突然ですがラジオドラマから映画化された「銀河ヒッチハイクガイド」をご存知でしょうか、この小説版は10年間で1500万部という大ヒット&ロングセラーとなりました、作者はダグラス・アダムスでSF作家でもありショートギャグコメディ「空飛ぶモンティ・パイソン」のテレビ番組の脚本家でもあります、また同番組は日本発のコントなど新たなお笑いカテゴリを齎しました。
私と同じくらいの年齢の人は学生時代に深夜放送されたイギリスのテレビ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」で落語や漫才などの日本文化にはない異次元のギャグというお笑い文化を存分に楽しんだことと思います、そんなダグラス・アダムスは生前に「ニューテクノロジーやニューカルチャーなど今までにない新しい文化の台頭への対応」に関して極めて興味深い名言を残しています。
それは「15歳までは自然なものとして受け入れ、15歳から35歳まではエキサイティングなものとして受け入れ、35歳を超えると不自然なものとして拒否する」というものです、彼は空想でこの名言を考えたのではありません、多くのスタッフやパートナーと番組を通して子供から大人まで多数の人々と接してきて導き出された一つの悟りだと言い残しています、つまり事実から分析しての結論なのです。
この「35歳で新たなものを拒否する」というのは実は近年の脳科学の研究でも解ってきた事象であり研究の発表前にも関わらずそれを分析していたというのが興味深いです、この脳科学の研究によって生まれた「35歳ニューカルチャー許容限界説」は多くの事例を示しています。
例えば音楽の趣向も35歳で新たなジャンルを聞かなくなりそれまで聞いていたジャンルを心地よいものとして変えようとしないのです、これはカラオケなどでも同じことで35歳までに聞いていた曲を何歳になっても歌うのだそうです、そして35歳以降の歌は覚えることができないのだといいます、これは音楽だけではなく社会構造や文化など全てのカルチャーに対して共通する事項なのです。
40歳近くになって職種や人生を変えようとしても変えられない人が多々いますがこの原因が脳による思考の固定化にあったのです、解りやすく言うと「頭が硬い」ということです、つまり今まで身についた思考が新たな思考を拒絶してしまうのです、これが脳の防衛反応ともいう固定化現象なのです。
新しい思考を要する事項を幾ら学んでも脳は生きていく為に必要な知識として認めず拒否してしまいます、したがって今日学んだことを明日には忘れてしまうのです、それまで新たな事をどんどん吸収できていた人が突然のように許容できなくなる、同じことを長年続けてきた人のほとんどがこの脳の固定化という状況に陥っているのです。
就職での中途採用の年齢制限が暗黙の了解として存在しています、実はこの裏にはこういう事実が在ったのです、どの会社も過去の事例が根拠となっていますので理にかなったノウハウともいえます。
他方35歳を超えるどころか一生涯に渡りニューカルチャーやニューテクノロジーをエキサイティングな事項として自身の中に積極的に取り込んでいる例外的な人が稀にいます、特にバイオやITといった日々刻々と変化する情報と日々向き合っている人に多く、脳が衰えることもなく常に新たな発見や発明を行っています。
新たな環境やカルチャーを受け入れられなくなってきたら脳の老化現象への赤信号だと自覚して欲しいです、脳機能の修正はまずは自覚して脳そのものが固定化していることを何かをきっかけに真に理解しないと脳自身が更新することを始めません。
脳の衰えは確実に心身を老化させ生気を失わせます、いつまでも元気に健康でいたいのであれば身体ではなくて脳を鍛え続けることです、あらゆるジャンルに興味をもっていろんなことにチャレンジしてほしいと思います。
新型コロナウイルスパンデミックが真に人類に齎したもの。
打ち合わせも商談も今ではリモートが主流。
最初は違和感があった風景が今では当たり前のようになった。
変化を頑なに拒んできた者もこれに順応するしかない。
これも一つの進化であり新たな文化の台頭である。
新たな文化に順応できない者は淘汰されるだけである。
次世代デジタルデバイド時代の到来。
こんな形で10年前倒しで実現するとは誰が予測できただろうか。
※従心(じゅうしん)とは、孔子論語の「七十にして心の欲するところに従えども矩 (のり) をこえず」という節を起源とする70歳代の呼び名である。
私の持病の一つに50歳あたりから発祥した腰痛があります、5年ほど前の話ですが慢性的な腰痛が大爆発を起こしてしまいました、「椎間板ヘルニア」という病名で以前から周囲の人には「ヘルニアは時限爆弾のように一気にくるから気を付けろ」と言われていたのですがこういうことだったのですね。
発症する数日前から何となく違和感があったのですが大爆発を起こした朝の前日に無醗酵で作るパンの試作品を作ったのです、この時の生地作りで無意識に腰に負担をかけたのがいけなかったのか翌朝起きる時に下半身がまったく動かず激痛で足を動かすことさえできなくなってしまったのです。
1時間程して這うように移動し病院に電話しました、その際に痛みを緩和させるストレッチの方法を教えてもらって何とか歩けるまでになったのです、病院でブロック注射を打ってもらいその日は安静にしていました。
そんな激痛で起き上がれない日が数日続き強力な痛み止めで抑えながらの生活でしたが一週間後の朝突然傷みも無く普通に起き上がれるようになったのです、腰を曲げても傷みが走りません、あの激痛で動けなかった椎間板ヘルニアが突然のように治ってしまったのです。
医者からは最低でも傷みが収まるまで2週間と言われていたのですが、痛みを堪えて動き回ったのが良かったのかそれとも驚異的な回復力なのか1週間で傷みが完全に消え通常通りに起き上がれるようになりました。
ただ私の場合が特別なのかもしれません、何故なら私は幼少のころから怪我や病気の回復が通常の人の数倍早いのです、高熱が出た時もほんの数時間猫のように身体を丸めて寝ると治ってしまうのです、長い期間苦しんだ足底筋膜炎の痛みもある日突然消えるのです、そして治癒の瞬間には真っ黒な雨雲から一睡の光が差し込み一気に晴れ渡る空のように本当に爽快な気持ちになります。
こんなとき私はこう思うのです、「天が何かのメッセージを伝えている」と、その度にどんなメッセージかはあえて周囲には語りませんが周辺に起きている状況から勘案して私にはしっかり伝わっています、そしてそのメッセージに従って躊躇することなく行動を起こすだけです。
面白いことに身体のどこかに強い傷みが走る時には脳内ホルモンの影響なのか私の脳は通常の10倍以上の思考力にパワーアップするようです、短時間に複数同時に各種のアイデアと難題回避策が次々に浮かんできます。
先の椎間板ヘルニアの発祥でも良い事が起きました、何と処方された薬のせいなのかは解りませんが花粉症の症状が緩和されたのです、これも思考に集中するのに効果を発揮してくれました、そして五十肩で両肩が痛くて動かなかったのですが右肩だけが突然動くようになったのです、朝起き上がれずに右腕に通常の数倍以上の負担がかかった事で寛解(かんかい)を引き起こしたのだと推測しています。
まさに「人間万事塞翁が馬」です、つまり悪いことの裏には良い事が、良い事の裏には悪い事が潜んでいるということです、どんな悪い状況下でも隠れた「良い事」を見つけて集中する、それが私流の前向き思考です。
フリを繰り出す古狸。
全てを解ったうえでの気付かぬフリ。
熟知してることは知らぬフリ。
ストレスを感じれば寝たフリ。
相手の真意と信頼を見極める酔ったフリ。
余裕有るなかでの余裕無いフリ。
持っていても持っていないフリ。
百戦錬磨の古狸はフリを繰り出し真意を確かめる。
フリに振り回されているうちは信頼されていない証拠。
信頼している人にフリを繰り出す必要もないだろうから。
※従心(じゅうしん)とは、孔子論語の「七十にして心の欲するところに従えども矩 (のり) をこえず」という節を起源とする70歳代の呼び名である。
真摯に話し合うなら当事者同士に限る。
上手く丸めようと第三者を介せば状況は更に悪化する。
自分で判断した結果責任は全て自ら進んで処理することだ。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。