春の訪問で、本丸の庭に薄紫の可愛らしいお花が咲いているのを発見しました!
日当たりのよい場所に群生して元気に咲いています!

本丸を購入したばかりの時はまだオフィスのリノベーションがメインでした、そのため本丸の滞在時間がほとんどなく、そのまま冬を迎えると何処にどこにどんな野草が自生しているのか把握はできなかったのですが、春の訪問で一斉に開花したことで初めて全貌がわかるようになってきました!
さっそく調べてみるとショカツサイ(諸葛菜)という植物でした!

秋以降に発芽し若苗の状態で越冬、春になると3月中旬から5月頃まで一斉にに開花結実して、梅雨前にはタネを残して枯れてしまうアブラナ科の越年草です。
江戸時代に中国の紫金山(しきんさん)より種子が持ち込まれ、「シキンソウ(紫金草)」として積極的に広められたことで現在では日本中で野生化しているのだそうです。
和名の「オオアラセイトウ(大紫羅欄花) 」、別名「ムラサキハナナ(紫花菜)」「ハナダイコン(花大根)」などとも呼ばれ、このように呼び名が多いのは、その繁殖力の強さから日本中であちこちに広ったことで、あちこちで名づけられたのでしょう。
群生しているショカツサイの姿は、みなさんも目にしたことがあるかもしれません!
花はエディブルフラワーで、若芽も茎も水にさらして苦みを取れば生で食べることができます!
今回は若苗の時期のショカツサイの味見はできませんでしたが、また次期の楽しみにしましょう!
花が咲いてしまうと硬くなって食すには時期的に遅いという情報を見て一瞬あきらめかけますが、野草研究が好きなわたしたちはそこで食い下がりません(笑、柔らかそうなところなら食べられるはずだ、と食べることにしました!
柔らかい葉の部分と花の部分もお浸しにしてみます。

大当たり、まったく硬くはなく美味しく食べることができました!
菜の花の味わいを持った、非常に美味しい野草でした!!!

5月に入るとさすがに硬くなっていたため、柔らかい葉のみ。
少し硬いですが十分美味しく食べることができました!


ショカツサイという不思議な名前の由来ですが、諸葛孔明は出陣の先々で種子をまき、兵士の食糧となるようショカツサイを栽培させたのだそう。
種を植え育ったところを食しながら兵を進めていたなんて、よほど繁殖力の強い植物であることの証明ですよね!
可愛らしい見た目とは裏腹のたくましい野草、本当に美味しく大好きな植物のひとつになりました!
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本丸(代表の隠居後の住まい)の庭にモクレンの樹があります!
春に訪問すると、白色のハクモクレン(白木蓮)と紫色のシモクレン(紫木蓮)が双方咲いていてとてもキレイでした!
こちらはハクモクレン。
ハクモクレンは大きくて、いかにも樹木という見た目です!
一般的に樹高20mにも達するそうです。
木蓮は成長が早く、枝が横にも広がりやすい性質があるそうで、独特の形をしています。
一方のシモクレン。
シモクレンは、花はハクモクレンと一緒の形をしているのですが、全体の形状がハクモクレンに比べて小さくまるで違うので、同じ植物だとは気が付きませんでした!笑
ハクモクレンのようにいかにも樹木という感じではなく、シモクレンは一般的に樹高4~5mほどの中高木です。
↓写真のように、根元から数本の茎が立ち上がる、株立ちの木です。
カメラにもすっぽり収まる大きさ。

モクレンは、モクレン科モクレン属の落葉広葉樹。
どちらも中国から日本に古くから渡来しており、寺院などに植栽されてきたそうです。
このモクレンはなんとエディブルフラワーであると知り、さっそく採取!
ハクモクレンはその場で味見・・
人生で初めて体験した味でなんとも表現が難しいのですが、すごく爽やかな味でした!
残りの花びらはお茶にしていただきました!
(写真は現場の作業が忙しくて撮れませんでした、ごめんなさい!)
シモクレンの方は持ち帰り、お浸しにしていただくことにしました!
花びらを一枚一枚よく洗って、湯通しし水を切ります。

からし醤油をかけていただきました!
鮮やかな紫色をして、一切クセがなく、本当に美味しかったです!!!
ポリフェノールもたくさん入っていて身体にも良いのが嬉しいです。
モクレンの蕾を辛夷(しんい)と呼び、乾燥させたものが漢方薬としても利用されているそうです!
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提携農家さんに蒔いていただいたフランス産食用タンポポ。
2年目の秋の根のサンプルを昨年10月に送っていただきました!
年間を通してもっとも栄養価が高くなるこの時期を待って一斉に収穫しました!
掘り出して直ぐに送ってもらった約60本の根!
太くて重さも6Kとずっしり!
来年はさらにこの5倍の量が収穫できるそうです!
まずはこれらの大量の根を一本ずつ流水で洗いました!

たばこと比べてもこの大きさ!

採取した食用タンポポの根は今後の研究サンプルとして35度の焼酎(リカー)に漬けました!

・・半年後!
薬効成分が溶け出して、
真っ黒で何も見えません!!笑

薬効成分が期待できるだけに今後の実験&研究が楽しみです。
食用タンポポを使った薬膳酒作りはたんぽぽ普及協会の公式サイトで公開しています。
ぜひご参照ください。
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今回は、タンポポの根に含まれる薬効成分の研究用に大量に購入した「蒲公英」で薬膳酒を作りました。
こちらが、市販の漢方薬の「蒲公英」です。

こちらをリカーに漬けます。
出来あがるまでに数ヶ月待ちます!

数日後には、エキスが出てきます!

・・・出来あがりは真っ黒なもの凄く苦い液体になりました!
漬ける量が多すぎたのかもしれません。
薄めて飲んでもまったくの薬の味でした・・・
次回はもう少し蒲公英の量を少なくして再挑戦したいと思います!笑
タンポポの根には、身体を温めデトックスの効果があると言われています。
食用タンポポを使った薬膳酒作りはたんぽぽ普及協会の公式サイトで公開しています。
ぜひご参照ください。
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タンポポの葉から根までまるごとリカーに漬けてから1年半になりました!
調べてみたところ、根のみを漬けたタンポポ酒はありましたが、葉・蕾・花まで丸ごと漬けたタンポポ酒は見つけることができませんでした!

1年半経過した様子がこちら!
葉の部分はすっかり色素が抜けています!

試しに飲んでみると・・苦い!!
漬けたてのころよりさらに苦みが増しています!!
これはタンポポにふくまれる薬効成分がより出ている証拠です!
苦いですが、なんだか身体がぽかぽかしてきます!
薬膳酒は時間がかかりますが、リカーに漬けるだけでとにかく簡単です。
食用タンポポを使った薬膳酒作りはたんぽぽ普及協会の公式サイトで公開しています。
ぜひご参照ください。
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