次代においてはどのような新しいビジネスが生まれて市民権を得ていくのでしょうか、社会現象の流れを読んで価値観の変化を正確に捉えれば未来予測を立てることはそう難しいことではありません。
日本は人口構成と平均寿命の延びにより30年後には高齢者比率が40%に迫ってきます、また年金だけに頼れず70歳になっても生活費を稼がざるを得ない人が急増します、これに伴って高齢者の一人暮らしも増え孤独死問題もクローズアップしてきます、高齢化が進む中で高齢者の起業も増えその後には事業承継や後継者問題も次々と段階を得て起きてきます。
隠居して平穏に暮らしたいと願うにも公的年金だけでは生活費が足りず働けるうちに資産を増やしておこうとする傾向が強くなります、また若い世帯では今後所得の伸びが抑えられ低位安定化します、これにより価値観の大変化が起き自己所有からあらゆるものを共有するシェアリング現象が起きてきます、更にはこれに伴い部分的な事項に拘る他者差別化の傾向も同時に強くなってきます。
このような次代予測に従って思考するに次代においてはどのようなニーズが生まれどのようなビジネスが花を開かせていくのでしょうか、そこで次代に向かうトレンドを読んで幾つかの具体的なビジネスモデルを考えてみましたので紹介したいと思います。
ただし今現在確立している産業は一切含めないということと、あくまでもトレンドから読んだビジネスモデルであり上手くいくかを保障するものではありません、どのようなビジネスでも成功させるにはリソース(人・モノ・金)、経営テクニック、事業ノウハウの3項目が不可欠です、この3つを揃えられる人はいつの時代も何をやっても上手くいく人なのです。
さて最後に10年後にはトレンドになっているだろうと思われるビジネスキーワードのみを箇条書きで記しておきます、これらを参考に自身で具体的な事業スキームを今から思考してみるのも一考かと思います。
・高齢者社会の到来~長寿&健康、高齢者起業、社会孤立解消
・少子化傾向~学習塾の衰退、個別AI学習ツール
・趣向の多様化~パーソナリゼーションの台頭
・自立分散型社会の形成~個人相対(あいたい)取引、バーチャル法人
・共有化の価値意識~シェアリングの多様化、個人空間の需要
・情報の多様化~クローズドコミュニティ、AIライターの普及
・データの価値拡大~ビッグデータービジネス、ウェラブル端末による生態データの価値向上
・グローバル意識拡大~サイバーシティ企業、多言語I翻訳ロボット
・農業改革~農地の価値転換、農業の工場化
・空き家問題~多住居所有需要の拡大
マジョリティ(多数派)の世界を捨て、
マイノリティ(少数派)の世界で悠々自適に生きる。
人は彼等を異端児と呼ぶ。
異端児は時に存在さえも否定されることもある。
しかし幾度も悪しき習慣を変えてきた。
既成概念を超えた想像力と強い信念によって。
これは人類史上疑いもない事実である。
成功を収めたマイノリティは時代のヒーローとなる。
子曰く、「異端児を責めても害になるだけだ」
責める前に先ずは認めてみては如何?
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。
他者の善意を踏み台にしておいて、
成功なんて望むべくもない。
いつか来る因果応報の恐怖に備えて、
大人しく身を潜めていることだ。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
「思い立ったが吉日」という閃きは、
だいたいが次の日には忘れている。
忘れずに実行したとしてもそう上手くはいかない。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
年明け早々に電気・ガス料金の値上げに加えて外食や菓子類などの価格が一斉に値上がりました、その上げ幅は10%以上とこれまでに無いほどの上げ幅となります、また自動車や家電製品にガス器具や自転車なども部品不足から昨年末ごろから大幅に値上がっています。
当面はコロナウイルス禍で生活が逼迫する中で更に庶民の懐を脅かす状況となります、でも私はこの状況は一時期をじっと我慢すれば必ず経済が好転する兆しだと読んでいます、実は物価が上がる状況はインフレーション状況であり所得も徐々に上がってくるという善い傾向なのです、政府も所得アップを公約にしていますから予備段階として商品価格が上昇していると見ることが肝要です。
企業が利益上昇しなければ従業員への給与も上げることはできません、その意味で所得上昇の準備段階に突入したと見るべき状況だと思います、今や日本の平均世帯所得は30年間横ばいで開発途上国にも負けるほど低いのです。
つまり5%前後の一部の富裕層が平均所得を押し上げていますが中央値前後の45%に当たる世帯所得を見れば生活するのがやっとという状況なのです、更には何らかの経済支援を受けなければまともな生活すらできない世帯は25%にもなります。
この30年間をみても大卒初任給はほとんど上昇していません、その分物価は安くなったものも多数在ります、バブルの頃には外食ランチでの予算は1,000円越えは当たり前でした、今では平均で600円を割っています、居酒屋での平均単価もバブルの半額以下です、その反動で所得が上がらない状況が続いているのです。
景気回復には生産者物価上昇に加えて消費者物価上昇は必須です、一時的には生活を圧迫しても市中にお金が回り出せば給与も当然上がってきます、それまでは明るい未来を信じてやるべきことをやって耐えるとしましょう、そして「お金を使わないからお金が入ってこない」という経済負の連鎖、現在の日本人の多くがこの状況に陥っているということを真剣に考えることが肝要です。