ロジカルシンキングを行っていると何度も何度も大きな壁にぶち当たることがあります、突破しようと思考を巡らすのですが更に別の大きな壁が現れてしまい、結論がどんどん別の方向に行ってしまうこともあります。
所謂、収拾がつかない状態に脳が陥るのです、そんな時のリフレッシュ方法としては幾つか有りますがその一つに「温故知新」という私なりの方法があります。
これを一つの「キーワード」として思考がもつれた時に思い起こしては同類の古きネタを調査します、「温故知新」とは古くからあるものを新しいものに応用することを言い意外と効果を発揮することがあります。
例えば私の場合は職業柄IT技術のロジックの壁にぶち当たることがあります、ロジックの壁とは意図した機能をどのようにして処理させるかというアルゴリズムに関する未解決問題です。
その解決方法として廃れた技術を再度検討してみるのです、ただし廃れた技術を果敢に蘇らせようというのではありません。
一つには何故その技術が廃れてしまったのかという精査、もう一つはロジックを組み直せば別の用途に使えるのではないかという新たな発想です。
事実「温故知新」によって障壁を壊すことができ、新たなアルゴリズムや技術特許が生まれたことが何度もあります。
先人の知恵とは凄いです、ただその当時は時代に対して進み過ぎていたのです、つまり時期尚早というものです、そう考えると「温故知新」による思考の精査は極めて効率良い方法だと思うのです。
どうしても勝つことができない相手。
そういう人とは競い合わなければ上手くいく。
未熟な人間ほど無意味な競合を好む傾向にある。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
ビジネスで組む相手に明確な理屈などは不要。
人を好きになるに明確な理由が無いのと同様に。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
「故にその疾(はや)きこと風のごとく、その徐(しず)かなること林のごとく、侵掠(しんりゃく)すること火のごとく、動かざること山のごとく、知りがたきこと陰のごとく、動くこと雷霆(らいてい)のごとし、郷を掠(かす)むるは衆を分かち、地を廓(ひろ)むるは利を分かち、権を懸けて動く、迂直の計を先知する者は勝つ、これ軍争の法なり」
孫子兵法書にある最も有名な計で軍争編に収められています。
これを解りやすい現代風の文章にすると。
「作戦行動とは、疾風のように俊敏に行動したかと思えば林のように静まる。猛火のごとく襲撃したかと思えば山のごとく微動だにしない。暗闇に身を隠したかと思えば雷のごとく暴れまわる。組織を軽く見れば人は散り強固にすれば利益を分かつ。状況判断に基づいて行動する。臨機応変に計を用いれば必ず勝つ。これが勝利の鉄則である」となります。
この計は、武田信玄の旗印である「風林火山」のヒントとなった計としても知られています。
信玄の作戦行動の基本であり、また織田信長や豊臣秀吉など多くの武将も「勝利の鉄則」として作戦の基本としました。
ビジネスも同様で策は単発行動では効果は限定的です、複数の策を臨機応変に内外に同時多発的に反復して用いること、つまり陰陽を織り込んだ「波動作戦」が重要なのです。
解りやすく言うと、「押したかと思えば引く、引いたかと思えば押す」というような陰陽関係にある行動を反復させることを「波動」と言います。
そして何事も「策多ければ勝ち、少なければ負け」ということになるのです、有効な策を多く用いる者が勝つ、何時の時代も変わらぬ鉄則なのかもしれません。
トラブルシューティング。
問題点を収集分析し、
最善策を講じて早期に解決させる手法。
問題を素早く解決させる人はヒーローとなる。
でも重要なのは事前に問題が起きないように、
防止策を講じておける人を最大評価することだ。
目立たないけど最も評価されるべき人である。
事前に防止策を講じられるのが真のトラブルシューターだ。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。