7月中旬。本丸の庭のソルダムの木に成っていた完熟ソルダムを取ってその場でがぶり・・

すっぱいイメージのあったすももですが、完熟したすももをいただいてそのイメージが覆りました。
衝撃の甘さと美味しさで、まるで別の果物です!!
それもそのはず一般に売られているすもも全般は、日持ちさせる必要があるため未熟果を収穫しているのだそう。
収穫後は追熟もさほどせず風味も落ちたり悪くなってしまうので本来の完熟すももにはなりません。
また熟して実が落ちてしまうと瞬間に傷んでしまうので、なるべく早く、できればその日のうちに、もっと言えば収穫しながらその場で食べるくらい新鮮なうちに、限られた条件でした食べられないものなのだそうです。
そのため完熟すももは栽培者の特権であるといわる、知る人ぞ知る甘い果実なのです。
しかしこちらのソルダムの木。ずっと放置されていたためか木は傷んで寿命がきているようです。
実もたくさん落ちてしまっています。
本来ならここまで弱ってしまう前に世代交代というのをして新しい木を育てていくのだそうです。

幹のなかはスカスカの空洞で、枝も軽く触れただけでポキッと簡単に折れてしまいます。
後日、強剪定した際に分かったのですが、空が真っ白になるほどの大量の白っぽい虫が飛び出しました、当初は有翅型のシロアリだと思ったのですが調べてみたら有翅型のアブラムシだということが分かりました。
有翅型アブラムシは生存場所の蜜が少なくなると大量発生し移動するらしいです、このソルダムの木も大量のアブラムシに占領されて弱ってしまったのだと思います。
アブラムシは梅桃類の天敵だそうです、大量発生すると枝がスカスカにされるそうです。
ちなみにオーナーさんに聞くと、ここ数年はこんなに実はつかなかったそうです。
寿命がせまっているこの木は最後の力をふりしぼって実を付け、それを木の周りに落とし栄養にしようとしているのだろう、代表はそう話していました。
がんばっている老木のソルダムの木、とても愛おしくなりました。
この木はもういつ倒れてしまってもおかしくないほどです。危ないので伐採するより方法がないそうです。
悲しいですが、たくさんのソルダムを収穫して食べて初の経験ができて楽しかったです!

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本丸の庭にソルダムの木があります。
大量の実が成っています!しかし訪問のたびに、完熟しないまま大量に落ちてしまっています・・

プラムは果樹の中でも、生理落果が多い傾向にあり、落果の主な理由には、栄養不足・日照不足・受粉不良などがあるそうです。
長年にわたって人の手が加わっていなかった木なので致し方ありません。
次の訪問までにまた大量に落ちてしまいそうだったので、まだ青く固いですが収穫することにしました。

ソルダムは追熟は多少はしますが木についていないと完熟はできないのです。
熟成する前に傷んで風味も落ちてしまいますし腐ってしまいます。
そしてとても繊細なので収穫や移動の最中に少しでもどこかにぶつかるとこのようにあっという間に茶色くなってしまいます。これをきっかけにすぐ傷んでしまいます。

そのため、傷み始めているものからその部分だけ取り除きながらカットし、早めにいただきました。

大量にあるので、食べきれないものは冷凍しています!
残りのまだ痛みのないものだけ少し追熟させてみました。
とても繊細なので積み重ねずにひとつひとつ置くようにします。
本来藁などを敷くようですが、なかったのでとりあえずプチプチに置いています。

まだすっぱいですが多少は甘くなってきました。
これ以上追熟はしないだろうというところでその後は冷蔵庫で保管すると悪くならずに長持ちしています!
すっぱいですがさっぱりして美味しいので、食欲がなくなる夏に冷蔵庫に入っているととても嬉しい気持ちになります!
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代表がオフィス用と居住用として、地方に2つの物件を購入して以来、双方の庭でずっと探し続けていた野草。
それはスベリヒユ!
はじめて食べたときに感動して、それから数々の野草を食べてきましたが個人的に不動の1位です!
ずっと見つけられなかったのですが、居住用(「本丸」と呼んでいます!)の庭でとうとう代表が見つけてくれました!
大きい!

本丸の庭が広すぎることもそうなのですが、以前食べたことのあるスベリヒユとは大きさがまるで異なるため、あまりに大きくてわたしは同じ植物だとはまったく気が付かなかったのです。
東京では見かけてもごくごく小さいもの。
↓たとえばよく見かけるアスファルトではこういうところに生えています。スベリヒユはこのように細くて小さいのだと思い込んでいたものですから・・

憧れのスベリヒユがこんなにたくさん!
みんなで分けたのですがわたしだけでもこの量です。夢のよう!

茎も太い!

スベリヒユは醤油と鰹節でいただくお浸しが本当に美味しいです。
その他にも炒め物、スープや味噌汁の具材、生でサラダにしたりスムージーにしたりと色々な食べ方ができます。
茎の部分がコリコリと絶妙に良い食感でたまりません。
ほど良い粘りもスベリヒユの特徴。
同じようにネバネバする野菜でモロヘイヤがありますが、ホウレンソウとモロヘイヤを足して何倍も美味しくしたような野草です!
山形では乾燥させて保存食にするそうです。これだけたくさん収穫できるので、今後やってみたいなと思います!

味だけでなく、スベリヒユは優れた薬用植物で栄養成分がすごいです。
「オメガ3脂肪酸」を豊富に含み、現在、製薬会社が研究用に栽培しサプリメントや機能性食品(飲料)としての実用化を目指しています。
美味しくて身体に良い野草、スベリヒユ!
もっともっとたくさんの人に広まりますように。
ただスベリヒユには、形の非常によく似た見わけがつかない有毒な近縁種もたくさんあるそうです。
野草の詳しい人に教わって採取するのが良いでしょう!
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辛~い鷹の爪をたくさんいただいたので、いつでも食べられるピクルスにしました!
鷹の爪ピクルスはそのまま食べるためのものでなく、ごく少量を少しずつかじりながら口に含んでお料理と一緒にいただくのが美味しい食べ方です!
辛味は料理の塩分を強く感じさせる効果があるため、料理の減塩にもなります。

ほんの少しかじっただけで猛烈に辛い(というより痛い・・)鷹の爪ピクルスですが、なぜか大好評!
みな同じ感想で、なぜか後をひくといいますか、
やっと口のなかの辛さが落ち着いたのになぜかまたかじりたくなって意外に一本はすっといけてしまうのです。

一食に一本で十分!
一度作るととても長持ちします。
そのまま一気に食べると胃にも負担になってしまいますので、お料理と一緒にチビチビ、が最高に美味しいですよ。
とくにカレーを食べるときには欠かせません!
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こちらは本丸の庭。
↓写真中央の枯れ木に絡まっている、何かの蔓性の木。
冬の時期には葉がまったくなかったので何か分かりませんでした。

バラかブドウかな、なんて話していたのですが、6月に入り新芽が出てきてなんとブラックベリーだと解りました!
枯れ木はすべて伐採する予定だったのですが、ブラックベリーを育てるため、この枯れ木だけは当面はこのままにすることになりました。

そこで、来年には実が付くように復活させようと、代表が春先に剪定しました!
ブラックベリーの枯れた枝がすごく込み合っていたので、根本近くまでかなり切り戻しました!
90%ほど枯れてしまっていたため生きている部分だけ切り取るように、迷いなくスパスパと切っていきます。
わたしにはどこを切っていいのか見分けがつきません。
見ていてそんなに取り除いてよいのかと思ってしまうほど潔い。強剪定というそうです!
剪定の甲斐あってか、1ヶ月後の6月末頃には花を咲かせました。
込み合っていた枝もすっきり。

7月に入りどんどん成長しています!

この春から本丸の庭や果樹園を整備したり、住居のリノベーションの打ち合わせで何度も訪れているのですが、来るたびに新たな発見があります!
これでも住居周辺だけでまだまだ探索できていません!
敷地一面に広がる庭に植えてある樹木のうち、目立つ大きなものだけしか確認できておらず、今後どんな樹木や植物を発見できるかワクワクしています。
ブラックベリーも、来年実がつくのか、どのようになるのか、楽しみです!
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