イタリアの最高級グラッパであるPoli(ポーリ)のクオーターボトルセットを誕生日に頂きました、やはり私が蒸留酒好きであることは周知の沙汰ということでしょう、ウイスキーや焼酎をいろいろな人からプレゼントしてもらいます。
グラッパとはワインを造るためにブドウを絞った後の絞りカスを熟成させた後に蒸留したスピリッツ(飲用アルコール)でイタリアで発祥したお酒です、ブランディの樽熟成前の原酒と考えると解り易いでしょう。
樽熟成していないホワイトブランディでありながらPoliのような最高級品はフルボトルで1本1万円以上しますからコニャックのVSOPクラスと変わらない価格であり決して安価なスピリッツではありません、むしろ高級スピリッツと言えるでしょう。
ブランディのようなトロンとした甘みがなくブドウ本来の風味を感じるさらっとした味と香りが特徴のグラッパは全世界で愛飲されているお酒です、ちなみにPoliはグラッパを代表するブランドでグラッパの老舗ブランドです。

グラッパ老舗ブランドPoliの木箱入り記念5種クオーターボトルセット
私の好きなリキュールにジンにスローベリーを漬け込んだスロージンという甘酸っぱいリキュールがあります、そんなスロージンからアイデアを貰って甘い香りの自家製ラムリキュールを思いつきました。
ラムにはレーズンが昔から相性が良いことで知られていますのでゴールドラムを使って自家製のラムレーズンリキュールを造りました、とは言えレーズンをゴールドラムに漬けるだけです、砂糖は入れずにレーズンの自然の甘みだけで充分にリキュールとして使えます。
このラムレーズンリキュールは炭酸で割るだけで美味しいカクテルが作れます、夏場にはさっぱりしたラム風味のドリンクになります、更にすっきりとした味に仕上げたいときにはレモンスライスを浮かべると飲みやすい味に締まります。
ただラムを炭酸で割って飲んでも美味しいのですが、ラムの風味を最大限に引き出すのは若干の甘みを加えることだと思います、そういった意味でラムのジンジャーエール割りとかコーラ割りは正当なカクテルレシピとなっています。
自家製のラムレーズンリキュールを使ったロングカクテルをバーで出すというのもお洒落だと思います、漬け込んで1週間で飲めるようになりますので非常に手軽です。
またホットで飲むのも美味しいです、冬場のホットレーズンラムは身体が温まり糖分で脳がリラックスするのでよく眠れます。

バートン・ゴールドラムはリーズナブルな価格なので手軽にオリジナルのラムベースリキュールを造れます

レーズンが倍の大きさにぷっくりと膨らんだら完成です
レーズンは潰すと液が濁ってしまうので絶対にかき回さないように静かに放置熟成が失敗しない方法です
紅茶好きな人に親しまれているほぼ紅茶のお酒でティフィンというドイツ産のリキュールがあります、独自のカクテルレシピもあり紅茶とお酒を同時に楽しめるリキュールです。
アルコール度数は他のリキュール類と同じ程度の24度ですから割と扱いやすいリキュールだと思います、紅茶はヒマラヤ産のダージリンであり紅茶にも拘っているリキュールです。
私は妙なカクテルにするよりも素直にミネラル水やお湯で割ってレモンスライスを入れたものが最も美味しいと感じます、そもそもそういうリキュールですからシンプルに飲むのが一番です。
ティフィンの後に緑茶(グリーンティ)やウーロン茶のリキュールも生まれ、ウイスキー臭が苦手な人でもショットバーでお酒を楽しめる時代になりました。

ハイランド地方のモルトウイスキーをベースにしたリキュールがあります、それがドランブイというリキュールです、ショットバーに通う人なら誰しも知っていると思います。
ドランブイの歴史は古く、スコットランドのスチュアート王家に伝わるレシピが1745年に王家の争いの果てにフランスに無事亡命できた勲章として兵士を代表してジョン・マッキノンに贈られました。
その後1906年にマッキノンの子孫が酒造会社の協力の下に商品化しイギリス全土で親しまれるようになりました、そしてその後は全世界に輸出されていったのです。
現行商品は数十種のモルトウイスキーをブレンドした後にハーブやスパイスを漬け込み、スコットランドに咲くヒースという花から採ったハチミツを加えるという何とも贅沢なレシピのリキュールです。
アルコール度数は40度でブレンデッドウイスキーなどと同じです、ストレートで飲む人もいますがお薦めは水割りかお湯割です、甘すぎずモルトウイスキーの風味を感じられます。
ちょっと疲れたときなどに飲むと熟睡でき疲れが飛びます、そもそものレシピはそういう滋養強壮の薬だったのですから納得です。

昭和の時代のジンベースのカクテルによく用いられていたギルビーですが、最近はあまりショットバーでは見かけなくなりました。
現在でも1,000円ほどで買えるローエンドなジンですが、12種のスパイスとハーブを用いておりガツンとくるジンらしい香りが何とも言えません。
近年多種多様なジンが出回っていますが、押し並べてマイルドで優しい風味です、昭和のガツンとくるジンで作るジンライムは最高です。
懐かしさのあまりつい買ってしまいました、久々に飲んでみましたが価格からは信じられないジンらしい味と香りです、アルコール度数が37.5度と低めですからほぼストレートに近いジンライムでも安心してゴクンといけます。


昭和の味を代表するギルビーとビフィーター
ビフィーターは現役で使われますが何故かギルビーは忘れ去られています