見慣れたはずの景色も視点変えれば別物となる。
納得できない他者の振舞いも視点変えれば理解できる。
過去に培われた一方的な常識は正しい思考の障害となる。
常識化された情報は思い込みというフィルターに変わる。
フィルターを通した思考では何時までも真理は導けない。
新しきを生むのは常にニュートラルな無垢の思考である。
過去を思い出しても過去の思考に囚われるな。
新たなる疑問を過去の経験と結び付けて判断するな。
疑問が湧きあがったら独りよがりな思考をするな。
全方位から情報を得て正しく真実を導き出せ。
世の中には「暗黙の了解」などという見えない力が存在する。
互いの心の内を察せられる者同士が成せる高度な技だ。
だから大型商談のクロージングもたったの1発で決まる。
大規模な事業提携や資本提携も阿吽の呼吸で即決する。
相手が発する言葉の裏にはどんな裏事情が潜んでいるのか。
それが見えれば相手が望むように誘導していくだけでよい。
その後はこちらが望むように相手も共鳴して動いてくれる。
暗黙の商談・交渉・契約、全てが心と心の会話である。
意味の無い飾り言葉に褒め言葉などは不要の世界でもある。
ただし重要な事項が一つ在る。
それは絶対的なステークスホルダーでなければならない。
誰もが必要とする技術・資格・特許・商権・スキルは必須事項。
曖昧な状況をあえて作りあげては、
意味不明な中途半端な施策を繰り広げる。
余裕有る時は最大級の騙しの戦法でもある。
そして百戦錬磨の経験者が得意とする戦法でもある。
この混沌と見える状況の水面下で大事を密かに進める。
霧が上がった時には既に大きな収益を得ているのだ。
しかし、余裕の無い人や経験不足の人が行うと、
取り返しのつかない最悪の結果を齎すことになる。
余裕が無い人や経験が少ない人は、
逆に曖昧な状況を全てリセットして明確な状況にすることだ。
そしてクリティカルな施策を一つだけ全力で実行する。
これなら自身も覚悟が決まるだろう。
これ以上後に引けないのだから。
一見、無計画に見える「成り行きまかせ」という行動。
しかし、これほど覚悟が必要な戦略戦術はない。
成功者は皆「成り行きまかせ」を無意識に行っている。
計画してもその通りに運ぶ保障は何一つない。
ならば最初から起こる事象の成り行きに応じて、
臨機応変に判断し俊敏に動くしかない。
これが完璧にできるのがビジネスと生き方の天才。
ジャズの歴史に刻まれた名奏者はアドリブの天才。
周囲に自分が合わせ、周囲が自分に合わせる。
その時々で息を飲むほどの名演奏を見事に繰り広げる。
人生の成功者は全てをアドリブで思考し行動できる人。
見えているのは明確なゴールとマイルストーンだけ。
アドリブができない人はゴールが見えていないからだ。
そして他者の考えや心を見ようとしていないからだ。
常に自分の気持を優先し思い込みによって他者を測る。
思い込みは究極の手抜きであり自己優先主義の本質。