2024年8月10日 06:00
「絶対やる」と公言するのは立派だ。
ただし1年待っても何も変わっていないのなら、
更に10年待っても何も変わらない。
「絶対やる」と1度でも公言したら、
即日にも着手した事実を明確に示すことが肝要である。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
2024年8月10日 06:00
「絶対やる」と公言するのは立派だ。
ただし1年待っても何も変わっていないのなら、
更に10年待っても何も変わらない。
「絶対やる」と1度でも公言したら、
即日にも着手した事実を明確に示すことが肝要である。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
2024年8月 9日 06:00
「ガラパゴス化」という言葉は2007年から使われだした記憶があります、きっかけは当時の日本の携帯電話方式の世界からの孤立を指していました、何故「2007年」というのをはっきり記憶にあるのかというと当時私の人生が一変した大きな出来事があったからです。
さて携帯電話先進国であった日本は高速且つ安全な独自の通信方式を幾つも構築していたのですが通信後進国の多くはアメリカで確立された方式をそのまま採用し通信網を構築しました、その結果において日本の携帯電話方式の全ての性能は桁違いに優秀なのに日本国以外では使えないものとなってしまったのです。
簡単に言うと日本の技術は超一流だったのですがグローバルマーケティングにおいてはアメリカに完敗したということです、これは何も携帯電話だけの話しではなく多くの先進技術事例でこういったことが過去繰り返されています、その孤立した状況を外部から閉ざされ独自の進化を遂げたガラパゴス諸島の生物に例えて「ガラパゴス化した日本携帯電話の末路」と各国が揃って報道したのです。
これと同様の状況に陥っている人を時々見かけます、つまり思考と情報記憶が若い頃に固まりその人の中だけで頑なまでに存在し続け世間の情報から孤立している人です、例えば会計基準や会計諸表は常に進化しています、ここ最近では2018年頃に項目の名称や表示方法などが変更されました、しかしガラパゴス化人間にはそれが受け入れられず一人で新しい会計方式に対して文句を付けては勝手に変えようとします、これでは笑い物にされるだけで世間には通りません。
また思考そのものがガラパゴス化している人も見受けます、新しい事項全てにおいて覚えようともしないし必死に努力しても自身でも自覚するほど記憶に残らないのです、世の中の変化についていけないガラパゴス化人間はどうして新しいルールや情報を受け入れられなくなってしまったのでしょうか、ここには脳の個性以上に心理学的なものが潜んでいます、それは仕事やプライベートの順調さに加えて経済的余裕があった最も輝いていた若い頃の記憶です、それが唯一の誇りでありその記憶による当時の幻想をいつまでも引きずっているのです。
では何故いつまでも過去の一瞬の栄光に囚われているのでしょうか、そうです輝いていたのはその一瞬だけでその後は鳴かず飛ばずの自身でも受け入れられない失望状況が続いているからです、こういった無意識なる過去の記憶を消せない心理的要因によって脳が古い情報を記憶と共に固定化し新しい情報を記憶することを拒んでいるのです、したがってその日は覚えていても次の朝には忘れてしまうのです。
笑い話のようですが現実にこういう人と一定の頻度で出会いますから相応の割合で存在していると思います、長年変化しないルーティングワークだけで行える業務は別にして多くの場合自身が歩んできた道以外では一切活躍できない人です、確固たる過去の実績があるのに転職で失敗する人の多くがこのガラパゴス化した人間なのです。
「自分を変えたら生きていけない」とまで脳が自己擁護と保身心理に侵されています、自分一人で生きているなら問題ないのですがビジネスは必ず相手が不可欠なカテゴリです、ガラパゴス化人間は生きているだけで自分が思っている以上に周囲にストレスを与え、その弊害は極めて大きなものであることを自他共に認識する必要があります、早期に心理的要因を解かないと一生過去の記憶でしか理解できない情弱者で終わってしまうでしょう、ガラパゴス諸島を離れた瞬間死に至るガラパゴス諸島の生物と同様に。
現在はウルトラ級の多種多様化時代です、常に新たなブームが巻き起こりルールやインフラが次々と変化していきます、全ての生命体は過去の記憶の中には生きられません、未来を生きる為に現実を受け入れ進化させる勇気をもってガラパゴス化の呪縛を解くことが唯一の明るい未来を構築する方法です。
ガラパゴス化した人間は自分が正常であって世の中の人がおかしいと頑なまでに思い込んでいます、これを自身が間違っていると修正するのは極めて困難だと思います、ちなみに私がガラパゴス化人間と気付き必死に指導して見事に修正できた人はゼロです、恨まれる前に嫌われても離別の道を自ら選ぶように誘導するのが精いっぱいだったのです。
2024年8月 8日 06:00
私は「愛」について語ることはありません、また「愛」という言葉を多用する人も好きではありません、何故なら「愛」は極めて重い心情の一つだと考えているからです。
「愛」という心情を重いものと感じるようになったきっかけは28歳で起業した直後に到来したバブル景気の頃に、社会に出てきたばかりの若造の私が技術と資金力にものを言わせて非情な同業他社に対するM&A(企業買収・合併)を繰り返していた頃です、その際に対象の法人経営者やベンチャーキャピタルから「愛が無ければ何事も上手くいきませんよ!」とよく言われたのです。
その意味を正確に理解するのにはかなりの時間がかかりました、逆にM&Aを仕掛けられた際に痛いほど自身の「愛」が無かった非情な振舞いを思い知ったのです、これまで味方だと思っていた身内が敵対勢力に寝返ったのですから。
ところで、「愛」という漢字は何を意味しているのかと気になって調べてみたら極めて重い意味があったのです、そのまま引用させてもらうと「旡・心・夂の組み合わせによる愛。旡は人間が後ろを向く姿、心は人間の心、夂は人の足を表します。つまり愛とは人がゆっくり歩きながら後ろを振り返ろうとする心情を表しているのです。」ということです。
愉しく過ごした後に別々の道で帰宅する際、一緒に過ごした人が「無事帰れるかな?」と心配になりつい後ろを振り向いてしまう、その人を常に気をかけている心情が表面に出る瞬間です、こういった重い意味のある「愛」を簡単に使えないのです、だから簡単に「愛」を使う人は物事を気楽に考える人であり信用できないと感じてしまうのです。
ただし私は言葉としては使いませんが冒頭のように心の中には常に抱えているところがあります、厳しいノルマを課せる際も非情に映る人事異動や退社勧告も全て必ず逃げ道やリカバリーの余地を残します、自らそれに気付いてほしいと思うからです。
ビジネスも自身の業務も、そして家族や同僚・仲間・取引先に対してこの「愛」が無い人は確実に孤立していきます、他者事を自分事よりも優先して思いやる心が「愛」という心情です、だから何事に対しても「愛」に欠けた人は絶対に上手くいかないのです。
思ったように上手くいかないのは努力や能力が足りないのではありません、自身の業務・職場・事業・商品・サービスに対して「愛」が無いのです、そして仲間や身内に対して自己願望を押し付けるだけで相手を思いやる「愛」が無いのです。
子曰く「それを知っている者はそれを好きな者には敵わない。それを好きな者はそれを愛する者には敵わない。私はいままでに人を愛するように生業を愛する者に会ったことがない」、実に深く重い教えです。
2024年8月 7日 06:00
世界規模で起こるウイルスパンデミック。
この後に必ず起こる社会現象が存在している。
それは新たなる秩序の台頭という社会現象である。
これまでの勝者が敗者になり敗者が勝者に入れ替わる。
持たざるリスクから持つリスクが表面化し、
自律した個の確立時代へと急速に移行していく。
働き方改革にテレワークの融合。
教育システムの大改革。
捺印文化からデジタル署名文化へ移行。
バーチャルギルドや小規模村が無数に発祥。
人間に変わりAIやヒューマノイドが社会進出。
そして人手不足から人余り現象へシフト。
世界規模でパワーバランスが崩れ勢力マップが塗り替わる。
これまでの価値観が大きく塗り変わる瞬間である。
この流れを正確に読んで順応できるか否か。
この差が雲泥の差となって数年後に表面化する。
1918年のスペイン風邪(H1N1インフルエンザ)は、
第一次世界大戦中での発祥により1億人の死者を出した。
その後世界のパワーバランスが崩れ第二次世界大戦が勃発した。
更に第二次世界大戦終結後に新たな秩序や文化が台頭した。
現在の状況は100年前と極めて酷似している。
※従心(じゅうしん)とは、孔子論語の「七十にして心の欲するところに従えども矩 (のり) をこえず」という節を起源とする70歳代の呼び名である。
2024年8月 6日 06:00
社会に出始めた若い頃に先輩などから「優先順位が違う」と言われたことは誰しもあると思います、ここで言われている意味は理解できても何がどう違うのか、どのように改善すればよいのかと本質的に理解できない人がほとんどだと思います、そういった人には「因果関係を箇条書きにしろ」とアドバイスしています
例えば有名なことわざに「風吹けば桶屋が儲かる」というのがあります、このことわざは「因果関係」を見事に一言で言い表したもので「因果関係」の説明にもよく引用されます、このことわざは次のようなプロセスが込められています。
「風が吹くと砂埃が舞う・砂埃で目を悪くする人が増える・目を悪くした人は三味線弾きになる・三味線が品薄になり三味線を大量生産する為に猫が減る・猫が減るとネズミが増える・ネズミが増えると桶がかじられ桶を買う人が増える・桶屋が儲かる」、強引過ぎるこじつけだと言ってしまえばお終いですが何がどうなると結果的に何が起きるのかという一連のプロセスと結果を事前に考えられる思考を学ぶことが重要です。
プロセスを把握して結果を事前に予測できるという思考はどんなビジネスにおいても必須事項であり危機管理という極めて重要な能力の基本的思考でもあるのです、ビジネスで上手くいかない人はこのプロセスと結果からの危機意識が無く一つの失敗から次のステップにおいて改善することができず常に同じ過ちを繰り返してしまうからです。
ここで「因果関係」というのは「Aが変化するときBも必ず変化する」という法則でのAとBの相関関係をいいます、「家族が大事だ」と言う人に限って家族との時間を何よりも優先してしまいます、でも私に言わせると全然大事にしていないと思うのです。
皮肉を込めて言うと仕事ができない言い訳に家族を引き合いに出しているのです、これでは家族は喜びませんし家族の期待とは相反しています、「家族が大事」なら「家族の生活を守る」ことが必要最低条件です、それであれば以下のような思考をしなくては家族の生活は守れません。
「我武者羅に仕事をする・仲間やクライアントから評価される・上司に引き立てられ昇進する・手取り額が増え時間の融通が利く・家族との時間が増え更に経済的にも不安なく暮らせる」、因果関係で示せば優先順位の最高位は「我武者羅に仕事をすること」であって家族を守るという意味の「家族との時間が増え更に経済的にも不安なく暮らせる」というのは優先順位が最も低いはずなのです。
つまり「風が吹けば桶屋が儲かる」的に言うと「我武者羅に仕事をすれば家族との時間が増え更に経済的にも不安なく暮らせる」ということになり、必死に仕事をした結果において家族を守ることができるのです、極めてシンプルな方程式なのです。
全ての事項においてこの「因果関係」が成り立ちます、何を優先すべきかを因果関係を真に理解して正しい優先順位を実行している人が成功を収める、昔も今も変わらない不変の法則なのです。
同様に「自身の子供よりも他者の子供を優先する」、「自身の利益よりも他者の利益を優先する」、「自身の業務よりも他者の業務を優先する」、これらの優先順位も因果関係からみると結果的に自身の子供の将来が有望となり、自身の利益を確保することができ、自身の業務を完璧に完了させることができるのです。
ここで「自身の子供よりも他者の子供を優先すると自身の子供の将来が有望になる」、この因果関係のプロセスと結果を正しく導けるでしょうか、子供だけではなく社員など家族や身内に対しても適合できるのですが、かなり高度なプロセス思考が必要になる事項です、ここで正解を導き出せる人は相応の人間関係の各種経験を積んできた人だと思います。
また正解を導き出せない人は自身の夢や目的を叶えたくても何をすれば良いのかも解らないのではないでしょうか、それは目的への確実なプロセスと結果が描けないからに他なりません、ビジネス上では「自身の利益よりも他者の利益を優先する」、「自身の業務よりも他者の業務を優先する」という因果関係のプロセスと結果が理解できないと有益なビジネスや完璧な業務を行える人にはなりません。
一つの企業には複数の業務が並行して走っています、ここで何が優先されるかは総合的な視野で結論付けされるのであって自身が抱えている業務はあくまでもその中のたった一つに過ぎないのです、プロセス思考ができない人は自分の業務しか見えず抱えている業務を完了させることしか考えていません、だから周囲にストレスを与え業務の評価は全くされないのです。
その業務を行うことによって他の業務に支障が出るという危機意識がないのです、そして自分の都合しか考えていません、これで組織の一員と言えるのでしょうか、周囲の人は受け入れられない人だと判断します、他者のストレスと苦労を解っていないのは自分だけなのです。
オーバーな話が、その抱えている業務は組織から見ればお荷物業務であるかもしれません、つまり最初から無かったことのように何もやらない方がトータルでプラスになる可能性もあるのです、それを誰かが優先して推進すれば組織に軋轢が生まれるのは必然のことです。
自分が思ったようにならない人というのはあらゆる因果関係を見極めることができずに優先順位を間違え他者の迷惑も考えずに「評価されたい」意識での思い込みだけで勝手に突っ走っているのです、組織にあって評価される人とは全方位の視野で思考し期待された業務を粛々と完璧に行い普段は他者に存在を意識されない人なのです。
空気が澄んでいれば空気の存在を意識しません、同じように業務が順調なら推進者は意識されないのです、トップの意識とはそういうものなのです、だから存在を故意に意識させられる人にはストーカーよろしく強いストレスを感じるのです。
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