私は昔から気が付けばロジカルシンキングしています、頭の中には常に複数同時進行で幾つものロジカルシンキングが何をしていても蠢いています。
ところで「ロジカルシンキング」は日本語では「論理思考」であり夢想的な空想とは異なります、会社の未来ビジョンや人生のリアル計画そのものであり、また具体的なそれまでの過程における施策や行動シミュレーションなのです。
つまり頭の中に描かれる事業計画書やPDCAサイクル表、更にはライフプランそのものといえます。
ロジカルシンキングを常に行っているといざという時に極めて敏速な行動がとれます、一つの事項で3手先まで、更にその先まで複数の事項が絡むと展開は多岐に渡り複雑化しますが難解のパズルを解くように愉しんでいるのです。
ビジネス展開では現実に起こるほとんどの事象がロジカルシンキングでシミュレーションしているのですから、シミュレーション通りの行動と決断を瞬間的に行うことができるのです、よく「何事も即断即決ですね」と言われますがその場で改めて考える必要がないので当たり前なのです。
私のロジカルシンキングは歳を増すごとに強く精度がすこぶる良好になってきました、ビジネスでは毎日の出来事のほぼ全てがロジカルシンキング通りに進んでいるのです、時に突発的なトラブルとしてロジカルシンキングには出てこなかった展開が起こることがあります。
でもそれこそが私の大きな喜びであり本当の意味での愉しみなのです、例えそれが大きなトラブルであってもです、新鮮味を感じ新たなソリューションのロジカルシンキングと展開を愉しめるからに他なりません。
「アジャイル(agile)」とは「機敏」を表す英語で、近年IT業界での大規模ソフトウェア開発の現場においてアメリカ発の「アジャイル開発技法」が確立してきて大きな実績を残しています。
「アジャイル開発技法」とは、巨大なシステムを細分割してそれぞれを数名で短時間に開発できるように設計段階から充分に検討されて行う手法をいいます、それぞれの分割された機能開発はそれぞれ数名の技術者チームによって他の機能を全く意識せずに作り込まれます。
そして最後に個々に開発されたソフトウェアモジュールを結合させて巨大なソフトウェアとして総合試験を繰り返し短時間で巨大システムを構築してしまうのです、どこまでどの機能を分割するのかなどすべて設計者の腕にかかっています。
逆に言えば設計段階でその後の構築期間と性能が決定してしまうほど設計者は重要な任務を背負っています、これを建築で考えると部屋ごとに別の大工さんが作り上げて最後に一つの家に一気に組み上げるようなものです。
このアジャイル開発技法は現代のソフトウェア開発には欠かせない技法であり、巨大なシステムを大人数で開発するのに比べて期間は半分以下に、開発コストもデバッグルートが限られてくるので大幅に削減させることが可能となります。
このアジャイル開発技法と私のロジカルシンキングの思考方法が極めて似ていることに最近気が付いたのです、現在メイン事業ドメインとは別の事業の5法人をグループ化しています、そしてそれぞれに複数の単機能事業が存在しています。
これが一斉に動き出しました、予算編成に人材配分に収支計画に一時期は寝る時間も無いほどでした。
しかし短時間で相互の資金移動マトリックスから事業配分を行えたのは、まさにこのアジャイル開発技法と近似した思考で行ったからです。
それぞれの法人で一つの事業テーマからカテゴリ別に単機能事業での分割を考え最適なスケジュールを構築します、それによって年間と月間予算が決まってくるのでそれぞれの法人の収益を統括収益としてどのように配分していくかの資金移動マトリックスを考えたのです。
それぞれの思考するべき事項を何度もロジカルシンキング゙によってシュミレーションを行いました、こうして出来あがったシナリオは施行するなり実にスムースに稼働しました、まさにシュミレーション通りの結果となったのです。
数少ない人材をそれぞれの法人の事業内容を考え横割り展開させました、これによってグループ全社で見ると大幅なる人件費のコストダウンが生まれるのです。
また社外にも事業推進に必要なパートナーを多数抱えることに成功いたしました、これもアジャイル思考でのロジカルシンキングの結果です。
アジャイル思考によるロジカルシンキングは恐るべく経営手法です、ベンチャー企業には必須の経営手法でありどのような業種であっても適合します、更には最も効果を発揮するのが大企業だと思います。
場合によっては現在の半分の社員数にしても収益はさらに伸びるなんてことも起きうると思います、近い将来この経営手法を一つの実績による根拠を以って書籍化したいと考えているのです。
私のロジカルシンキングで得た新事業構想を酒を飲みながら話すことがあります、その時に必ず質問されるのが「実現すれば夢のような話しですが資金はどうするのですか?」というものです。
その時には「何とかなるんじゃないの?」と答えていますが、私には何の不安も無いのが正直な話なのです。
そもそも私のロジカルシンキングは空想物語ではありません、資金の問題は既に解決しているのが前提として存在しています。
したがってロジカルシンキングしている時点で既に当てがあるのです、資金が無いと仮定するならそのロジカルシンキングを行うことはありません。
多くの人は新事業を考えるときに前提として現状をベースに考えているのではないでしょうか、お金がない、人がいない、時間がない、だから現状維持のつまらない夢物語に始終するのです。
そして何も変わらず歳だけを重ねて何十年経っても同じことを繰り返しては同じことを考え続け、そして結果において同じような生活レベルの継続に甘んじているのです。
正しいロジカルシンキングとは、成功している事実を前提として近未来に起こる具体的なビジョンでなければなりません、だから常に新事業を興す時には爽やかな気持ちでワクワクしながら推進できるのです。
止まることを知らないロジカルシンキングはときに暴走しては空想と交り合い無意味な時間を過ごしてしまうこともあります、我を忘れることもあり周囲の人に気を遣わせてしまいます。
一度暴走すると脳はロジカルシンキングに占領され他の五感機能が一気に奪われてしまいます、視界には何も入ってこないし周囲の音も聞こえなくなるほどです。
そんな状態が長時間続くと頭が痛くなり熱も出てきます、知恵熱は本当に存在する症状だと意識する瞬間です、そこで人間は防衛本能によって思考を停止させます、これが一種の気絶という症状です。
このように、ロジカルシンキングは自発的に行う行為ですがときとして自覚しないままに止まらないことがあります。
これは人によって異なるようですが私と同じように感じている人は男女問わず少なくありません、統計を取ったわけではありませんが過去かなりの人が同じような症状を体験しています。
暴走中のロジカルシンキングは結果を求めているにも関らず結論が出てきません、逆に言えば結論が出ないので暴走するわけです。
そんな症状を何度も体験している私は一つのリセット法を見つけました、その最も良いリセット法とはまだ意識が有るうちに意図的に一旦ロジカルシンキングを止めることです。
そして軽い昼寝をすると効果絶大です、軽い昼寝をした後は頭の中がすっきりして再度新たなロジカルシンキングが行えます、この理由を知りたくて調べたことがあります、そしてこの方法が正しいことが理解できました。
20分程度の軽い昼寝はノンレム睡眠だそうで、意識するしないは関らず夢を見ている状態なのだそうです、夢は脳の情報整理の為に自然に行われる本能です。
軽い昼寝によって表面意識を使って行われるロジカルシンキングを開放し、脳が勝手に本能に従って情報整理を行ってくれるのです、だから昼寝の後は頭がすっきりするのです。
ロジカルシンキングに行き詰ったら意識して軽い昼寝をすることに尽きます、軽い昼寝は突然死リスクを大幅に回避するということも近年に医学でも証明されました。
ただし、1時間以上の昼寝は逆に覚めた後での急激な心臓への負担が増え突然死リスクが高まるそうです、特に頭を使う仕事を行っている人は頭が疲れているなと思ったら軽い昼寝をすることをお薦めします。
社員やパートナーなどの仲間と夢を共有できているでしょうか、実はビジネスを成功させるためにはこれは凄く重要な事項なのです。
別の言い方をすると現在もしくはこれからの社員やパートナーなどの仲間と将来一緒にお酒を飲み楽しいひと時を過ごしている姿が想像できるかということです、そしてビジネスが成功してみんなが喜ぶ姿が想像できるかということです。
ここで、どうしても想像できない場合はその人に対して何処かに不安や不信感があるのです、今は具体的にそれが何なのかは解らないときもあります、しかし確実にその不安というのは遅かれ早かれ現実のものとなります。
ビジネスは人と人との繋がりです、コミュニケーションの集合体です、不安があるということは言い換えれば「その人が好きになれない」ということなのです。
その人の性格が悪いとか嫌な癖が有るとかではないのです、DNAに組み込まれた相性と言っても過言ではありません。
とても不思議な事象なのですがはっきりと言えます、これに関しては確信を持っているわけではありませんが過去に上手くいかなかった人との係わり合いを鑑みるに最初にやはり違和感に似た不安が多少なりともありました。
そして一緒に飲み交わすシーンもなんとか想像できたのですが何故かギクシャクした会話を想像してしまうのです、決して楽しく夢を語り合うようなイメージとは違うのです。
逆に継続して信頼を持てて長く付き合いをしている人とは出会った頃から楽しく飲み交わし、夢を語っているシーンが想像できたしビジネスで成功して一緒に泣き笑いするシーンも想像できました。
これは自分だけでは駄目で、相手も同様に思っているとしたらどんな問題や障害が起ころうとも全てクリアして乗り越えていく関係が築けます、運命なのか相性なのか理由は判りません、でも経験上これは確実に言えることです。
私は、ロジカルシンキングによって良いイマジネーションが持てる相手の場合、例え一時期険悪なムードになろうが一切心配しません。
それはお互いが必死でより良い関係にしようと考えているから摩擦が生じるだけなのです、最悪な状況には絶対になりません、そうでない場合は一時期上手くいっていても何かをトリガーに一瞬にして崩壊します。
ロジカルシンキングを通して見えるビジョンとは、無意識のもう一人の自分(潜在意識)からの信号によって脳内に具体化される予知夢のごとく未来に起こる記憶なのかもしれません。