2024年10月18日 07:00
「このご恩は必ずお返しします、約束します」などと言葉だけは綺麗事を並べ立てるけれど、その後音信不通になる人は過去何人もいましたし思い出すこともありません、仕事を作ってあげて他社の数倍の価格で業務を行ってもらったり、個人的な貸し付けも多数行ってきました、そして冒頭の言葉を言うのですが守った人は皆無です。
私は他者と約束する時には必ず3つの項目を明確に示します、その3つとは「何を」・「何時までに」・「どのように」です、例えば起業直後にビジネスパートナーとして契約する人には、「オリジナルの事業確立を5年以内に達成し、事業収益で生活できるまでは私が仕事を出して生活を保障する」という具体的事項を事前に示します、そして最後まで信じ切れた人は本当にその通りの状況になります。
冒頭の約束事の言葉には3つの項目のうち「何を」だけで残りの2つは入っていません、だから信用もできないわけです、その場の思いつきの言葉を発しているのでしょう、例えば金融機関から融資を受けたとしましょう、その契約書には必ず約束事が書かれています、それが先の3つの項目です、融資であれば「返済総額」・「期間と期日」・「毎月の返済額と利子」が「何を」・「何時までに」・「どのように」となるわけです。
約束事項が明確になっていない「約束もどき」、それを信用しろと言われてもとうてい無理な話しです、自分だけはそのつもりでいても未来のことは明日どうなるかも解りません、軽々しくも「約束します」などと言わないことです。
そして「恩」を「お金」に繋げて考える人に「恩を返す」ということ自体が無理です、その人が何を優先して見ているのかが明確に解る瞬間です、自身のミスや身勝手な行為で損失が生まれる度に「請求して下さい」で済まそうとする行為も先の「恩」と「お金」を繋げて考える思考からきているのでしょう。