「私にとって最高の勝利はありのままで生きられるようになったこと、自分と他人の欠点を受け入れられるようになったことです」
たった1本の運命ともいえる代役出演した映画によって、あらゆる名声と富を手に入れたオードリー・ヘプバーンのこの一言、大変興味深いものがあります。
子供の頃は戦時下という時期、合わせて民族問題もあり、長く辛い期間を成長期に過ごしたヘプバーンが、たった1つの偶然に齎された縁によって、その後の人生に大変化が起きた事は想像するに易しいものです。
当時のハリウッドスターは、今とは全然大きさが違います、別世界の人であり、まさに1本のヒットで大富豪に伸し上がることは不思議ではありません。
しかし、彼女は晩年「それは何の意味も無かった」ことに気づくのです。
意図的に作られた人生で主役になれたとしても、それは本当の自分の人生ではありません。
「手に余るほどのお金を得たところで、私の人生の時間は二度と返ってはこない」
自分の思うがままに生きられて、自分と他人の全てを素直に受け入れられるようになること、本当の幸福とはそういうことではないだろうか?
晩年のヘプバーンは、質素で穏やかに暮らし、そして本当に心許せる人達だけと自分の残り時間を楽しんだといいます。
この心境は、大きな成功を成し「自己実現」を果たした人だけが悟れる、「自己超越」の領域、つまり神の領域なのかもしれません。
明日は明日、今日は今日。
一つしかない芋をどうするか?
種芋にして増やしてから食べるのか、
半分は明日の分として半分だけ食べるのか。
でも、どちらも賢いようで全然賢くない。
種芋は腐らせるのがオチ。
明日の分は他者に取られるのがオチ。
明日は何が起こるか誰にも解らない。
だから今この瞬間だけを精一杯考えることだ。
一つの芋なら当然全部食べることだ。
明日はもっと多くの芋を得ることを信じて。
今この瞬間を精一杯生きることだ。
明日どんな素晴らしい事が起こるか解らない。
だから、明日に備えて今全力で生きることだ。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。
AIの発展は近年急速に脳医学と結びついて大きな功績が多数生まれています、その中でも面白い成果として「脳による記憶は現実と夢の区別をしていない」というものがあります。
つまり、現実であろうが夢であろうが脳は区別することなく情報として記憶しています、しかし実際に現実と夢を区別できるのは他の現実情報との精査によって現実なのか夢なのかを区別できているだけなのです。
ロジカルシンキングは一つの夢と同様の脳内だけで行われる情報処理方法の一つです、つまりロジカルシンキングは現実情報と同様に記憶され、ある瞬間に表面意識へ働きかけています。
例えば違和感や閃きというものがあります、違和感は表面意識から潜在意識へ追いやられた過去の記憶が何かをきっかけに表面記憶へ蘇ることによって起きる現象だということも解ってきています。
閃きでいえば発明者の多くはシャワーを浴びている時や歯を磨いている時など、特に頭を使って考えていない時に突如としてこれまで解けなかった課題が解けたという言葉を残しています。
「脳は表面意識だけでは思考していない」、これが極めて重要な事実でありロジカルシンキング効果の大きな産物だと思うのです。
私も特許を数多く出願しています、この特許のアイデアは同じようにある時に突如として閃くのです、また新事業のビジネススキームが突如として頭に浮かぶことも少なくありません。
それは単なる一瞬の閃きではないのです、それまでに色々な事象についてロジカルシンキングしてきて無意識の領域に記憶として存在しているからに他なりません。
ロジカルシンキングによってその思考した情報が無意識の潜在意識に蓄積され、何かをきっかけに統合されて表面意識へ導かれるのです。
そのきっかけとは表面意識で脳の処理が使われなくなったときです、つまり何も考えていないときなのです、こういうことから前述の閃く瞬間の行動が理解できます。
このようにAI技術の発展において、ロジカルシンキングが如何にビジネスや人間関係構築においては有益なのかが証明されているのです。
情報を上手く他者に伝えることができない、相手の考えている事が素直に理解できない、これらは右脳領域と潜在記憶の情報交換が上手く機能していないのです。
この状況に陥っている人はカラオケで上手く歌えない、考えている事を文章にできないなどの副作用も表面化します、これらは入ってきた情報を脳が上手く処理して瞬時に処理できないことに起因しています。
先ずはロジカルシンキングで話す内容を相手が納得するシナリオになるまで何度も何度もシミュレーションしてみたら如何でしょうか、ビジネスも人間関係も然り、左脳だけに頼ったその場限りの思い付きでの手抜きシナリオを繰り返しているうちは自分の思ったような状況にならないのは至極当然なのです。
本命を得れないで二番手で妥協すること。
これは後悔の極みとなる。
どんなに苦しくとも本命を掴むまで諦めないことが肝要。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
「本当に申し訳ありません」
この言葉で多くの場合に許しを得るだろう。
ミスしたら先ずは謝ることが重要。
顛末の説明はそれからだ。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。