時化どきの大波。
波に抗う船は転覆し、従う船は難なく乗り切れる。
自然の流れに抗えば益々状況は悪くなる。
従えば何事も無かったかのように平穏に戻る。
そもそも、その流れに従えないときは乗らないことだ。
抗いながら乗ったところで大怪我をして退散あるのみ。
乗るなら流れに素直に従う覚悟を持つことだ。
流れのなかで起こる事象の全てを受け入れることだ。
他者が敷いたレールに「乗る」とはこういうことだ。
自分の意思を優先する者に他者のレールに乗る資格はない。
乗ったら抗わずに従う覚悟を決めるだけだ。
他者のレールに乗る者は常に覚悟を問われている。
中途半端な覚悟の者は同乗者に迷惑をかけるだけでなく、
乗ったレールそのものにも大きな被害を齎すことになる。
であれば、降りてもらうしかないだろう。
それがすべての関係者が穏やかに暮らせる方法なのだ。
ビジネスや業務を心から愉しむことができなくなったら、
それは自己利益を得る為の単なる労働というものだ。
ビジネスなら明確な目的や夢が存在しているはずだから。
逆に労働には目的や夢などは一切不要である、
何故ならその行為は単に生活する為の手段だから。
目的に生きるのか、手段に生きるのか。
問われても答える必要は無い、
覚悟と姿勢を観れば誰の目にも一目瞭然だから。
守るべき人がいると言うなら手段に訴えている間は守れない。
目的意識を強く持って愉しんでビジネスするしかない。
それが組織利益向上に繋がり自身へも利益還元されるからだ。
心身をおかしくしてまで嫌々労働している哀れな姿を見て、
これで生活できると喜んでくれる人もいないだろう。
それでも自分は守るべき人を守っていると自負するなら、
それは愛ではなくて偽善に満ちた義務という代物でしかない。
セルフネグレクトという言葉が使われて久しい。
自己管理しなくてはならないものを放棄する精神疾患の一つだ。
食事は適当なインスタントもので済まし、
掃除や洗濯をせずに家の中はゴミと洗濯物の山となる。
電気やガスは止められてから未払いに気付く。
それでも自分自身の事だったらまだ見逃せるが、
これがビジネスに絡んでくるととても看過できない。
そもそもだけど、
セルフネグレクトな人は他者とビジネスしてはいけない。
自己責任で好きなように生きるべきである。
自己管理できない人が他者と関るなどもっての外だ。
寛解(かんかい)とは完治ではなく、
自然治癒力によって見掛け上疾病が消滅した状態のことをいう。
時には成人病などの不治の病も寛解する。
アトピー性皮膚疾患や花粉症などのアレルギー疾患も然り。
私も足底筋膜炎や大腸ポリープにはじまり、
五十肩・尋常性湿疹・膝関節症などを寛解させた経験を持つ。
幼少の頃は親父の荒治療で幼児性アトピーを寛解させた。
寛解を引き出す唯一の方法は「何もしない」こと。
病院に行っても治療方法は注射や薬での対処法だけだ。
薬はかえって症状を長引かせると言う医者もいるほどだ。
痒みや痛みに耐え、我慢の日々を数年間継続させるだけでよい。
副賞として精神的免疫力は半端無く向上する。
荒っぽく思えるが、これが私独自の治療法。
個人や企業の苦境も然りで何時かは全てが寛解する。
バタバタと悪あがきをすればするほど悪化させるだけだ。
これも多くの実経験から明確にに言える事実だ。
ただし、他者には決して奨めません。
精神的に相応の自信が有るならアドバイス致しますが。
自分の方針でやりたいのなら、
全ての責任を背負って自分の力だけでやることだ。
自分だけでは出来ずに他者の力を借りるなら、
他者を信頼して余計なことを考えずに任せることだ。
他者に頼るだけ頼っておいて自分の都合を押し付ける。
最低の人間だね、信頼を失って当然だ。
任せられた方は責任を背負って他者事にも関らず、
自分の事以上に考えてやっているのに。
当然、結果は常に最悪の結末となる。
これを中途半端な姿勢と言わずに何と言う?