「今の人は幸福と快楽の区別を知らない、快楽を得ることを幸福だと思っている」
文化勲章・栄誉都民などを受賞している小説家、武者小路実篤の金言とも言えるこの一言。
彼は小説を書く一方で、争いのない調和した社会を理想とした「新しき村」(個人資産による自治体)を宮崎県に作り村民を公募しました。
その後ダム建設により「新しき村」は埼玉県に移りますが、現在でも13名の村民が暮らしています。
「現実離れした理想主義者」などと当時は酷評されましたが、そんな言葉には耳も貸さず、90歳にしてこの世を去るまで自分の理想をあくまでも追求し続けました。
他人に迷惑さえかけなければ自身の理想を追求し形として残すことは尊ぶべきことです、それが本当に実現させるということはなんて幸福なことなのでしょうか。
普通の人ではとうてい無理な話でしょう、もしも酷評する人がいるのなら妬み以外の何物でもありません。
私もそろそろビジネス人生の最終期です、流石にバブル期のようなイケイケ行動はこの歳で行うは伸び過ぎた夏草のようにうざったいく感じるようになってきました。
この歳になり冒頭の名言の意味が心に心地良く響きます、私は私の方法で現代にマッチした理想郷を追求でもしてみたくなっています、きっとこれが私の最後の本当の大仕事になるのかもしれません。
交渉とは論争に非ず。
意向を汲み相互利益構築の提案に始終すること。
自己利益は相手利益に「染み込ませる」のが賢明。
自己利益優先から他者利益優先の思考が賢い。
争いは百害有って一利無し。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。
異質な薬品を混ぜ合わせると化学反応を起こし混合前の2種の薬品とは全く別の物質が生まれます、動物や植物も異種のものを掛け合わせるブリーディングはより環境に強い種や有益な新種が生まれます。
同様に人間も、国際結婚などで異種の血が混ざると身体・頭脳など優れた子供が生まれる確立が高くなると言われています。
企業の場合もまさに異種の組み合わせにより、今まで単独では考えも及ばないものができ上がるなど大いにシナジー効果が生まれます。
こういったブリーディング効果を狙い異業種・異人種を集めた企業をダイバーシティ企業と呼んでおり、これからの企業のあるべき姿だと思います。
実際に私は新事業構築の最終準備段階で、実績ある金融や営業のベテランを次々に採用し多方面での事業展開を一気に行いました。
ただブリーディングは利点も多いのですが欠点も多いのも確かです、薬品では一歩間違えると大爆発をおこし、動物などでは奇形も生まれます、企業においては失敗すれば大きな経営的・経済的ダメージが残ります。
つまりブリーディングとはハイリターンが期待できる反面、スーパーハイリスクなものでもあるのです。
しかし新たな事業にチャレンジするのであれば時としてこのスーパーハイリスクに挑まなくてはならないのです、加えて開発資金や人件費などの莫大な軍資金の確保と有効活用という大きな課題も加わります。
これが新事業を一瞬にして構築する最も効果的な手段なのです、過去に私はこの方法で幾つもの新事業の黎明期で成功を収めてきた実績があります。
これを実行するのに重要になるのが実行する前のロジカルシンキングを繰り返し行うということです、発生すべき問題を未然に防げるのは施行前の大いなるロジカルシンキングによるシュミレーションが重要なのです。
これには社内外の人間関係やそれぞれのノウハウのシナジー効果、そして周辺人脈の交流まで含めての壮大なるロジカルシンキングを繰り返します。
常識的な思考によって成功する方法は今の時代には皆無です、何故なら価値観がこれほど短時間で変化する時代においては過去の常識など邪魔になっても利益になることはないからです。
ましては思い込みや合理的思考などによる方法などもっての外です、ビジネスで成功したければ常に新しき事にチャレンジする姿勢と事前の極めてクリティカルなロジカルシンキングが肝要なのです。
疑いもなく入ってきた情報に飛びつく人は、
真実だろうが偽りだろうが熟考することはない。
ただ自分の利益に繋がることを意図してのことだから。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
自分の器量と限界を知ると、
野心も見栄もプライドも消えうせ、
ありのままの自分で楽に生きられる。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。