新型コロナウイルスパンデミックも収まりつつある中で日本は2年ぶりに観光客を受け入れるようになりました、現在は1日の入国者数が限定されていますが段階的に緩和され変異株のパンデミックなど大きなトラブルが無ければ来年には3年ぶりとなる自由往来となるでしょう。
この時期に世界的な観光アンケートが実施され日本は初めて「行きたい国ランキング」で1位を獲得しました、この裏には20年ぶりの超円安というフォローの風もあるのでしょうがオリンピックをきっかけに世界中で日本文化が注目されているのです。
フランスやイタリアでは以前から日本文化ブームがありました、陶芸品やガラス製品など昔からの芸術的とも言える日本古来の文化を象徴する民芸品に人気がありました、これが現在世界中でブームが起きているのです、そういったニーズに応えようと日本に来て大量買い付けと合わせて観光を行う、何処へでも短時間で異種文化各所を回れる日本は夢の国だと評価されているのです。
日本の骨董品も根強い人気があります、陶芸品や絵画は然りですが戦後間もなくのブリキのおもちゃやコレクターが世界中で増えておりオークションでの価格も急上昇しています。
そしてもう一つ日本にいるとあまりありがた味が無いのですが現在日本のウイスキーが毎年のように世界的な賞を総なめしているのを受け世界中で大人気です、先日2019年に1本300万円で限定発売された「山崎55年」がオークションで8100万円で落札されたと話題になりました。
そんな日本のウイスキーもお土産品として高い人気を誇ります、日本にいるとありがた味が無いことも海外では状況が変わります、日本式ラーメンが世界中に出店されスコッチバーならぬジャパニーズウイスキーバーが大人気なのですから。
世界規模で蔓延した今回の新コロナウイルスのパンデミックですが今後これによって大きく世の中の情勢が変化することは否めません、特にソーシャルディスタンス傾向の定着によってビジネススタイルや生活スタイルは大きく変化していくことになります。
ビジネスでは20年以上も前から取り組もうとして日本では定着しなかったSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)が本格化してきます、本社機能や研究実験設備だけでよくなりオフィスが小型分散化します、ちなみに自宅を事務所としている個人経営同様の法人はSOHOとは呼びません、これはホームワーキングという呼ばれる労働形態になります。
SOHOという形態は自宅に居ながら会社のオフィスに通っているのと同じように同僚や顧客と仕事ができることを指しています、この背景には情報機器の高性能化とアプリケーションの充実した現在だからこそ可能になったとも言えます。
また業種によっては出勤も週一程度となり多くの時間を自宅で過ごすようになります、これによって生活スタイルも経済的要素も大きく変化していくことになります、ノルマさえ達成できれば好きな時間に仕事をこなし、それ以外の時間を好きなように使えるという能力集約的資本主義の人にとっては夢のような時代になります。
これまでの労働集約的資本主義の人にとっては年収が一気に下がる可能性が高く複数の企業と契約する人も多くなります、これらの結果これまでの実態を持った組織構造が崩壊し個々人が自身の為に経済活動を考えざるを得ない状況になるのです。
所謂働き方改革によって恩恵を受ける人と淘汰されていく人とに二極分化され多くの失業者が発生する可能性も否定できません、何故なら労働時間を拘束する労働収益性から結果重視の能力集約性へと移行するからです、つまりマンパワーからパフォーマンスの時代になるのです。
更に労働集約的資本主義の人にとっての危機はこれまで人間が行っていた労働の多くは今後AIやヒューマノイドが担当していきます、営業手法はリアルマーケティングからデジタルマーケティングへ、生産工場はほぼ自動化し地方都市には突如として無人工場が出現します。
リアル店舗がどんどん世の中から消えネットモールが売り上げを伸ばしていきます、またデリバリーやテイクアウト方式も定着してきます、これによって人手不足と言われたコンビニエンスストアや飲食業界では一転して人余り現象が起きてきます。
ネットモール(ショップ)の運営はオフィス作業ではなく運用の全てがSOHOによるテレワークで行われます、こういった事情から、オフィスや店舗物件の空室率が上昇し賃料は暴落します、リスクヘッジや低額での充実生活を期待して都心から地方都市への民族大移動が本格化し徐々に都心の人口密度が少なくなってきます。
いざという時のためにお金を使うことを控えて現金保有率が世界中で高まる予測が出ています、事実この数年でこの傾向が極まるところまでいくような気がします、また現金に加えて何時でも現金化できる自己債権の構築という、新たな経済基盤の確立が重要になります。
こんな時代は株などの金融商品や不動産は下げに転じ底無し沼化する可能性もあります、自分の財産は自分で運用するという工夫が必須になります、この先の約10年間でこれまでの何もかもが一変して価値観の大変革が起きます、近未来に起こることを正確に予測して今から正しい方法で動いた人だけが次の時代の勝者となるのです。
こんな時代がいつかは来ると数年前から周囲に話しており、既に自己債権(自己年金)獲得方法を確立し次代に適した個人間相対取引サイトを近々オープンさせます、まさかこんな形で予測が数年も早く現実のものになろうとは私自身が一番驚いています。
新型コロナウイルスや各地での紛争と世界中で暗い話題ばかりなのですが、そんな暗い話題のなかでも私が一番気になる国内の話題は「今後高齢破産者が多発する」という怖い予測です、老後破産の社会現象が報じられて久しいのですが特にリーマンショック以降は毎年のように年末になるとテレビや新聞で特集が組まれるようになりました。
こういった話題を警鐘と捉えて老後に備え準備する人はまだ救われますが他者事のように笑い飛ばしていた人程惨めな老後に陥っていくという現実も見受けられます、事実一時は資産家と謳われた芸能人や有名人の悲惨な老後報道は華やかだったころの映像と現在の映像とのギャップに観るに耐えられないものがあります。
さて一般的な人の収入は大きく4つ存在します、それは労働収益・資産収益・家族や仲間の支援・公的支援です、このうち賃貸などの不動産収益や保険による個人年金は資産収益で公的年金は公的支援に入ります、この4つの収益のうち幾つかは無くてもトータルでの収益で生活できれば老後破産は免れます、逆に言えば4つ全てが揃っていても生活するに足りなければ破産状態に陥るわけです。
ただ私は不思議でならないのですが、どうして足りなければ足りるように考えないのかということです、老後も働けということではありません、例え収入が無くても愉しく生きていく方法を何故考えて実行しないのかということです、報道を観れば極貧生活と言いながらもそれなりの家に住み家賃がかかっています、食費も普通の人と変わらないほどかけています、それでいて生活苦とは意味が解りません。
他方還暦過ぎた独身男性が山の中に在る古民家を安価で譲り受け維持費は電気代だけで後は全て自給自足のスローライフを大いに愉しんでいる例もあります、自分で言うのもおかしいのですがこういう時に独身は本当に守る者がいないので誰に気を使うこともないし何を心配することもなしに自由な発想で即実行に移せます。
テレビやオーディオにカラオケ、そしてパソコンも在り多くの友人が常にお酒やおつまみを持って遊びに来ては自家製ピザやバーベキューで愉しんでいます、本人曰く自然に触れ天然ものを取り入れた健康な食生活でどんどん元気になってくると言います、昭和の時代はどこの田舎でもこんな感じでした、みんなが助け合ってお金が無くても逞しく生きていたのです。
養鶏をしている人は卵や肉を野菜を栽培している人は野菜を近所に配っては共存してきたのです、お金に頼ってきた人が老後にお金が無くなると生活できなくなります、何故なら他者に与えずに自分と家族のことだけにお金を使い生活の全てを消費するだけで解決してきたからに他なりません。
他者に与えらるだけ与え自身のことにはお金を使わずに生活してきた人は老後は与えてきた人からの支援や僅かでも公的年金が入り逆に更に豊かな生活ができるのです、田舎で暮らす老夫婦などはこの典型例でしょう。
老後を憂いなく愉しく暮らす為に大事なこととは何か、還暦までに明確な答えを自分自身の中に見つけておくことが肝要かと思います、還暦など本当にあっという間に迎えるのですから、あと20年もすれば65歳以上の高齢者が総人口の40%に迫るなか「今後高齢破産者が多発する」という怖いデータを出しているシンクタンクもあります、「私は大丈夫」なんていう保証はどこにもありません。
過日自宅リビングの照明機器が故障してしまったのか一瞬だけ灯ってすぐ消えてしまいます、蛍光管を交換したばかりなのでこれは機器そのものの故障だと考え新たに購入することにしました、そして家電量販店に行ったのですがそこで数年前とはガラッと変わった光景を目の当たりにしました、なんと展示してある照明器具の80%がLED照明なのです。
私も数年前からトイレや玄関のランプが切れる度にLEDに切り替えているのですがまさかリビング用のシーリングライトまでLED天国になっていたとは時代の流れの早さに驚きます、だいたいがこういう状況は政府主導の政策が必ず裏にあるものです、そこで調べてみたのですがやはり予想は当たっていました。
水銀灯は2020年末で全ての製造と輸出が禁止されていました、また2030年末を目途にLED100%化を目標にした政策が出されていました、理由は電力の省エネ対策であることは一目瞭然です、そして省エネと同期して同時に大幅なC02削減を目論んでいます。
グループ法人が経営するレストランでも徐々にLED照明に変えており今夏にはスポットライト以外を全てLED器具に全面工事を行って交換しました、業務用エアコン2台と業務用冷蔵庫の交換も含めてかなりの出費でしたが電気代が昨年同期比で月に5万円以上も安く数年で元が取れる投資となり結果オーライです。
一般家庭でも蛍光管の在庫が無くならないうちに早めに照明のLED化を進めておくのがよろしいようです、今後はオフィスの照明を全てLEDにしようと思います、LED照明は電気代が安くなるし蛍光管のように紫外線が出ないばかりか目には感じなくも脳に感じるフラッシュも無いので目や脳に優しい照明なのです。
次代においてはどのような新しいビジネスが生まれて市民権を得ていくのでしょうか、社会現象の流れを読んで価値観の変化を正確に捉えれば未来予測を立てることはそう難しいことではありません。
日本は人口構成と平均寿命の延びにより30年後には高齢者比率が40%に迫ってきます、また年金だけに頼れず70歳になっても生活費を稼がざるを得ない人が急増します、これに伴って高齢者の一人暮らしも増え孤独死問題もクローズアップしてきます、高齢化が進む中で高齢者の起業も増えその後には事業承継や後継者問題も次々と段階を得て起きてきます。
隠居して平穏に暮らしたいと願うにも公的年金だけでは生活費が足りず働けるうちに資産を増やしておこうとする傾向が強くなります、また若い世帯では今後所得の伸びが抑えられ低位安定化します、これにより価値観の大変化が起き自己所有からあらゆるものを共有するシェアリング現象が起きてきます、更にはこれに伴い部分的な事項に拘る他者差別化の傾向も同時に強くなってきます。
このような次代予測に従って思考するに次代においてはどのようなニーズが生まれどのようなビジネスが花を開かせていくのでしょうか、そこで次代に向かうトレンドを読んで幾つかの具体的なビジネスモデルを考えてみましたので紹介したいと思います。
ただし今現在確立している産業は一切含めないということと、あくまでもトレンドから読んだビジネスモデルであり上手くいくかを保障するものではありません、どのようなビジネスでも成功させるにはリソース(人・モノ・金)、経営テクニック、事業ノウハウの3項目が不可欠です、この3つを揃えられる人はいつの時代も何をやっても上手くいく人なのです。
さて最後に10年後にはトレンドになっているだろうと思われるビジネスキーワードのみを箇条書きで記しておきます、これらを参考に自身で具体的な事業スキームを今から思考してみるのも一考かと思います。
・高齢者社会の到来~長寿&健康、高齢者起業、社会孤立解消
・少子化傾向~学習塾の衰退、個別AI学習ツール
・趣向の多様化~パーソナリゼーションの台頭
・自立分散型社会の形成~個人相対(あいたい)取引、バーチャル法人
・共有化の価値意識~シェアリングの多様化、個人空間の需要
・情報の多様化~クローズドコミュニティ、AIライターの普及
・データの価値拡大~ビッグデータービジネス、ウェラブル端末による生態データの価値向上
・グローバル意識拡大~サイバーシティ企業、多言語I翻訳ロボット
・農業改革~農地の価値転換、農業の工場化
・空き家問題~多住居所有需要の拡大