2024年10月25日 07:00
人生においてビジネスにプライベートに何かにつけて覚悟が問われることは多々あります、ところで覚悟とは「危険なこと、不利なこと、困難なことを予想したうえで、あえてそれを受けとめる心構えをすること」、また「辛く厳しい事態を避けられないものとして、観念すること」とあります、更には仏教では「迷いを脱し真理を悟ること」とあります、覚悟の本質を体感によって理解している者にとっては極めて的を得た深い教えだと納得できるはずです。
人生の3分の2をビジネスに費やしてきた私にとっても覚悟を問われることは幾多もありました、大金はたいての起業当初も勿論そうでしたが上場企業の傘下に入ったとき、また再度離脱して再興を決めたとき、資金繰りにひっ迫し収益事業や特許を手放したときなど数えきれないほどあります、何度も何度も挫折感に押し潰され逃げ出したい気持ちを抑えては自ら過酷な選択を強いてきました。
今思うところは自ら覚悟を決めて過酷な選択をせずに逃げていたらどうなっていたかということです、おそらく今の状況は無かったでしょうし日本でこうして平和に暮らすことなどできなかったかもしれません、人生は常に選択の連続です、そしてその選択の都度覚悟が問われているのだと思います。
覚悟が決まらないと伸るか反るかを即決できず結果的に堂々巡りとなり何をやっても中途半端に終わります、そして何度も同じことを生涯に渡り繰り返すのです、これでは大失敗するよりも酷い真に人生の敗者だと思います、失敗は大きなチャレンジの証でありその意義は何れ現れてきます、未来によって失敗を成功に導くこともできます、でも中途半端な選択は中途半端な結果に終わり結果は何も得ることがないばかりか大事な人生の時間を無駄に浪費するだけとなります。
これからの私の人生も憂いなく生きていくうえで幾度かの覚悟を問われることでしょう、そしてどんなことにも逃げずにその度に自身に最も過酷な選択をし続けて生きたいと思います、それが本当に守るべき人と自身の誇りと生活を守れ正しく楽しく生きていく最高の方法だと思うのです。
そして覚悟の本質を知る者にとって覚悟を決めた人を見捨てることは絶対にしません、それは覚悟の選択をした者に対して絶大な信頼を感じその後の人生を保証できるからです、「人生の成功」とは自らの覚悟を先ずは明確に示すことによって新たな明るい未来が開け、そして周囲の信頼を得て結果的に手に入るものなのです。
人生の敗者、それは幾多の覚悟を問われる度に覚悟を決められずに常に保留し続けた結果においてなのです、「覚悟、言うは易し決めるは難し」、ノーリスク人生はノーリターン人生なのです、ハイリスクだからこそのハイリターンなのです、これもまた自然の摂理そのものなのです。