「日本製の新型コロナウィルスワクチンは何故いつまでも出てこないのだろう?」、こんな疑問を日本人の多くが抱いていることでしょう、当初米国などと共に開発に意欲を燃やしていた日本製ワクチン開発は遅れに遅れてようやく今年の暮れごろに認可が下りると予想されているに過ぎません。
日本の製薬技術は世界的にも最高レベルでノーベル化学賞を13人も輩出しており更には世界トップ50の製薬会社の上位に10社も名前を連ねています、しかし今回の新型コロナウイルスワクチン開発では世界を揺るがす話題が一つも在りません。
この不可思議な事実の原因を先日来調査していたら日本人の多くはまだ知らないとんでもない裏事情が浮かび上がってきました、それは「日本政府は既にポストコロナ時代に向け経済投資を始めている」という事実です、そしてその投資先は何かというと「量子コンピューター」なのです。
日本の量子技術は現在米国と並び世界でも最高レベルにあり量子通信や量子データ処理ではトップクラスです、そして今水面下で進められているのが官民共同組織の創設です、日本政府とトヨタや富士通など民間大手企業50数社で世界最大の「量子技術」組織を結成しようというのです、また近い将来法人化する計画もあるようです。
更にはその前段としての「デジタル化推進投資」が幾つも既に公表されています、これらの政策が新型コロナウイルスパンデミックが終焉の後世界を席巻していくことになると予想しています。
日本政府の直近のワクチン開発投資は100億円です、これは米国の100分の1以下です、「ワクチンで開発先行している米国産を買う方が自国開発するよりも早くて安い」、こんな計算ができていたのかもしれません。
「ワクチンは米国に頼り国家予算を次世代技術に回している」、この是非の結果は10年後に現れることになります、その時に日本人は喜ぶのか怒るのか犠牲になるのは常に弱者ということだけは避けてもらいたいと願います。
新型コロナパンデミックで最も深刻な被害を受けている業界の一つが居酒屋やカラオケスナックでしょう、日を追うごとに次々と閉店しています、そこでこういったお店の業務用の什器備品が現在世に溢れかえっています。
私のところには飲食業をやっているということもあり頻繁に冷蔵庫やテーブルに椅子といった什器備品を要らないかと電話がかかってきます、つい先日も新品同様の椅子38個を引き取ってほしいと頼まれました。
以前であれば中古品を販売している業者が引き取ってくれました、ところが今ではまったく中古品は売れずに倉庫に山積みされている状況のようでお金を払っても引き取ってはくれないようです。
こうなると廃棄業者の登場ですが廃棄業者も毎日廃棄される量が半端ではないので廃棄価格が急上昇しています、そこで無料で引き取ってくれるところを紹介して欲しいという冒頭の電話になるわけです。
過日業務用のガラス扉の冷蔵庫を自宅で使おうと引き取ったのですがフィルターなどの掃除が大変でした、二度と業務用の中古什器は引き取らないと心に決めました。
テーブルや椅子は業務用はしっかり作られているので家庭で使うには良いと思います、中古価格もかなり下がっているので美品なら買っても損は無いと思います。
私は昔ながらの釘1本も使ってない頑丈な手作りで骨董価値も高い椅子などを幾つか無料で調達しています、今同じものを作ろうとしたら10万円出しても作れるところは限定的でしょう。
樫の生木を充分に乾燥させて釘を使わず宮大工の技で作られた椅子などは時間もかかるし手間もかかり今では作っている工場は皆無です、何故ならそんな技を使える家具職人もほとんど現存していないからです、こういった未来に残すような貴重な品は是非とも確保したいと思います、廃棄されるのはあまりにも忍びないのです。
新型コロナウイルス禍で居酒屋やスナックが大変なことになっています、そんな状況下で酒類製造企業は厳しい状況だろうと思いきや商品ラインナップを家庭用にシフトして売り上げを伸ばしています。
某ビールメーカーは基本月額料金約8000円で1リットルのボトルを4本セットにして生ビールサーバーを付けて定期販売しています、サーバーは小型でグッドデザイン賞を受賞したオシャレな形状をしておりプロ用のサーバー同様にクリーミーな泡を作ることができます。
缶ビールに比べるとかなり高めですがホームパーティでは盛り上げること間違いなしです、高めの価格はサンクコストです、愉しく美味しく飲めるのが一番です。
価格は500ccで1000円となり缶の生ビールの約3倍ほどとなりますが居酒屋で生ビールを飲むのとほとんど変わらない価格なので、居酒屋に行ったつもりで家庭で本格的な味を愉しめるのであればそれほど高価だとは思わないでしょう。
要はどこに価値観を見い出すかの問題です、生ビール業界も生き残りをかけていろいろと考えてきます、世の中が変化したならそれに合わせて業態やサービスを変化させる、これは経営の基本中の基本です。
経営の基本を躊躇なく行える企業はやはりどんな状況下になっても強いです、変えることができない企業も人も大きく変化した世の中で淘汰されていくのは必然かもしれません。