明言します、この世に存在する全ての物・人にはそれぞれが存在する理由と意味と価値があります、それを認められない人はその対象に価値観を見いだせないか興味が無いということです。
何をやっても上手くいかず、どの会社でもお荷物だと思われる人がいるとしてみなさんならどう考えますか?
私ならその人を雇用するかしないかは別として近くに置きたいと考えます、この理由は実に明確です。
確実に常に上手くいかない人であれば、その人の意見ほど貴重な意見はないと思うからです。
事業や経営方針などをその人に相談してどうすべきかを問います、そしてその人の導いた結論は選択肢から落とします、結果的に選択肢の幾つかを絞り込めることになります。
常に上手くいかない人の結論は誰がやってもきっと上手くいかないのです、厳しい言い方のようですが事実としてこれまでの過去の実例として明確に証明されているのです。
有効か無効か、有能か無能か、常識と正論に囚われていては一歩抜け出したアイデアを思考することはできません。
どんなことでも思考方法一つで世界が変わるのです、これを事前に可能とするのがロジカルシンキングの力でもあるのです。
周囲の物や人に不満を感じたら、是非とも全方位で有効活用できるような活用法をロジカルシンキングしてみていただきたいと思うのです。
平凡な思考から成功を導くアイデアは生まれません、そのアイデアに不要な事項も無ければ不要な人もいません、すべてがロジカルシンキングを通すと見事なまでに重要なアイデアのヒントに変わるのです。
ビジネスもファッションも流行り廃りは必ず起こるものです、1年も着なくなった服をとっておいたところで荷物になるだけで再度着ることもないのではないでしょうか?
時代とは常に価値観を伴って変わりゆくものです、もったいないと思うなら仕舞い込まずにリサイクルに出せば良いと思うのです。
ビジネスも同様に何時かは使えると思った企画を大事にとっておいても、時代は進化して当時は斬新なアイデアも1年もしないうちに陳腐化してしまいます。
時代に合わせてニーズも生き方も変わってしまいます、ビジネスアイデアはとっておいたところで使えるときはないと思った方が賢明です。
思想や学問も同じことが言えます、例えばダーウィンの「種の起源(進化論)」は13版を重ねますが7版からは全てが弟子が引き継いで発刊しています。
進化なきものは人間も物もそして目に見えない学問や文化も淘汰されてしまいます、完成されたものはその時点では最新であり次の瞬間には既に退化を始めています、進化なきものは進化論に照らし合わせても淘汰の一途をたどるだけとなります。
ロジカルシンキングもこれらとまったく同じことが言えるのです、だから思い出せない過去のロジカルシンキングは例え思い出したところで意味のないものになっているということです。
ロジカルシンキングは常に未来の事象を思い描きます、そしてその時点がベストな旬であることが重要です。
同じ頭を使うのであれば過去や終わった事項ではなく、これからの事項を思う存分にロジカルシンキングすることが無駄なく脳を活用する方法だと思います。
ロジカルシンキングと混同される事象の一つに「考え事」があります、多くの人はロジカルシンキングと考え事を混同しています。
確かにロジカルシンキングは一つの考え事ではあるのですが、大きく異なることは「ロジカルシンキングには条件がある」という点です。
例えば「具体的な課題に対して」とか、「一つのテーマを決める必要がある」とか、「ゴールを明確にしたうえでの過程を考える」などです。
対して考え事は幾ら行ったとしても結果に結び付かないことが多々あります、それは想像や空想の世界と何も変わらないからです。
しかしロジカルシンキングには「可否」の結論が明確に出てきます、したがって結果に見事に結び付くのです。
解りやすく言うと、ロジカルシンキングは意識的に行われるものですが考え事は無意識に行われているということです。
どうせ考え事で頭を使うのであれば、どうか意識してロジカルシンキングするようにしていただきたいと思います。
考え事は結論が出ても結果に結びつきづらく、ロジカルシンキングは例え結論が出なくても結果に結びつきやすいのです。
それはその過程において具体性があるからです、これだけでも覚えておいてほしいと思います。
私流のロジカルシンキングには自分に課した基本ルールがあります、幾つか事項を示しましょう。
1.必ず未来に起きる事象をロジカルシンキングすること、過去の事をあれこれ考えるのは回想という代物です。
2.ロジカルシンキングで見えた未来ビジョンは終わった事実とすること、未来の事なのに既に終わった過去として認識するようにロジカルシンキングすることが重要です。
3.障害を一切考えないこと、実現した後の事をロジカルシンキングするわけですから資金も潤沢に有り、人材も揃っていて障害になることは何も無いというのを前提にすることが肝要です。
4.常に愉しいことだけをロジカルシンキングすること、ストレスになることはロジカルシンキングではなく悩みや葛藤という代物です。
5.登場人物は具体的にすること、登場人物が具体的な方が正しい結果が得られます、ここで具体的な人物を思い浮かべて違和感が走ったらその人物は要注意です。
6.期限を定めないこと、時間的要素を加味すると途端にストレスチックなつまらないものになります、「いつまでに」とか「いつ頃」などという期限を定めるのは現実を意識してしまい正しいロジカルシンキングは行えません。
ロジカルシンキングとは無意識の領域の情報が表面意識に呼び起こされるものなので、表面意識であれこれと考えていることよりも実情に適した正しい結論が得られる場合が多々あるのです、ロジカルシンキングから全ての第一歩が記されるのです。
ここ最近の私のロジカルシンキングのテーマは、見えない価値をどう見えるものに転換して見える化を図るかということです。
例えば、ITのコア技術であるOSや最近で言えばブロックチェーンなどは目に見えるものではありません。
したがって「まったく新しい発想によるもの」と幾ら説いても、これらを他者に評価・信用してもらうにも資料としてしか表現できないのです。
紙の媒体ではそれが本当なのかを証明することは不可能です、したがって目に見える状態を作り上げるしかないのです。
そこで考えたのがブロックチェーンの見える化ツールです、これは見えないデジタルでの処理状況を丸見えにしました。
これが基となって世界初の「ブロックチェーン学習ツール」が誕生し、大手企業と事業提携という結果をもたらしました、見える化ロジカルシンキングが大きな収益事業に育った瞬間でした。
見える化のロジカルシンキングは他にも多数あります。
オフィスの真上を毎分のように飛んでいる飛行機、これを毎日眺めているうちに閃いたのがドローンの飛行履歴です。
ドローンを各種調査しているうちに、重量200g以上は航空管理規制を遵守しなければならないことを知りました、農作業や運搬用の大型業務用ドローンは確実に1Kgを越えます。
更には、未来の空飛ぶ車などは当然のこと航空管理規制の対象になります。
飛行機にはビーコンというルートや高度を自動的に確認できる装置があります、これを自動化して自動操縦も行えるのです。
でもドローンや空飛ぶ車のように低空で飛行する飛行体は複雑な自由なルートでの運航が基準にありますから、ビーコンを使おうと思えば物凄い設備投資と対応システムになり実用的ではありません。
そこで自走式の飛行ルート管理装置が必須になるとの発想から解決策を考えだしました、現在これを特許出願し実用に向け実験を開始するところです。
何気ないロジカルシンキングも、時には大きな収益や社会貢献に繋がることもあるのです。