"パパイヤ"ときくと南国のフルーツのようなイメージがありますが、果実が十分熟してから「フルーツ」として食べるのがパパイヤ、果実が熟す前に収穫して「野菜」として食べるのがグリーンパパイヤです。
確かにグリーンパパイヤは食感も味もフルーツとはほど遠く、どうみても野菜ですね!
このようにグリーンパパイヤは無味で甘みなどもほとんどありませんが、完熟する前のグリーンパパイヤは黄色いパパイヤより栄養が豊富で、美容効果も高く女性にとって嬉しい果物と言われています。

グリーンパパイヤには「パパイン」というたんぱく質を分解する酵素が豊富に含まれており、実が熟すにつれてこのパパイン酵素の量は減ってしまうので、グリーンパパイヤの方が含有量は多くなっています。
また、ポリフェノールやビタミンCも含まれています!
パパイヤは普段食べ慣れていないので、カットの仕方が分からないという方も多いかもしれません。
わたしも最初はまったく切り方が分かりませんでした!
まず縦に半分に切り軸の付け根を少し切り落とします。
中はこのような感じです。
種をスプーンなどを使って取り出します。

次に皮を剥きます。
後は好みに切るだけ、意外に簡単に下処理ができます。

サラダや炒め物などさまざまな料理で美味しくいただきましたが、最終的におすすめしたいのがやはり沖縄の現地の方々の食べ方!
沖縄でこの無味のグリーンパパイヤをどうにか美味しく食べられないものかと工夫して見つけたのが、漬物だったのです。
そして、漬物は「生きた酵素」をそのまま摂ることができます!
作り方は簡単。
カットしたグリーンパパイヤを塩で揉んで、砂糖と醤油を少し足してたまり漬けにします。
1週間熟成したら完成です!
写真左は1ヵ月、右は1週間のもの。
奄美ではこのグリーンパパイヤの漬物がご家庭でよく作られ、ご飯にこの漬物を乗せ鶏ガラスープをかけて鶏飯(けいはん)として食べられています!
奄美の鶏飯は専門店が有るほど有名な料理の一つです!
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地方オフィスの庭の、ちょうど家の影になっている日陰にツユクサが群生しています!
ツユクサは公園や道端や田畑のあぜなどでよく見かける青く可愛い花が印象的な日本古来の野草です。
こちらは食べられる野草の中でも美味しい野草として有名です。

以前から食べていてとても美味しく個人的に好きな野草トップ5に入っています。
それが地方オフィスの庭に群生していたのでとても嬉しいです。
クセやアクがほとんどなく普通の野菜と同じような感覚で使うことができ、どのような調理法にもよく合います!
柔らかい葉や茎は生のままサラダにしたり、茹でて和え物やおひたし、煮びたしにしたり、酢の物も美味しいです。
さらに炒め物や天ぷらといった油とも相性がよく、さまざまな料理で楽しめます。
花もエディブルフラワーで食べることができ、蕾は天ぷらにするのがよくお薦めされています。
開花時期は6〜9月ですが、開花前の若葉の状態のツユクサのほうが柔らかく食べやすいです。
ツユクサのお浸しは簡単なのに美味しい!
鍋に湯を沸かし、塩を一つまみ入れてさっとゆで、出汁醤油をかければ出来上がりです!
少しぬめりがあって、ツユクサにしかないツユクサならではの風味を楽しめます。

個人的に、お浸し全般は、市販の野菜よりも野草の方が独特の味わいがあり美味しい気がします。
美味しい料理に大変身するので、みなさんもぜひ、ツユクサを食してみてほしいと思います!
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7月中旬。本丸の庭のソルダムの木に成っていた完熟ソルダムを取ってその場でがぶり・・

すっぱいイメージのあったすももですが、完熟したすももをいただいてそのイメージが覆りました。
衝撃の甘さと美味しさで、まるで別の果物です!!
それもそのはず一般に売られているすもも全般は、日持ちさせる必要があるため未熟果を収穫しているのだそう。
収穫後は追熟もさほどせず風味も落ちたり悪くなってしまうので本来の完熟すももにはなりません。
また熟して実が落ちてしまうと瞬間に傷んでしまうので、なるべく早く、できればその日のうちに、もっと言えば収穫しながらその場で食べるくらい新鮮なうちに、限られた条件でした食べられないものなのだそうです。
そのため完熟すももは栽培者の特権であるといわる、知る人ぞ知る甘い果実なのです。
しかしこちらのソルダムの木。ずっと放置されていたためか木は傷んで寿命がきているようです。
実もたくさん落ちてしまっています。
本来ならここまで弱ってしまう前に世代交代というのをして新しい木を育てていくのだそうです。

幹のなかはスカスカの空洞で、枝も軽く触れただけでポキッと簡単に折れてしまいます。
後日、強剪定した際に分かったのですが、空が真っ白になるほどの大量の白っぽい虫が飛び出しました、当初は有翅型のシロアリだと思ったのですが調べてみたら有翅型のアブラムシだということが分かりました。
有翅型アブラムシは生存場所の蜜が少なくなると大量発生し移動するらしいです、このソルダムの木も大量のアブラムシに占領されて弱ってしまったのだと思います。
アブラムシは梅桃類の天敵だそうです、大量発生すると枝がスカスカにされるそうです。
ちなみにオーナーさんに聞くと、ここ数年はこんなに実はつかなかったそうです。
寿命がせまっているこの木は最後の力をふりしぼって実を付け、それを木の周りに落とし栄養にしようとしているのだろう、代表はそう話していました。
がんばっている老木のソルダムの木、とても愛おしくなりました。
この木はもういつ倒れてしまってもおかしくないほどです。危ないので伐採するより方法がないそうです。
悲しいですが、たくさんのソルダムを収穫して食べて初の経験ができて楽しかったです!

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本丸の庭にソルダムの木があります。
大量の実が成っています!しかし訪問のたびに、完熟しないまま大量に落ちてしまっています・・

プラムは果樹の中でも、生理落果が多い傾向にあり、落果の主な理由には、栄養不足・日照不足・受粉不良などがあるそうです。
長年にわたって人の手が加わっていなかった木なので致し方ありません。
次の訪問までにまた大量に落ちてしまいそうだったので、まだ青く固いですが収穫することにしました。

ソルダムは追熟は多少はしますが木についていないと完熟はできないのです。
熟成する前に傷んで風味も落ちてしまいますし腐ってしまいます。
そしてとても繊細なので収穫や移動の最中に少しでもどこかにぶつかるとこのようにあっという間に茶色くなってしまいます。これをきっかけにすぐ傷んでしまいます。

そのため、傷み始めているものからその部分だけ取り除きながらカットし、早めにいただきました。

大量にあるので、食べきれないものは冷凍しています!
残りのまだ痛みのないものだけ少し追熟させてみました。
とても繊細なので積み重ねずにひとつひとつ置くようにします。
本来藁などを敷くようですが、なかったのでとりあえずプチプチに置いています。

まだすっぱいですが多少は甘くなってきました。
これ以上追熟はしないだろうというところでその後は冷蔵庫で保管すると悪くならずに長持ちしています!
すっぱいですがさっぱりして美味しいので、食欲がなくなる夏に冷蔵庫に入っているととても嬉しい気持ちになります!
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代表がオフィス用と居住用として、地方に2つの物件を購入して以来、双方の庭でずっと探し続けていた野草。
それはスベリヒユ!
はじめて食べたときに感動して、それから数々の野草を食べてきましたが個人的に不動の1位です!
ずっと見つけられなかったのですが、居住用(「本丸」と呼んでいます!)の庭でとうとう代表が見つけてくれました!
大きい!

本丸の庭が広すぎることもそうなのですが、以前食べたことのあるスベリヒユとは大きさがまるで異なるため、あまりに大きくてわたしは同じ植物だとはまったく気が付かなかったのです。
東京では見かけてもごくごく小さいもの。
↓たとえばよく見かけるアスファルトではこういうところに生えています。スベリヒユはこのように細くて小さいのだと思い込んでいたものですから・・

憧れのスベリヒユがこんなにたくさん!
みんなで分けたのですがわたしだけでもこの量です。夢のよう!

茎も太い!

スベリヒユは醤油と鰹節でいただくお浸しが本当に美味しいです。
その他にも炒め物、スープや味噌汁の具材、生でサラダにしたりスムージーにしたりと色々な食べ方ができます。
茎の部分がコリコリと絶妙に良い食感でたまりません。
ほど良い粘りもスベリヒユの特徴。
同じようにネバネバする野菜でモロヘイヤがありますが、ホウレンソウとモロヘイヤを足して何倍も美味しくしたような野草です!
山形では乾燥させて保存食にするそうです。これだけたくさん収穫できるので、今後やってみたいなと思います!

味だけでなく、スベリヒユは優れた薬用植物で栄養成分がすごいです。
「オメガ3脂肪酸」を豊富に含み、現在、製薬会社が研究用に栽培しサプリメントや機能性食品(飲料)としての実用化を目指しています。
美味しくて身体に良い野草、スベリヒユ!
もっともっとたくさんの人に広まりますように。
ただスベリヒユには、形の非常によく似た見わけがつかない有毒な近縁種もたくさんあるそうです。
野草の詳しい人に教わって採取するのが良いでしょう!
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