2025年5月 7日 06:00
経験による脳の手抜き処理が思い込みの本質である。
実際にやってみるまでもなく脳が勝手に回答を導き出す。
物事に関しては実に合理的な脳の機能ではあるが、
こと対人に関しては危険極まりない機能である。
人によって思想も思考も価値観も異なるのだから。
つまり新たな関係に過去の経験は障害になっても参考にはならない。
しなくてもよい経験を積んできた人は、
確かめることもなく好意を懐疑的に捉えるようになる。
本物の愛情を知ることもなく人生を終えることになる。
思い込みによる誤った判断は取り返しのつかないことになる。
しなくてもよい経験からくる思考の修正は自身で行うしかない。
悪しき記憶を清算し常に現実を観て本物に触れて生きることだ。
※従心(じゅうしん)とは、孔子論語の「七十にして心の欲するところに従えども矩 (のり) をこえず」という節を起源とする70歳代の呼び名である。