2022年11月11日 00:00
バブル経済期には世界のICやメモリなどの半導体製造は日本が牛耳っていました、バブル経済が崩壊するとその世界に誇った地位は韓国・中国・台湾に奪われていき、今では当時の面影さえありません。
現在日本で製造されるのは高精密を要求される高度な複合チップだけでメモリなどの量産型半導体の製造は全て海外企業に移転されています、日本の半導体製造は終わってしまったのだろうか、いえ日本人の多くが知らない水面下での日本の半導体メーカーの真の戦略が実は存在しているのです。
それは何かというと半導体製造装置と製造に必要な原料です、これは現在日本が多くのカテゴリで世界シェアの上位にランキングされています、特殊な原料に関しては世界で90%以上のシェアを持ちほぼ独占と言っても過言ではないカテゴリもあります。
例えばメモリ製造で世界シェア1位の韓国の製造工程で製造装置や原料で日本製品の占めるシェアは40%です、2年前横流し防止での輸出規制で日韓で貿易戦争が勃発しそうな気配となり韓国は自国産の装置や原料に切り替えるという政策を出し国を上げて取り組んだ結果がこの数字なのです。
半導体の完成品に関してはアジア諸国にシェアを奪われても製造する重要な部分だけはしっかりと押さえ更に拡大成長を遂げています、いまだに日本は水面下でしっかり利益を積んでいる陰の半導体大国なのです、決して「ものづくり大国日本」は沈下してはいません。