2023年11月13日 11:00
ポートアスケイグは知る人ぞ知るアイラ島最大の蒸留所であるカリラ蒸留所の本拠地の地名です、だからといってカリラ蒸留所かどうかは謎のままです、ただ大きなヒントになることは確かです。
熟成年数を堂々とラベルに謳っている謎のアイラモルトはポートアスケイグをはじめ稀なケースです、ちなみに12年もありますので蒸留所当てには12年の方が解りやすいでしょう、ショットバーで12年を飲みましたが一瞬で解りました。
しっかり付いたピート臭にヨード臭が堪りません、そのくせ甘酸っぱいフルーティな味とスパイシーな喉越しは私の記憶に染み込んでいる例のアイラモルトですから忘れようもありません、アイラモルトファンであれば迷うことなく一発で解るでしょう。
かの蒸留所であればディステラリーオフィシャルに比べてほとんど変わらない価格ということを考えると存在意義が薄れてしまうのですが、謎のアイラモルトの良いところはリリース年度によってカスクも変わるので味も香りも微妙に変化してくるところです。
こういった妙味はディステラリーオフィシャル版では味わえません、謎のアイラモルトの存在意義は逆説的に言うとボトラーとしてはこういった曖昧さを自由にできるし飲み手はそれを楽しむことができるところです。
カスク販売する蒸留所にとっても余剰カスクが無駄にならないのでボトラーは重要なお客様ということになります、蒸留所もボトラーもビジネスなのですから大人の事情は世の常ということです。
最後にアイラモルトの妙味を存分に味わいたい人は本ボトルの8年がお勧めです、12年はかの蒸留所のオフィシャル版の方が価格も安く味も香りもほとんど同じですのであえて創出する意義があったのかどうかという疑問が残ります、ちなみにかの蒸留所のオフィシャル版では8年の方がスモールバッチということもあって希少性から価格は高いのでポートアスケイグ8年はお得感も享受できます。
品名 ポートアスケイグ8年
熟成年数 8年
カスク 不明
蒸留所 不明(アイラ島)
ボトラー スペシャリティ・ドリンクス
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 45.8度
内容量 700ml
価格 7,000円~8,000円(2023年11月時点)