2024年9月12日 06:00
従心期になりようやく物事の本質が理解できるようになった。
例えば「正義」は曖昧なものであり流動的に変化するものである。
戦争状況下では敵を多く殺したものが英雄として讃えられるが、
平和な時代ではただの大量虐殺者である。
「正義」とはいったい何なのであろうか。
孔子の「人として正しい道を歩め」という「義」の教え、
時代背景と使う人によっては意味が180度変わることになる。
ローカルな価値観はグローバル時代には通用しない。
ある人にとっては正しいことが、
ある人にとっては正しくないことは多々存在している。
「正義」の流動性は固執することで立場を危うくすることもある。
価値が揺れ動く時代には「正義」の価値観も激しく揺れ動き、
それぞれの人に無限に存在しているものである。
「正義」とは固定概念ではなく流動的なものとして意識することだ。
そして個々人に合わせたそれぞれの正義が存在している。
これだけを頭に入れておけば、
意味の無いストレスを貯めることもなく、
不要なトラブルに見舞われることもないだろう。
平和に暮らしたければ自分の正義を振りかざすべきでない。
※従心(じゅうしん)とは、孔子論語の「七十にして心の欲するところに従えども矩 (のり) をこえず」という節を起源とする70歳代の呼び名である。