2023年2月 7日 00:00
AIの発展は近年急速に脳医学と結びついて大きな功績が多数生まれています、その中でも面白い成果として「脳による記憶は現実と夢の区別をしていない」というものがあります。
つまり、現実であろうが夢であろうが脳は区別することなく情報として記憶しています、しかし実際に現実と夢を区別できるのは他の現実情報との精査によって現実なのか夢なのかを区別できているだけなのです。
ロジカルシンキングは一つの夢と同様の脳内だけで行われる情報処理方法の一つです、つまりロジカルシンキングは現実情報と同様に記憶され、ある瞬間に表面意識へ働きかけています。
例えば違和感や閃きというものがあります、違和感は表面意識から潜在意識へ追いやられた過去の記憶が何かをきっかけに表面記憶へ蘇ることによって起きる現象だということも解ってきています。
閃きでいえば発明者の多くはシャワーを浴びている時や歯を磨いている時など、特に頭を使って考えていない時に突如としてこれまで解けなかった課題が解けたという言葉を残しています。
「脳は表面意識だけでは思考していない」、これが極めて重要な事実でありロジカルシンキング効果の大きな産物だと思うのです。
私も特許を数多く出願しています、この特許のアイデアは同じようにある時に突如として閃くのです、また新事業のビジネススキームが突如として頭に浮かぶことも少なくありません。
それは単なる一瞬の閃きではないのです、それまでに色々な事象についてロジカルシンキングしてきて無意識の領域に記憶として存在しているからに他なりません。
ロジカルシンキングによってその思考した情報が無意識の潜在意識に蓄積され、何かをきっかけに統合されて表面意識へ導かれるのです。
そのきっかけとは表面意識で脳の処理が使われなくなったときです、つまり何も考えていないときなのです、こういうことから前述の閃く瞬間の行動が理解できます。
このようにAI技術の発展において、ロジカルシンキングが如何にビジネスや人間関係構築においては有益なのかが証明されているのです。
情報を上手く他者に伝えることができない、相手の考えている事が素直に理解できない、これらは右脳領域と潜在記憶の情報交換が上手く機能していないのです。
この状況に陥っている人はカラオケで上手く歌えない、考えている事を文章にできないなどの副作用も表面化します、これらは入ってきた情報を脳が上手く処理して瞬時に処理できないことに起因しています。
先ずはロジカルシンキングで話す内容を相手が納得するシナリオになるまで何度も何度もシミュレーションしてみたら如何でしょうか、ビジネスも人間関係も然り、左脳だけに頼ったその場限りの思い付きでの手抜きシナリオを繰り返しているうちは自分の思ったような状況にならないのは至極当然なのです。