2024年9月13日 00:00
本来の生業であるIT実業家に返り咲く前に経営経験を生かして経営コンサルティングを約10年間行ってきました、再生コンサルティングという簡単にはできないコンサルティングをベースに依頼主の事業及び社員と経営者の生活を守ってきました、結果的に請けた法人個人の再生案件の13件すべてが成功し成功率100%で終焉いたしました。
また並行して起業支援を2年間で74件請負い合わせて経営実務支援を行ってきました、これらは協力してくれた司法書士事務所と税理士事務所に引き継いでもらい6年前に経営コンサルティング事業から完全に撤退いたしました。
これらを通しての経験から隠居後にタイミングをみて実行するかもしれないと考えている事があります、それは「総合コンサルティングファーム」の確立です、経営コンサルティングの中でも誰もができるものではない項目が再生コンサルティングとIPOコンサルティングの2つです。
これは公認会計士・弁護士・監査法人・証券会社などの存在が必須で、それを指揮する経営コンサルタントはこれらの専門家に通じる知識を必要とします、この2つのコンサルティングは実情に適した最良のシナリオ策定から入りますので豊富な経営経験に加えて会計と法務知識が不可欠となります、つまり経営コンサルティング業界の最高峰に位置する組織が「総合コンサルティングファーム」です。
そもそもコンサルティングファームとは企業の抱える経営から業務に至るまでの課題に対して最適且つ最短の解決方法を策定から実行までを行い結果を齎す組織を指しています、IT専門のコンサルティングファーム、業務フローや人事改善のコンサルティングファームなど経営の部分的なタスク課題を解決するコンサルティング会社は数多く存在します。
しかし再生やIPOからIT化戦略・業務や人事の改善に至るまで企業の抱える全ての経営課題に対して解決できる総合コンサルティングファームは極めて稀な存在であり、それが「総合コンサルティングファーム」と呼ばれる所以であり存在価値なのです、この「総合コンサルティングファーム」の構築こそ経営者人生の集大成だと考えています。
どんなに腕の良い専門家を揃えても最良のシナリオを策定し実行までを指揮する者が優劣を決定してしまう総合コンサルティングファーム、果たして陰でフォローするだけで実現できるかどうかが最大の課題です。
面白いもので具体的なビジョンとゴールが固まると適任者と思える人が突然のように現れるものです、過去何度もこういう思考の現実化を経験してきました、採用基準は今の状況ではありません、5年後にどのようなコンサルタントに成長しているかという視点で人間性を含めて判断します。
どんな世界でも事実としてあるのが誰しもこの人と思える人は実は本命ではないということと、本命に成りえる人は実に謙虚で天の時まで自身を表面化させることをしないということです、起業家も同じで起業10年までは将来の姿など誰にも想像できません。
これは昆虫の幼虫から成虫を想像するのと同様に多くの人は幼虫の姿のまま大きく成長するものと考えてしまいます、昆虫は天の時に蛹の中で短期間に細胞再編成を行い全く別の生物として生まれ変わります、この瞬間に幼虫だった時の記憶まで細胞再編により失われるのです、つまり本当の意味でのパラダイムシフトであり生まれ変わるのです。
でも私は敢えて幼虫から成虫の姿を見極めて将来性のある人には与えることを優先してきました、その結果は現在明確に事実として残っています、後継者に相応しいと考える人物像はコンサルタントとしてではなく人として総合的に判断しなければなりません。
会っただけでクライアントのやる気を出させ普通では上手くいかない事業で儲けさせるのが本物のコンサルタントです、当たり前のことしか言えない、当たり前のことしかできない人では真のコンサルタントは務まりません。
プロとしての誇りを持って実績と根拠を示して結果を出していけるかどうか、実はこれが最も難しいのです、まして指導しているという上から目線でクライアントをイラつかせるなどもっての外で、そんな姿勢の人はコンサルタントにならない方がよいと思うのです。
コンサルタントはクライアントを目の前にしたら自身の意味の無いプライドを捨てることです、それができない人にコンサルタントなど務まるはずもありません、コンサルタントの本分はクライアントに尊敬され、会話で安心させ、更にやる気を出させ、結果で喜んでもらい、そして実際に儲けさせてなんぼの世界です。
更には自身が成功していなくては根拠を示すことはできません、プロとは根拠の提示が最低限の信頼を示す武器であり証なのです、コンサルタントとしてのプロの本分とは何をアドバイスするかではありません、自身が提言した事項で結果を保証できるか否かだけです。
さてこのぼんやりとした計画ですがノウハウを承継できる適任者が現れたら実現し現われなかったら実現しないとだけ申し上げておきましょう、たとえ実現したとしても私がクライアントと実際に会うことはほぼありません、そして近未来にこの構想に繋がるのか否かは別にして法人だけは用意してしまいました、さてこの結果において数年後には何が起きるのか、今は私にも想像すらできません。