「黄金は熱い炉の中で試され、友情は逆境の中で試される」
古代ギリシアの喜劇作家メナンドロスの人生を凝縮した至極の金言です、「黄金は熱い炉の中で試され」とは当時の錬金術(金鉱石から金だけを取る技術)に例えているのが解ります。
金を含む金鉱石を細かく粉砕して鉛を溶かした炉に入れ、一旦鉛の中に金を溶け込ませます。
今度は、その金を含んだ鉛を高温で溶かすと蒸発温度の低い鉛は煤となり表面に浮きます、それを取り除けば金だけが残るのです。
「友情は逆境の中で試される」とは言うまでもありません、困窮した時に真の友達かが判ります。
友達とはビジネスで言えば共に成長と利益活動を行える支援者やパートナーです、自分や相手の状況に関係なく無条件で受け入れ助けてくれる人は本物の友、私も過去何度もこういった人に助けられ今があると痛感しています。
また、自分には手に負えないと思った事をきっぱりと断る人、責任を負うことができない事を中途半端に受けない人であり、ある意味で潔い人でもあり障害を取り除くことで強い協力者に成り得る人なのです。
自分の状況や利害関係を優先して、足元を見ては受け入れがたい条件を提示してくる人、この人とは関わらない方が身の為です、更には名分を振りかざ、要らぬ進言をする人もまた厄介な存在でもあります。
容姿・能力・財力。
これを褒められると自己満足だけは満たされる。
対して人間性や器量を褒められること。
これこそが真に喜ぶべきことだ。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
どうして思ったように上手くいかないのか?
それは何処かで大きな選択ミスをしているから。
全ての結果には必ず原因が在るのだから。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
「人があなたのことを悪く言う、それが真実なら直せばいい、それが嘘なら笑い飛ばせばいい」
古代ギリシャの哲学者、エピクテトスの時代を意識させないスカッとするこの一言。
私は、ある程度の歳になり初めて他者の自分への悪口は取るに足りないものだと流すことができるようになりました。
若い頃は、自分への根拠のない悪い噂話を聞くと何とも言えない悔しさが滲み出てきました。
これだけは覚えておきましょう、誰もどうでもよい人の事は良くも悪くも言わないものです、つまりは悪口でさえもそれだけ他者を意識させる存在になっているということです。
悪口は更には他者から見れば驚異の対象だということであり、ある意味での評価なのです。
もしも、自身の身に何の後ろめたいものも無いのであれば一環として堂々と、そして悪い噂など笑い流していればよいのです。
悪い噂を流した者もそれを確かめもせずに信じた者も、真実が明らかになった時に今度は逆に他者から悪口を言われる立場になります。
志を持って何かを始めれば必ず好感する人だけではなくそれを善しとしない人が現れます、そんなことを気にしているようでは自分の本当に行いたいことは何もできません。
雲は幾重にも階層的に存在する。
雲上の景色を見たければ雲の上に行くしかない。
下から見ている人には、
その上にある景色を創造すらできない。
一度でも雲の上に行った人は創造するに容易い。
何時間もかけて説明するよりも、
雲の上に連れて行き実際に経験させるのが真の教育。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。