カボチャを購入するときは農家さんから一気に取り寄せて追熟しています。
直射日光の当たらない涼しくて風通しの良い場所に2週間~1ヶ月置いておきます。
ついでにインテリアにもなってしまいます。

カボチャの種が大量に獲れるので、現在のようなお菓子の無かった時代の信州の子供のおやつというのを教えてもらい作ってみました。
当時は油で揚げ塩をふったものをおせんべいのようにカリカリと食べたそうです。
今回は油は使用せず、またお酒のおつまみ用としていただくことにしました。
カボチャから種を取り除きバラバラにし、ザルに入れ水で洗います。
わたはスルスルとは取れないので根気が要りますが丁寧に洗います。
こちらを、天日干しして乾かします。
この工程がたいへんだという場合は、レンジで水気を飛ばすこともできます。
ラップをしないで2〜3分ほど加熱します。
レンジのかけすぎで弾けることがありますので注意しましょう。
種が十分に干せたら、フライパンでこちらも弾けることがありますので注意しながら表面が茶色くなるまで炒り塩をふります。

ここで、完成・・!でなく、炒ったものをさらに干して、乾いたら今度こそ完成です。
↓見た目はあまり変わりませんが、炒ったものを干すことでより水分が抜けてカリっとします!
こちらはお好みで種のまま食べることができます。

今回は油を控えましたが、ごま油をほんの少し使うとさらに香ばしいですし、
おつまみ用でなくおやつとして作るときには、油の代わりにバターを、塩の代わりに砂糖を、それぞれ使って甘くすることもできます。
ひとつのカボチャから種がたくさん取れますし、作り方自体はとても簡単なのでカボチャの季節にはおすすめです。
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カボチャを購入するときは代表が農家さんから一気に取り寄せて熟成しています。
ついでにインテリアにもなってしまうので良いですね!

ときどき皮が一部オレンジになっているカボチャがあります。
これは収穫されたカボチャが日の下に置かれている間、他のカボチャの影になっている部分や土に触れている部分といった、日光に当たらなかった部分がオレンジになるためです。
逆に緑の部分は日光に当たって葉緑素がたくさん出て緑色になるのです。
オレンジを見ると、よく日に当たっているだとか、熟成の色と連想されるようなのですが、カボチャについては逆になります。おもしろいですね。
このなかから順に食べごろのものをひとつずつ選んでいきます。
見極め方を教えていただきわたしが選ばせてもらっています、ですがやっぱり難しいですね。。
幼少時代ご実家でカボチャ栽培をしていたという代表が行っているのを見ると、たたいて音を確認しています。
熟成が進んだカボチャはポンポン。と音がするのだそう・・

↓中がこのように種を作り始めているためです。
早熟のカボチャは実がぎっしりしているのでポンポンという音はしません。
逆に食べごろをすぎると今度は種に養分をどんどん取られて実が薄くなり美味しくなくなってしまいます。
種カボチャはそのようにして作ります。

↓ひとたびカットすると、このようにどんどん皮が茶色くなっていきます。
動物にかじられたと思ったカボチャは、さらに急いで種を食べてもらうため準備を始めてしまうためです。
ですから種カボチャになってしまう前に、カットしたら早めに食べましょう。
店頭でカットされて販売されているカボチャは、空気をしっかりシャットアウトしてるため大丈夫ですが、包装を外したらやはり早めに食するのが良いです。

農家さんのおすすめは、カボチャはシンプルに蒸したものに塩をかけただけのものが一番美味しいのだとか!
そこで、最初はまずは蒸かしただけのものからいただきました!
甘くてほくほくで美味しい!

その後も煮物やカボチャご飯、ソテーや炒め物、ピクルスにしたりデザートを作ったり、さまざまな料理で美味しくいただきました!

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使いきれないパン粉が余ってしまっていたので、イタリアの家庭やレストランで、当たり前に常備してある身近な存在だというイタリアンふりかけの作り方を教えていただきました。
簡単なのに長持ちしとても美味しかったのでご紹介したいと思います。
フライパンにオリーブオイルをひき、ニンニクを炒めます。
パン粉を加え、焼けてきたら最後にパセリを加えます。
塩で味を整えて、あっという間に完成です!

そのままでももちろん美味しいですが、サラダやパスタなどにふりかけて食べます。
パン粉の香ばしさと、ほどよい塩分とパセリの香りが食欲をそそります。

トマトソースの料理にも特に合います!
普段カポナータやチキンのトマト煮などをよく作るのでトッピングにしています。
さくさくとした食感も美味しいですし、次第にトマトソースが染みてきてしっとりした状態も、どちらも美味しいです!

チーズが苦手な方のパスタのトッピングの代わりにもなっているそう。
本場ではよく生野菜にふりかけて食べるのだそうです、とくに生野菜は身体を冷やしますので、陰陽バランスも取れていたのですね。
オリーブオイルを使用しているので長期保存もきき、簡単なのでおすすめです!
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地方拠点の一軒家をまるごとオフィス化するため、たくさんの大工さんや職人さんなどが集いますが、先日ある職人さんたちから自家製の漬物をいただきました。

余計な添加物が一切なく、とうがらしの辛味や煮干しのうま味と野菜の甘味で本当に美味しいです!
こちらの白菜は、一口だけでものすごくおなかが膨れます!!ぎゅっと凝縮されているため食物繊維の量が多いのか、栄養で満たされるからなのか、本当に不思議です。
ダイコンもどんどん熟成して甘くなっていきます。
さらに時間がたつと、表面に麹が浮かび上がってきました!
いただいて3か月ほど経ちますが、なんだかお酒のような味がしてきました!
数か月ほど食べ続けていますが、まだまだたくさんあります!
この冬も野菜は物価高で高騰しています、スーパーでもなかなか野菜が出回らなくなってしまっているこの厳しい時期も、こちらの漬物のおかげで野菜不足を感じたことは一日もありませんでした。
昔の人たちが冬に漬物を漬けていた意味や、その知恵に、そして今回いただいた方々によりいっそう感謝の気持ちも大きく感じました!
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植物の生命力と古人の知恵をいただきながら
心(陰)と体(陽)のバランスを整える薬酒を楽しんでいます。
はじめての薬酒作りから10年がたちました。
たくさんの薬酒の味の進化を楽しんでいます。
ハーブやフルーツに、漢方薬として売られている植物の根などをリカーに漬け込んでいます。
この写真はその一部です、熟成途中のものや、漬けたばかりのものもたくさんあります。
ストック場所を確保するために全て通常の5倍以上の濃度で漬けこんでいますから、飲む時にはサイダーやお湯で割って飲みます。

こちらはヤーコン酒。
漬けたてよりもさらに甘さがぐっと増しました!
ヤーコン酒を飲んだ翌朝、なんだか肌の調子が良いのです。
10倍ほどにお湯で割ってもこの色・・
ヤーコンの薬効成分の凄さが解ります。

特に驚いたのがこちらのタンポポ根酒。
あれほどの強烈な苦さが緩和し、信じられないほどまろやかに飲みやすく変化していました。
身体がホカホカしてよく眠れます。

「待つ」「熟成」の起こす進化ってすごいですね。
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