夜にして生活の糧を失った社員達ですが、知り合いの弁護士を通して再生コンサルタントに連絡を取ります。
依頼を受けた再生コンサルタントは弁護士と共に未払い給与を原資に管財人に事業譲渡を打診します、多くの場合は取れる債権も無ければすんなりと受け入れられます。
そして社員間で互選により代表を決め新社を設立して自身の生活を守ります、その際に代表に選出されたとたんに経営者としての才能を何処に潜めていたのかと思うほどに進化を遂げる人がいるのです。
法務的な処理から会計処理まで進んで解決し、それまで同僚だった人たちを一つにまとめ上げ分散処理で一気に新社での事業を始動させてしまうのです。
取引先もこの姿勢に感動し債権を放棄してまでも戻ってきます、そしてそれまでの会社とは別会社のような業績を上げ銀行も支援してくれるようになります。
社員という立場で抑えられていた経営者としての才能が、勤めていた会社の破綻をきっかけに「es」が自我を呼び起こして「能力の開花」もしくは「パラダイムシフト」を成したのです。
「es」が起こす最高の善例がこれです、現在の日本の上場企業の経営者にはこの例に当てはまる人が実に多く存在しています。