「不景気は商売がうまくいかない原因ではなく、平等に与えられた条件にすぎない」
日本マクドナルドの創業者でありクールな経営者で知られる藤田田の、冷静なるこの一言は多くの経営者にとって耳の痛い一言です。
藤田田は大学時代に藤田商事を設立し海外からの輸入によって財をなしました、その資金を元手に日本マクドナルドを創設しあっという間に外食業界トップの座を仕留めました。
今の世の中にどんなニーズが有り、この先はどんな時代になるのか?
如何に時代と世の中の流れを正確に読みそれを実行して行けるのか、それができる人が結果的に勝者であり成功するのです。
多くの人はまず先を正確に読むことすらできないのが現実です、その理由は自分の周囲しか見えていないからに他なりません。
見るべきは周囲にいる同じ立場の人ではありません、周囲にいる同じ立場の人は今の自分の状況の鏡です、だからそこに未来の自分の姿は存在しません。
成功者は成功する前には必ず成功者を研究しています、どんな思考でどんなことに興味を持ちどんな日々を過ごしているのかと。
成功したいのであれば「成功者に学ぶ」、これに尽きるのです。
そして成功する人は決して自身の不幸を世の中のせいにはしません、どんな不景気でも増収増益を出す会社が事実存在しているのですから。
世の中に起こる事象や景気動向は、全ての人に平等に齎される条件(フィールド)に過ぎないのです、その中で如何に振舞えるかが勝者と敗者を分けるのです。
人生において失敗は多々発生するものだ。
肝要なのはその後のリカバリーに在る。
失敗は帳消しになり成功の糧に変わる。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
精神力のベースが弱いと常に思考がぶれる。
土台が不安定だと家が揺れるように。
健全な前向き思考は強い精神力に支えられ生まれ落ちる。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
丁寧に話しているのにまったく心に響かない。
それは伝えるものが本物ではないから。
他者から得た話は自信の無さが声に出る。
他者からの借りものは後ろめたさが文章に出る。
相手が本物であれば簡単に見抜かれてしまう。
下手でもよいから自分の考えを素直に表すことだ。
背伸びしても惨めなだけだ。
人はオリジナルの本物の話しに心動かす。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。
「価格は消費者が決めるもの、メーカーが決めるものではない」
ダイエー創業者で日本で初の小売業者で1兆円を売り上げた商売の神様、中内功の経営者なら心に刻みたい金言中の金言です。
日本チェーンストア協会会長や経団連副会長も務め、日本の小売業発展に大きく貢献した大人物でその言葉の重みは無視できないものがあります。
「自身がお客様を選ぶ」とか「一切安くしない」などという起業したての経営者が多々います、その強気さとは裏腹に生活すらままならぬ姿に悲哀感さえも感じてしまいます。
結局のところ定価を下げていくのです、それであるなら最初から低価格を打ち出した方が先駆者利得を得やすいというものです。
商売って何でしょうか、お客様に納得してもらい買ってもらって初めて商売というものです。
売り手市場などはもう30年も前に崩壊しています、今更何を勘違いしているのでしょうか。
もし言うのであれば儲かってしょうがない状況でなら致し方ないとさえ思いますが、家族を養えない状況下でのプライドの誇示は顧客離れが起きても当たり前なのかもしれません。
成功者ほど価格にはこだわりません、お客様が1円と言うなら1円の価値でしかないのですから素直に受け入れて改善するしかないのです。
もっと言えば経営者はお客様に育てられるのです、意味の無いプライドなど捨ててプロダクツアウト思考からマーケットイン思考に切り替えることが肝要です。