
2013年にヨーロッパの免税店向けに限定発売されたハイランドパーク・エイナーはザ・ウォリアーシリーズの一つで、その昔オークニー諸島の統治者であった海賊王エイナーの名前からつけられています。
熟成年数の表示はありませんがピートがしっかり香るので8年程度だと思います、アメリカンオーク独特のフルーティ且つスパイシーな香りと後味のコクのある甘さをダイレクトに堪能できます。
尚、日本には少量輸入されており現在でもプレミアムリカーショップで販売されていますが残存数は枯渇気味で価格はかなり上昇しています。
品名 ハイランドパーク エイナー
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク アメリカンオーク
蒸留所 ハイランドパーク(アイランズ:オークニー諸島メインランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 1,000ml
価格 12,000円~15,000円(2024年10月時点)
特記事項 ヨーロッパ免税店向け限定発売
アラート 通常購入不可、価格上昇傾向

タリスカー蒸留所の開設から190年ぶりとなるスカイ島で2番目の蒸留所として2017年に創業したトルベイグ蒸留所、そのトルベイグ蒸留所の初リリースシングルモルトのセカンドヴァージョンのレガシー・アルトクランです。
記念すべき初リリースのレガシー・アルトクランはファースト・セカンドを通して限定販売され、私は2023年10月頃に1万円ほどでセカンドヴァージョンを何とか手に入れました、現時点では通常購入不可となっており価格も急上昇しています。
ちなみにファーストヴァージョンには「2017」という蒸留所開設年の数字が入っているのでファーストとセカンドの区別はラベルを見れば解るようになっています。
レガシーアルトクランの熟成は蒸留所の開設から間もないので規定ギリギリの3年となっています、かなりきついアルコール臭がしますがしっかりカスクのエッセンスを感じるウイスキーです、逆の意味ではスコッチの最低熟成年数のシングルモルトは極めて貴重といえます。
ウイスキーとしては未熟でも未来の完熟ウイスキーになった際の味と香りを想像しながら飲むのもまたウイスキーファンの一つの楽しみでもあります、その意味でも若熟成の初リリース版は今後決して手に入りませんから大変希少価値があるのです。
品名 トルベイグ レガシー・アルトグラン セカンドヴァージョン
熟成年数 3年
カスク ファーストフィル・バーボン、セカンドフィル・バーボン
蒸留所 トルベイグ(アイランズ:スカイ島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46度
内容量 700ml
価格 12,500円~15,000円(2024年8月時点)
特記事項 ファーストフィル・バーボンカスクとセカンドフィル・バーボンカスクのヴァッティング
アラート 通常購入不可、価格上昇傾向

スコットランド最北端にある蒸留所として有名なハイランドパークのスタンダードであるハイランドパーク10年の旧ボトルです、2017年にバイキングスカーシリーズとしてリニューアルされるまでの馴染みの深いボトルです。
最北端にあるオークニー諸島メインランドで作られるウイスキーはじっくりと熟成され雑味が少なくフレッシュでフルーティな香りがします、その中にも若干磯の香りがほどよく染みこんでおり最もアイランズウイスキーらしい風味のウイスキーといえます。
アイランズウイスキーとしてスカイ島のタリスカーと共に最も早くから親しまれてきたハイランドパークは日本の多くのウイスキーファンを魅了してきました、ウイスキービギナーの方には是非とも早い段階で飲んで欲しいウイスキーです。
ちなみにハイランドという名称からハイランドウイスキーだと勘違いしている人が多いのですが、最北端にある地域といういみでハイランドと銘打っておりウイスキーのメッカであるハイランド地区を印象付けているわけではありません。
尚、旧ボトルは流通在庫が豊富にあるようで現在でも新ボトルと並行して販売されています、現時点では新ボトルに比べて10%程度割高ですが在庫が切れ次第価格は急上昇します。
品名 ハイランドパーク10年 旧ボトル
熟成年数 10年
カスク アメリカンオーク
蒸留所 ハイランドパーク(アイランズ:オークニー諸島メインランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
価格 5,500円~6,500円(2024年4月時点)

人口200人に対して鹿が5,000頭生息するというアイラ島と向かい合うように存在する小さな島であるジュラ島、その唯一の伝統ある老舗アイル・オブ・ジュラ蒸留所のスタンダードがこのジュラ10年です。
ジュラ島の蒸留所というのが珍しいのか人気が出てきたのか、それともリーズナブルな価格で勧めやすいのか最近よくショットバーでも見かけるようになりました。
ボトルの形が非常に個性的ですが、ラベルをよく見て買わないと外見はそっくりでも中身がまったく違うという紛らわしいシングルモルトですので購入の際には注意が必要です。
本ボトルであるスイートシェリーカスクのジュラ10年は甘い香りが特徴のフルーティなシングルモルトに仕上がっています、飲み込んだ後にくるバニラのような香りも相まってウイスキービギナーにもたいへん飲みやすいウイスキーだと思います。
品名 ジュラ10年
熟成年数 10年
カスク スイートシェリー
蒸留所 アイル・オブ・ジュラ(アイランズ:ジュラ島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 4,500円~5,500円(2024年3月時点)

マル島にあるトバモリー蒸留所では冠名のトバモリーとレダイグの2種をツートラックブランドとして製造しています、トバモリーはノンピートでレダイグはヘビリーピーテッドです、本ボトルはそのレダイグのピーティ感をマックスに感じるレダイグ10年です。
モルトの原料はアイラ島のポートエレンから仕入れています、ポートエレン蒸留所が閉鎖してしまった今ではアイラ島のモルトだけで作られたスモーキーなシングルモルトとしてありがたみを感じるのは私だけでしょうか。
ショットバーでもトバモリーは置いてなくてもレダイグは置いてあります、世界的にもレダイグがトバモリー蒸留所のフラッグシップになっているのは間違いないでしょう。
注いだときから立ち上がるスモーキーなピート臭にはじまり、飲み込んだときに感じる潮の香りに加えて若干感じる酸味、飲み込んだ後にくるアーモンドをローストしたようなモルティな味と香りといいスコッチウイスキーのエッセンスが凝縮しています。
好みもあるでしょうが私個人的にはアイランズの中では最も美味しいと感じるシングルモルトです、他のアイランズモルトと比べて極めて個性的な味と香りを堪能できるでしょう、私のイチオシのアイランズシングルモルトです。
品名 レダイグ10年
熟成年数 10年
カスク 不明
蒸留所 トバモリー(アイランズ:マル島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46.3度
内容量 700ml
価格 6,000円~9,500円(2024年3月時点)
アラート 入手困難状況、価格上昇傾向