2024年8月17日 06:00
沈黙と不動。
強者が用いれば謙虚の証し。
弱者が用いれば逃避の証し。
賢者が用いれば最強の武器。
愚者が用いれば保身の防具。
用いる者で同じ姿勢でも意味は大きく異なるという例え。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
2024年8月17日 06:00
沈黙と不動。
強者が用いれば謙虚の証し。
弱者が用いれば逃避の証し。
賢者が用いれば最強の武器。
愚者が用いれば保身の防具。
用いる者で同じ姿勢でも意味は大きく異なるという例え。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
2024年8月16日 06:00
知能指数を指すIQはよくご存じかと思いますがAQという指数が存在することをご存じでしょうか、AQとは「逆境指数」を指しトラブルや困窮した状況などの逆境に対する行動パターンを指数化したものでポール・ストルツ博士によって考案されたものです。
このAQを指数化するにあたり人が逆境に対する反応を4つの要素に分類しました、4つの要素とは「コントロール」・「責任」・「影響の範囲」・「持続時間」であり、これらを数値化してAQレベルを割り出します。
そのAQレベルから「脱落組」・「キャンパー」・「登山家」の3つのタイプに分けます、この方法で個人や組織の逆境の耐性などを知る事ができるというもので今後評価されてくる指数ではないかと思っています、各種の検証もされつつあり例えば企業では80%の人が「キャンパー」であり逆境では逃げ出すか安定を求める行動を行うようです。
ちなみに「脱落組」というのは逆境に対する耐性が無く冒険を一切できず社会的活動ができない人、「キャンパー」はある程度の冒険はできるがいざとなれば我先に逃げ出す人、「登山家」は前向きに逆境を捉え目的を達成できる人です。
ここで「登山家」と認定できる人はどの国でも成人人口の3%と言われており、ここから「3%の領域」・「ハーネス思考」などという成功法則的な書籍がある時期に多数出版されました、ちなみに「ハーネス」とは登山家が使う身を守る為の安全金具のことで「登山家」を間接的に言い表しています。
このタイプを割り出すための「AQレベル」とは以下に示すように分類されます。
・L1:「エスケープ」-試練や責任から常に逃避する人
・L2:「サバイブ」-直面する状況で生き残る方法を考える人
・L3:「コープ」-直面する状況で短絡的に対処を試みる人
・L4:「マネージ」-逆境を管理し積極的に解決しようと試みる人
・L5:「ハーネス」-逆境を栄養源にして更に成長を遂げていく人
AQレベル1は「脱落組」、2~4は「キャンパー」、5は言うまでもなく「登山家」ということになります。
ここで「登山家」が経営者に向くのかと言われるとイコールではありません、逆境に対する対応は経営者の資質の一つに過ぎないからです、ただ「脱落組」とレベル2とレベル3の「キャンパー」は残念ながら独立を考えるときは個人事業主もしくは単独経営に留めた方が無難でしょう、また法人役員を考えた場合には資格の維持などの特別な場合を除きレベル4以上の人を採用することが望ましいでしょう。
さて組織の構成を考えた場合、この逆境指数を上手く使うことでその人に応じた役割や責任分担をクールに計画できるのではないかと考えています、経営者や団体組織の代表という者の最大の業務が人事です、どんな人も情というものがあります、しかし強い組織を考えるとき情を捨てクールに割り切った施策が求められるときも多々あるものです。
2024年8月15日 06:00
多くの人は一定のリズムと生活スタイルを保って日々活動していると思います、朝起きたら歯を磨きシャワーを浴びて着替えをしテレビを視ながら朝食を食べ出勤しているのではないでしょうか、そして一週間という単位で休みや行事のリズムを作っていると思います。
この日々繰り返される習慣が脳の老化現象を起こす最大の原因となるルーティングであることに早期に気付いてほしいのです、同じことを繰り返したり一定のリズムを保って生活しているときには脳はほとんど使われることはありません、つまりこれが「習慣」という脳の合理化現象なのです。
更にオフィス作業や休みの日の過ごし方も同じ事を繰り返すルーティングとなると、おそらく1ヵ月もしないうちに脳は新たな事を考えることをしなくなってしまいます、これが脳の老化現象を招く最大の要因なのです。
脳が老化している状態で環境変化やカルチャーショックを受けた場合には有り得ないミスや言動を自覚が無いままに発作的に起こすようになります、変化を受け入れたいという気持とは裏腹に無意識にその変化に翻弄されるようになるのです。
これがビジネスともなると割り込みや突発的に起こる業務に敏感に反応し周囲との人間関係が悪化し孤立していきます、そして業務フローを自分の都合とペースに合わせて作り変えてしまうような保身行動を起こすようになります、つまり自分は自分なりに必死にやってます感を周囲に示すのです。
ただこれもまた周囲との大きなギャップを生むのですが気付いていないのは自分だけなのです、更には責任を取らなくてはいけないことから逃げるようになります、最後には自分の殻に閉じこもるようになり周囲に何かの変化が起きても気が付かない振りを決め込んでしまいます。
また新たな課題に対しても積極的に向き合うことを止め、どうしたら避けて通れるかだけを考えるようになります、報告や相談すべき事を開示せず自ら進んで動くこともなく誰かから促されるまで自分の中だけに留めるようになります、情報開示すれば新たな業務が生まれる事を無意識のうちに避けているのです。
お金に関しても使うことよりどうすれば使わずに済むかという全てにおいて保身とマイナス思考が先行するようになります、変化や減少することに神経を尖らすようになったら脳の老化現象はかなり進んでいることを自覚することです。
これを防ぐには私生活でのルーティングを一切止めることです、朝起きたら毎日違う順序と方法で出勤準備を行い通う道も乗る電車の時間も可能な限り毎日替えるのです、日々新たな発見や疑問を意識すること、この継続によって脳は徐々に正常に戻っていくのです。
またお金は使ってこその価値媒体であり使うから増えるという経済循環思考で考えることが肝要です、最初のうちは出る一方ですがある瞬間から急激に入るお金が増え、そのうちこれまでの投資を上回るお金が入ってくるようになります。
自らが積極的に経済循環活動を行うようになればそれに伴って周囲もその人に優先してお金を回すことを考えるようになるからです、経済循環活動を止め自身のお金だけを考えるようになれば当然周囲もその人を経済循環から外します、したがって減ることはあっても増えることはないのです。
変化とリスクを自ら積極的に愉しめるようになったら脳は活性化し若返りを果たしています、そしてその結果において今を大いに愉しめ幸福感を感じるようになるのです。
脳の老化現象は健康や美容にも大きな害を及ぼします、最も怖いのが脳内ホルモンの分泌異常による精神的疾患と皮膚疾患でしょう、今からでも遅くはありません、ルーティング生活を即止めることをお薦めします。
2024年8月14日 06:00
右効きの人は普段左腕を強く意識することはない。
でも五十肩になった時は強く意識するようになる。
五十肩とはよくできたもので、
左右でタイミングをずらして痛みのピークが現れる。
通常それぞれの傷みは約1年で自然に収まる。
右利きの人は右腕が使えない方が不便だと考える。
不思議なことに実際は左腕が使えないことに不便を感じる。
左腕とは意外にも無意識に各所で使っていることに気付く。
普段意識しない方が失ったときには強く意識するようだ。
これは人や物に対しても同じでなのではないだろうか。
「いつまでも在ると思うな親と金」
本当に鋭いことを的確に言い表した格言だと思う。
「親」とは人の縁や支援を「金」とは財産や経済基盤を指している。
これらを全て失ったときに一人で生きていけるだろうか?
「本来大切にすべきものを忘れていないか」という教えである。
※従心(じゅうしん)とは、孔子論語の「七十にして心の欲するところに従えども矩 (のり) をこえず」という節を起源とする70歳代の呼び名である。
2024年8月13日 06:00
「パラドックス」とは数学や物理学で用いられる言葉であり多くの仮説から一つの解を導くときの勘違いを定説化した概念です、この概念は天才科学者ラッセルの文学的論文によって世に広く知られるようになりました、「一見正しそうに見える仮説と一見正しそうに見える推論から正しくなさそうな結論が得られる」というもので、この正しくなさそうな結論のうち本当に正しくない結論を「パラドックス」と言います。
この「パラドックス」ですがビジネスや人間関係にも実に見事に当てはまるのではないかと思うのです、特にITビジネスには多くの「パラドックス」の罠が存在しており「パラドックス」により大きな致命傷を負うこともあります、人間の感性を機械で代用すること自体が既に「パラドックス」と言っても過言ではないのです。
経営では事業計画がこれにあたります、この法則のように「パラドックス」が結果として現れることが実に多いのです、人材・予算・行動・成果などを考え全てが正しそうな仮説と正しそうな推論によって形にしたものが事業計画です、そのほとんどが途中で修正されるし修正に修正を重ねたものでも結果として得られるほとんどが「パラドックス」となります。
計画性を最重視した上場企業でさえも年に4回も修正報告がなされているのを見れば解るでしょう、ベンチャー企業においてはほとんどその意味を持ちません、作成する意味をここで云々しているわけではありません、あくまでも計画と結果は常に「パラドックス」だということです。
物体や物質など本来は固定し不変のものと仮説・推論されるものでもひと時も同じ状態というのがないのが現実社会です、まして量子や宇宙に関して言えば瞬間だけを取り上げてどんなにすぐれた仮説・推論を繰り返しても結局最後には「パラドックス」となるのは当然のことであり不思議でも何でもありません。
更に定期的な行動を一切しない生命体(例えば人間)に関していえば全てが「パラドックス」と言っても過言ではないでしょう、「自分が判らない」、「あの人が判らない」、これは至極当然のことです。
そもそも個性や性格とは何でしょうか、常に見せる表面的な性格は氷山の一角に過ぎません、多くの部分は無意識の領域であり氷山で言えば見えない海の中なのです、その見える部分だけで自分や他人の性格を決めつけ付き合おうとしても何かの拍子に見えない部分が出てきて一瞬にして「パラドックス」化してしまうでしょう。
言葉・文章・表面の性格を見るのでなくその裏に潜む心を見るようにしなければ人間の本質は判らないのです、社会構造の全てが人間関係で成り立っています、少なくても目に見える表面だけを見て仮説・推論しても意味が無いことだけは理解すべきでしょう。
人間関係で最も多い「パラドックス」は自分の知り得る範囲でその人の人脈や能力に財力などを見切ってしまうことです、その結果において争ってはならない人と争っては大きな損失を生んだり自身の成功の為に不可欠な人を遠ざけてしまったりしてしまいます。
冷静に周囲を見渡して観ると偏見や思い込みによって「パラドックス」の罠にはまっている人が実に多いのには驚かされます、そして万物に「パラドックス」の罠が潜んでいると仮定して事に当たるのが見えないものを具現化させるためのビジョン思考という極意なのです、人生を豊かなものにしたいのなら「パラドックス」をどう乗り越えていけるかが最重要課題となります、常に自身の結論を一旦は疑ってみることが一つの解決策になると思います。
「自分の考えは正しい」、こういう独善的な人が最も危険であり事を成す前から既に「パラドックス」の罠にはまってしまっていることを知るべしです、「自分の考えは間違っている」、こういう人は常に情報を開示し周囲と課題を共有化します、だから結果的に自身の責によるミスは起きえないのです。
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