「自ら人を遇するに礼なきを以って、人の己を謀るを恐る」
天涯孤独の人生を歩み、文武共に三国志中最強と謳われた武将「呂布」(りょふ、ろふ)が残した名言です。
「義を欠く振る舞いをして、それを咎められると反旗を翻す、このようにすれば何時相手が策略により反撃してくるのかと常にびくびくして暮らしていかなければならない」という意味です。
自分の策略が見破られ縁を切られたといって恩を忘れ義に反する行動を行う者は、警戒するあまりに自分の非礼や陥れを知る人から自分の悪事を隠そうと新たなる稚拙な行動を起こしてしまいます。
後ろめたい事が無いのであれば堂々としていれば何も起こらないのに、その警戒心からくる稚拙な行動がきっかけで逆に過去の愚行の数々が周囲の知ることとなります、哀れにも闇に隠れていた事実を自ら表面化させてしまう結果となるのです。
もしも、その相手が百戦錬磨の賢者だとしたらすぐには手を出さないでしょう。
賢者は天の時を何時までも待てます、相手が報復は無いと安心しきった頃を見計らい絶対的な方法と絶大な威力をもって致命的な報復をするに違いありません。
「災いは、忘れた頃にやってくる」(寺田寅彦)
だから、絶対にどんな時も恩を忘れず義だけは通さなくてはならないのです。
そうでなければ一生安堵な日々を送ることはできません、そして成功などは生涯に渡り有り得ません。
荒野を開拓する人がいて、道路を作る人がいて、
橋を架ける人がいて、レールを敷く人がいて、
ビルを建てる人がいて、人々がそこで経済を回す。
それぞれの役割をそれぞれが粛々と行えば、
町など瞬時にして出来上がる。
ビジネスも然り。
持って生まれた使命を、
相互にまっとうすれば見事に経済が回り出す。
成功したければ自身と仲間の使命を知ることだ。
そしてそれぞれが使命に従い生きることだ。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。
成功・夢・理想郷。
果敢に追えば逃げ、謙虚に待てば寄ってくる。
謙虚に追えば近づき、果敢に待てば遠のく。
常に謙虚に振舞えば欲するものが手に入る。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
学問そのものには大きな価値はない。
重要なのはその学問を通して解る真理である。
真理を追究する心さえあれば、
どんな学問を学ぼうが自身の大きな徳となる。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
「智者は時に後れず、勇者は決を留めず」
後漢末期、黄巾軍の反乱に困った朝廷は、薫卓(とうたく)と皇甫崇(こうほすう)に反乱軍の討伐を依頼します。
すぐさま軍を上げ討伐に向かう薫卓、しかし皇甫崇は一向に動きません、そして見かねた名将薫卓が皇甫崇に言い放った言葉がこれです。
ビジネスに最も肝要なのは動くタイミングです、つまり天の時です、そして常に持つべきゆるぎない覚悟です。
「今、発動すべきか」、「今は待つべきか」、「今、撤退すべきか」、この「動くタイミング」、すなわち「好機=チャンス」を見極めるセンス、これが成功者の絶対的な条件となります。
このタイミングを見極めるためには、世の中の景気動向やブーム、政治的なインフラや法的事項など、あらゆる事項に精通していなければなりません。
そして、状況把握、分析、結論と実に多くの要素を瞬時に検討しなければならないのです。
対して、思いつきや思い込みなどの感情的要素で動くのは、既にその時点で失敗を意味しています。
ましては、自己利益や自己防衛などの自己都合で動くのは、もっての外で確実に失敗します。
また「一旦決まった結論は、躊躇せずにどんな結果になろうとも即行動し、結果が出るまでどんなに苦労しようとも継続する覚悟」、それが成功する「人としての器」なのです。
「心の準備が無い」、「よく検討してから」、これらは「やりたくない」という口実です、それであるならきっぱりと、「最初から無かった事にする」という潔さが肝要です。
「やろう!」、それで如何なる理由が有ろうが途中で躊躇うなら、何をやっても良い結果は出ることはありません。
決めた以上、何をおいても最後までやり通すことが肝要です。
障害は動いた後で、じっくり取り除けばよいのです。