急速に導入が進んでいるLED(発光ダイオード)型の信号機ですが寒冷地では思わぬ伏兵に悩まされています、LEDは節電効果や高寿命を期待できる半面その節電効果は逆に発熱がほぼ無いということで降雪地域では信号機に雪が張り付いてしまって認識できないという声が上がったのです。
これを回避するために降雪地方では県警が業者を委託して人手による除雪作業に追われるという経済的は逆効果となってしまったのです、このため導入当時にはLED型信号機の着雪凍結対策を検討するワーキンググループを設置し寒冷地用のLED型信号機の開発が進められました。
以前は電動自動車の音がしないために市街地では車に近づかれても判らないということが問題となりました、何事も高度技術やアイデアによって善き事がもたらされる裏には意外な伏兵が潜んでいるものです。
商品開発やサービス展開は全方位で未来に発生するであろう事象を事前に検討しなければなりません、もしもの時の為の「転ばぬ先の杖」は何本持っていても困ることはないということです。
バブル崩壊から三十数年後の今、日本の企業はようやく「喪失感」から目覚めつつあるように感じます、気が付けば急成長&グローバル展開を遂げている企業が多数あります、これらの企業に共通する点は「顧客の本質を捉える目線」です、「安くても質の良い物」という顧客ニーズを見事に捉えて具現化させています。
顧客の求めているものと自分自身の提供したいと思う物が一致すればヒットに繋がり、一致しなければ相手にもされないというのが商品の宿命です、中小企業に多いのが世の流れを読むでもなく先に製品を作ってしまうケースをよく見かけます。
商品はアイデアや思い入れだけでは売れません、重要なのは商品やサービスが「どこを向いて作られているのか」ということです、「良い物だから売れる」、この発想から離れないと売れる商品を作る事はできません、「売れるものを世に送り出す」という発想が重要なのです。
売れるものとは市場が必要としているものが何かを熟知し「買いたい」と思わせるまでの心の動きを掴む一連のシナリオが根底にあります、つまり売れる根拠が重要なのです、まずはその商品を気持ちよく使っている姿やサービスに満足している姿が提供者に見えているでしょうか?
成功している企業は一連のシナリオが実に巧妙にできています、コマーシャルによるイメージつくり、店内のムード作り、接客方法、値決め、値下げのタイミングなど全てにおいて完璧に計算されつくされています、いかに優れた商品やサービスであっても市場の求める小さな「変化」を読んで提供できなければ意味のないものと化してしまいます。
商品そのものの良さに加えて見せ方・売り方など全てを含めバランスのとれた商品やサービスが最終的に消費者に選ばれます、商品やサービスを作り上げることだけに必死になりユーザーの心を置き去りにしていてはいつまで経っても売れないのは至極当然のことなのです。
私は28歳で起業以来常に複数の法人を経営してきました、そこで必ず聞かれるのが「何故同時並行して多くの企業経営や事業を行えるのか?」というものです、逆に私からすれば「何故同時並行していろいろな事ができないのか?」となります。
つまり私にとってはこれが40年間に構築された自身のビジネススタイルであり何も特別なことではないのです、むしろ同時並行の障害よりも一つに集中するリスクの方がはるかに高いことを知っているのです。
考えてみれば解ります、たった一つの事業が大きな障害によって収益を生まなくなったらどうなるでしょうか、対して異なる事業を複数同時並行して行うメリットは大きいものがあります、複数の人生を同時並行して体感できるのでいろいろな業種のノウハウが同じ時間に収集できメイン事業にも活かされます、その事業を実際に行った者だけしか解らない感覚的なことも把握できるので極めてピンスポット的なニーズにも応えられます。
ここで複数同時並行して事を成すための秘策は人です、各事業のバックヤードには必ず阿吽の呼吸で任せられる人を配置しています、そして固定報酬を払う人以外に何時でも業務委託できる信頼できるパートナー企業の存在があります、まさに「人は城、人は宝」なのです。
思ったような成果が出なくても報酬は払い続ける、経営的にはかなりきついのですがいざという時の保険となります、保険の存在があるから思い切った経営方針を何時でも打ち出せるのです、方針決定後の初動が極めてスピーディなのです。
そして極めて短期間に成長路線へローンチできます、更にはここぞの時にはいつでも結集させることができるので事を成す時の爆発力は半端ではありません、どんなに優れた能力を持った人でも一人で行える事などたかが知れています、「人は城、人は宝」、経営者が一番に考えなくてはならない事項がこれです。
躊躇っている人に行動を促すことを「背中を押す」という。
でも崖っぷちに居る人には注意を要する。
押したとたんに更に深い穴に落ちてしまうかもしれないから。
その人の人生に責任を負う覚悟があれば何の問題はないが。
コメント
相手の為に何かをしてあげたいのは人の常、でも相手の状況や心を解ったうえで行わないと取り返しのつかなくなる時もある。
それに参加しているという評価もあれば、
逆に参加していないという評価もある。
要は参加を決める際に自分の意思ではなく、
誰に評価されたいかを考えるべきだ。
コメント:
何事もそれが自分に相応しいのか、どのような価値があるかが重要である。
価値で言えば、周囲にどう評価されどのように思われるかということも重要な要素である。