2023年8月11日 00:00
「アジャイル(agile)」とは「機敏」を表す英語で、近年IT業界での大規模ソフトウェア開発の現場においてアメリカ発の「アジャイル開発技法」が確立してきて大きな実績を残しています。
「アジャイル開発技法」とは、巨大なシステムを細分割してそれぞれを数名で短時間に開発できるように設計段階から充分に検討されて行う手法をいいます、それぞれの分割された機能開発はそれぞれ数名の技術者チームによって他の機能を全く意識せずに作り込まれます。
そして最後に個々に開発されたソフトウェアモジュールを結合させて巨大なソフトウェアとして総合試験を繰り返し短時間で巨大システムを構築してしまうのです、どこまでどの機能を分割するのかなどすべて設計者の腕にかかっています。
逆に言えば設計段階でその後の構築期間と性能が決定してしまうほど設計者は重要な任務を背負っています、これを建築で考えると部屋ごとに別の大工さんが作り上げて最後に一つの家に一気に組み上げるようなものです。
このアジャイル開発技法は現代のソフトウェア開発には欠かせない技法であり、巨大なシステムを大人数で開発するのに比べて期間は半分以下に、開発コストもデバッグルートが限られてくるので大幅に削減させることが可能となります。
このアジャイル開発技法と私のロジカルシンキングの思考方法が極めて似ていることに最近気が付いたのです、現在メイン事業ドメインとは別の事業の5法人をグループ化しています、そしてそれぞれに複数の単機能事業が存在しています。
これが一斉に動き出しました、予算編成に人材配分に収支計画に一時期は寝る時間も無いほどでした。
しかし短時間で相互の資金移動マトリックスから事業配分を行えたのは、まさにこのアジャイル開発技法と近似した思考で行ったからです。
それぞれの法人で一つの事業テーマからカテゴリ別に単機能事業での分割を考え最適なスケジュールを構築します、それによって年間と月間予算が決まってくるのでそれぞれの法人の収益を統括収益としてどのように配分していくかの資金移動マトリックスを考えたのです。
それぞれの思考するべき事項を何度もロジカルシンキング゙によってシュミレーションを行いました、こうして出来あがったシナリオは施行するなり実にスムースに稼働しました、まさにシュミレーション通りの結果となったのです。
数少ない人材をそれぞれの法人の事業内容を考え横割り展開させました、これによってグループ全社で見ると大幅なる人件費のコストダウンが生まれるのです。
また社外にも事業推進に必要なパートナーを多数抱えることに成功いたしました、これもアジャイル思考でのロジカルシンキングの結果です。
アジャイル思考によるロジカルシンキングは恐るべく経営手法です、ベンチャー企業には必須の経営手法でありどのような業種であっても適合します、更には最も効果を発揮するのが大企業だと思います。
場合によっては現在の半分の社員数にしても収益はさらに伸びるなんてことも起きうると思います、近い将来この経営手法を一つの実績による根拠を以って書籍化したいと考えているのです。