2024年7月25日 07:00
「1円でもお金を貰ったら必ずプロとしての責任が生まれる、ゴルゴ13はプロの刺客でありお金を貰わなかったら単なる人殺しだ」、若い頃に先輩から言われた言葉です、それが自身で経営するようになってこの言葉の意味が真に理解できるようになりました。
別の先輩からは「足し算もできない人間が八百屋を始めたら暗算で会計ができるようになる、それがお金を稼ぐということだ」とも教えられました、これもまた今になってみれば「なるほど」と思い知らされます。
他方「10万円貰ったら10万円の仕事をやる」という人もいます、しかしこういう人はどれほど頑張っても成功者にはなれません、あくまでも他者から貰うだけの立場の人で終わるでしょう、社員生活が長い人にありがちな「お金と労働」に対する庶民感覚の極みです。
プロと言うなら10万円貰ったら100万円分の仕事をやって50万円に報酬を上げてもらうくらいの結果を出してほしいものです、新しい分野の仕事に就いたら私なら徹夜を連続してでもその業界の事を必死で学びます、報酬とは労働時間に対する対価ではないのです、あくまでも結果に対する対価として報酬を考えてほしいのです。
10万円貰って10万円の仕事なら存在価値としては3~5万円がいいところです、当然支払う方は維持コストがかかるのですから、更には結果が出せないなら限りなくゼロに近づきます、これを自分で宣言し潔く自身を戒められる人がプロの仕事人としての認識ある人です、これを雇う側から言われた時点でプロの仕事人としての誇りも人生も終わりです。
結局貰うだけの人は経営者には絶対になれません、起業していても経営者ではないのです、単なるフリーの起業家で終わります、何故なら貰うだけの人には他者に報酬を払うための事業投資と雇用を行えないからです、つまり自身の報酬の前に先に他者に与えるという思考が一切できないのです。
他者の為に自らの腹を傷めてまでもお金を使えないのであれば他者から貰うだけの社員のままでいた方が幸せでしょう、定年退職後は年金支給までアルバイトで生活する方が気が楽というものです、他者の為に他者優先でお金を使う、これは経営のプロとして当たり前の必須感覚であり思考です、それが経済を自ら循環させる経営者というプロなのです。