見ていても食しても楽しく、趣味にされている方も多い野草採りですが、
今回は野草の採取について気をつけるべき事項をご紹介します。
まずは、野草の採取が禁じられている土地でないか、事前に自身で確認するということです。
基本中の基本なことですが、重要な事項の割に案外軽視されがちなため一番に挙げておきます。
とくに山菜ブームなどで、採取スポットなどがブログ等で紹介されているものも多くありますが、なかにはこういった法律上の問題を把握されていないまま紹介されているものも多く存在しているそうですので、ネット上の情報でなく必ず自身で問い合わせをしたり確認してから行うようにしましょう。
次に、野草の採取は興味本位でむやみに行わず最初はやはりきちんと詳しい方に教わってからにするのが賢明だということです。
野草は似たような形をしていてほとんど区別のつかないような種も多くあるため間違えやすく、アルカロイドの毒により肌がかぶれたり下痢や嘔吐などの危険もあります。
場合によっては誤食によって命を落とすこともありますので特に舌に痺れがくる野草は絶対に食さないように注意しましょう。
じつはわたしも独断で、教わった野草に激似の種を間違えて採取してしまい、生で口に入れたら強アルカロイドで口内の痺れと頭痛が数日取れず、消化不良になりまんまと体調を崩しかけたことがあります(汗
上記をクリアし野草を採取するにあたって、最後に採り方をお伝えしておきたいと思います。
根ごとむやみに引き抜いてしまうのはやめましょう。
根を傷めないように注意すれば、その植物はまた来年も元気に生えてきてくれます。
経験上ですが、特に小さな野草は根を引きぬくつもりはなくても上方向に引っ張ると力を入れてなくても根ごと抜けてしまう野草がほとんどです。
ハサミで切るか、ハサミがない場合は横方向に折るように力を入れると茎から綺麗に切れるようになります。
さらに、より高度な採取の仕方として脇芽を残して摘むという方法があります。
成長点を残したままその先をハサミでチョキンと切れば、次々に脇芽が元気にどんどん成長してきます。
この成長点の見極め方は、植物によって違いますが、だいたいコツとしては葉の付け根に小さな刺のようなものが付いているかを見極めます。
この小さな刺のようなものが次に成長してくる脇芽です。
また、脇芽が出ている場合はその脇芽の下の方は硬いので食するには不向きですから、脇芽の上の方だけ摘むのは理にも適っているわけです。
趣味もマナーを守って楽しんでいきたいですね。
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たんぽぽ普及協会
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食べられる野草の味をそのまま確認できる湯引きにしていろいろ食べ比べしてみました!
野草はアルカロイド・シュウ酸が強いので、生ではあまり食べ過ぎないようにします、加熱してしっかりこれらのアルカロイド・シュウ酸を抜く必要があります!
苦みなどが緩和し甘くなるだけでなく、生食だと陰の強い野草が陽の要素を得て、陰陽バランスも向上します。
今回は、ドクダミ・ノゲシ・ツユクサ・ヨモギ・イノコズチ(?)です。
下の写真は湯通ししているので、ちょっと解りずらいのですが、
上から、ツユクサ・ドクダミ・ノゲシ・イノコズチ(?)です。
ヨモギ。
野草のご紹介はまた別の記事で、今回は味の感想だけ簡単にレポしていきます!
ヨモギはお茶や料理にする予定でしたが試しに湯引きにしています。
めちゃくちゃ苦いです!
苦すぎてバクバクとは食べられませんが、とてもいい香りで口のなかもさっぱりします。
ドクダミもお茶にするために収穫しているのですが、このとき数枚試しに湯引きにしています。
ドクダミは、そのままドクダミの味!・・でした(笑
ツユクサはよく日陰で見かける誰もが見たことのある野草です。
シャキシャキした食感でとっても食べやすくて美味しいです。
ノゲシはタンポポの仲間ですが、タンポポに比べて葉も茎も苦みが少なく非常に美味しいです!
イノコズチみたいな不明の野草はわたしがこれまで食べてきた野草のなかでベスト3に入る美味しさです!!
普通に美味しい野菜です、たとえるなら、粘りのないモロヘイヤのような、えぐみのないホウレンソウのような・・
食べられる野草は道端で見かけても気にもかけられません。
こんなに美味しい野草類、もっと皆に知ってもらいたいと思うのですが、食するには葉などの量が少ないので野菜としては生産が難しいのかな、と思います。
そんなことを考えながら日々野草観察しています。
***
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食べられる野草の味をそのまま確認できるようにと、
湯引きにしていろいろ食べ比べしてみました!
今回は、スイバ・ハハコグサ・タンポポ・謎の野草(笑)です。
野草はアルカロイド・シュウ酸が強いので、生ではあまり食べ過ぎないようにします、塩や酢で茹でてこれらのアルカロイド・シュウ酸を抜く必要があります!
苦みなどが緩和し甘くなるだけでなく、生食だと陰の強い野草が陽の要素を得て、陰陽バランスも向上します。
こちらはタンポポ。
こちらはハハコグサ。
ハハコグサは、お馴染み春の七草のゴギョウです!
湯引きにしていると、お湯が一瞬で黄緑色に・・!
普通の野菜ではあまり見られない現象です。
水溶性のビタミンB1・2などが豊富な証拠ですね。
ホウレンソウも同じように茹でると水溶性のビタミンB群が抜けてしまいます。
写真の上から、
タンポポ。
スイバ。
ハハコグサ。
一番手前の野草は、わたしがハハコグサと間違えて採ってしまったもの・・
収穫した野草を洗っていると、こんなことがよくあります!
においや味などから判断し、食べられることが判明したので湯引きにしました。
何かの幼苗のようです。
野草のご紹介はまた別の記事で、今回は味の感想だけ簡単にレポしていきます!
タンポポは安定の苦さ!
でも嫌じゃない苦さでクセになる味なので、不思議です!
お次のスイバは、「酸っぱい」「葉」から名付けられた通り、とても酸っぱいです!
でもかなり美味しくて驚きました!
美味しいだけあって、信州では昔子供たちが野山で摘んでは茎の部分を食べていたそうです、信州では食べられる野草として親しまれているそうです!
ハハコグサは、少し大きく成長しすぎてしまっていたため茎が硬かったのですが、野草としてはクセも苦さも少なめで食べやすいです。
春の七草ではもう少し小さなうちに収穫して葉が食べられています!
そして謎の野草のお味は・・
タンポポに匹敵する強烈な苦さでした(笑)
ただ少し苦さの種類が違います。
タンポポは飾りっ気のないストイックな苦さ、
この野草は爽やかな芳香剤のような香りと苦さがあります。
何でしょうね?
匂いと味からファンシーフーズの代表は間違いなくキク科なので食しても大丈夫とのこと、さすが信州育ちです。
ちなみにこの野草、未だになんの植物なのか判明していません(笑)
植物は膨大な種が存在しているのは誰もが知るところですが、図鑑やネット等で調べても花の咲いた成長した姿でしか確認することが難しく、また幼葉から成長の過程で様態も変化していくため、実際に長期間かけてさまざまな野草が成長していく変化を確認しない限り野草の種類を把握したり覚えることは簡単なことではないでしょう。
このように難しいからこその野草の楽しさもあります!
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日常に野草を取り入れて楽しんでいます。
過酷な環境で育つ野草。
人の手でお世話して育てたらどうなるか、試してみたくなりました。
今回栽培してみたのはタンポポの仲間であるオニタビラコ。
ベランダ菜園に使っている土にオニタビラコの種をばさっと撒いてみました。
タビラコ(コオニタビラコ)はおなじみ春の七草の「ホトケノザ」で、
オニタビラコと同じキク科の花ですが、厳密にはオニタビラコはタビラコ(コオニタビラコ)とは属が違い別属の花になります。
散歩道でもよく目立つのはこのオニタビラコの方なので、誰もが見かけたことのある野草でしょう。
使用した土は数年かけて作った自家製の腐葉土で、豊富な栄養を含んだ土です!
土だけでなくタビラコへの水やりにもかなりの神経をそそぎました。
あげすぎてもダメ、あげなすぎてもダメ、です。
天気予報は欠かさずチェックです、天候によって微妙な見極めが大切です。
過酷な環境で生きる野草に、この至れり尽くせりの環境を与えたらどのような成長になるのか期待していたのですが、観察をしていて不思議なことに気が付きました。
現在育てている他の植物たちはこの栄養たっぷりの土でぐんぐん成長しているにもかかわらず、タビラコだけがいつまで待ってもなかなか芽が出てこなかったのです。
そして、成長速度も野のものとは違って、全然大きくなりません。
こちらは一か月近く経ったタビラコの様子です。
やっと大きなもので10cmほど成長しました。
箱の奥に茂っているのはパセリです。
ちなみにこちらは、
一年中日光の当たらない、荒れた土という過酷な環境で見つけたオニタビラコです!
なんと75cm!!
やはり野草には野草らしく、その強靭な生命力を活かして、自然に任せて育てる方がよいかもしれない、と分かりました!
植物はいろいろな気づきをくれて本当に面白いです。
今後も、適度に見守りながらお世話していこうと思います!
■たんぽぽ普及協会
ハートの形の葉が可愛らしいカタバミは世界中に自生する多年性の植物で、非常に種類が多く350種類ほどあると言われています。
アカカタバミ・アマミカタバミ・イモカタバミ(フシネハナカタバミ)・オオキバナカタバミなどなど・・
日本でも全国に分布しているので誰もが道端で見かける野草でしょう。
日本古来のカタバミは6種ほどです。
確認されているだけで外来種のカタバミは7種ほどあるといわれています。
カタバミはクローバーとよく間違えられやすいです。
「ももいろクローバーZ」は、正確には「ももいろカタバミZ」だ、なんていう話題も何年か前に話題になっていたのを思い出します。
見分け方としては、クローバーの葉は丸くてには白色の線が入ります。
カタバミは、ハート形の葉が3枚バランスのとれた綺麗なフォルムをしています。
また、夜になると葉を閉じるのですが、カタバミは外側に、クローバーは内側に葉を閉じますので面白いです。
こちらはアカカタバミを夜撮影したもの。
外側に閉じているのがわかりますね。
下の写真はタネの入った実です。
この実の部分に触れると、その刺激で中の種があちこちにはじけ飛びます!
わたしはうっかり触って目のなかに入ってしまったことがあります(すぐに洗い流して取れました)!
このように、カタバミの強い生命力と繁殖力は、カタバミのように家がいつまでも絶えず続いていくという願いを込めて家紋としてよく使われ、日本の五大家紋の一つとなっています。
(家紋イメージ ※WEBより引用)
カタバミのお味ですが、レモンのような酸味を楽しめます!
サラダで食べたり、料理や豆腐、納豆などのトッピングとして乗せて食べています。
ちなみにこちらはさっと湯通ししてみたのですが、一瞬で柔らかく溶けるようにボロボロになりました、とても不思議です。
葉が溶けることから、ヨーロッパの各地では昔から砂糖で煮詰めてカタバミジャムを作ってパンにつけて食べるのだそうです。
大量のカタバミも茹でると溶けだしてちょっとになってしまうのが少し悲しいですね(笑)
この湯引きも酸っぱくてわたしは大好きです。
この酸味と柔らかさを生かして何かのソースみたいに食したらおいしそうですが、大量のカタバミさんが必要なので少したいへんかな、と。
ちょっと考え中です!
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