未来の永住の地である本丸には広い庭園と果樹園があります、この春に果樹園には各種の新しい果樹を20本近く植えました、これらは未来の自給自足のための準備に他なりません、また同様の意味で畑では自然農での放置栽培の実験や準備も行っています。
そしていよいよ敷地に広がる広い庭園の整備を始めます、まず初めに行うのは枯れている樹木や枯れかかっている樹木の伐採や伐根です、オフィスと同様に藤棚があるのですが老木になり花も小さいのでこれもオフィスと同様に伐採します(オフィスの方は完全伐根)、藤棚は錆びた鉄製の枠を撤去して見た目も綺麗なブドウ棚にしたいと思います。
ブドウの苗は3月に定植し既に蔓も伸ばして支柱に絡み始めていますので急ぎ行う必要があります、そこで今回は初の前日に現地のホテルにスタッフと共に前泊して日曜の朝早くから男性陣3人がかりで各種力量勝負の作業を行いました、今回は前準備が足りずにホテル泊ですが次回からは当初の計画通りオフィスの一角を宿泊施設に改造しましたのでそちらで泊まることになるでしょう。
他にも枯れてしまっている樹木や不要な樹木が多数ありますので根元からチェーンソーで伐採します、伐採する樹木は軽く見積もっても大小30本はあると思います、流石に庭が広いと枯れた樹木が目立たないのですが好みの樹木を新たに植える邪魔になりますので早めに処置をしておきたいというのが本音です。
本丸のリノベーション工事と共に果樹園と庭の整備を行い来年の今頃はこの地での生活を始める計画ですが計画通りに進むのでしょうか、オフィスのリノベーションは3度に渡り途中で大幅な追加工事が入り予定よりも半年以上伸びてしまいました、本丸のリノベーションは内装全てを取り壊し一軒丸ごと部屋割りから造り直しです、果たしてどうなることやら。
永住の地に創設したオフィスと本丸ですが今のところ月に2回ほどしか行くことができません、したがって植えた野菜や果樹など時々心配になるのですがいざ行ってみると風で倒れないように支柱を立ててあったり紐で縛ってあったりします、また昨年はサツマイモの蔓が伸びすぎるて芋ができなくなるのを防ぐために蔓を途中でカットするのですがそれもやってありました。
これ全てオフィスのお隣さんの大工の棟梁が世話をしてくれていたのです、棟梁はオフィスの大規模リノベーション工事を仕切ってくれた人で未だに我々が来るたびに笑顔で迎えてくれいろいろな話をしてきます、先日は畑に造った花壇のようにした実験設備を興味津々にずっと見ていました、また先日は半分の期間でジャガイモを大量収穫できた時も自分の事のように夫婦で喜んでくれました。
オフィスも本丸も我々が行かないときもカギを開けっぱなしにしており業者の人には出入り自由にしています、そして何か異変があれば電話で連絡してくれるのです、昨年はオフィスの水道管が経年劣化でヒビが入ったようで地中で水漏れを起こしてしまったのですが、これに気付いたのも棟梁でした、本当にありがたいことです。
オフィスも本丸もいろいろな人に見守られているような気がします、当初は近所の人との人間関係や地方独特の文化などちょっと不安もあったのですが、みなさん快く我々を向かい入れてくれたようです、何歳になっても人の縁と輪は大切だと感じる今日この頃です。
いよいよ本丸のリノベーションが始まろうとしています、春先から何度か施工業者さんや左官業者さんと打ち合わせを重ねていますが大まかなプランが出てきました、ところがそれは驚きの結論なのです、なんと鉄筋コンクリートの外壁だけ残して内部全部をゼロから造ったらどうかというものです。
つまりマンションの内装のように好きなように部屋割りから行い冷暖房効率を最大限に考えて遮熱効果が高い家を造るという大胆プランです、そこで私的な意見としてどうせならかっこ悪く増築して造った部屋と母屋の一部とくっついている作業小屋、そして不要となるボイラー室や物置まで全部取っ払って鉄筋コンクリート部分だけの凸凹の無いすっきりした外観にしようと思います。
また太陽光温水装置が2階の屋上に設置されているのですが近代的なセントラルヒーティングを採用するのでこれも撤去し大自然と野鳥観察のための展望台にしたいと思います、また1階に増築で造った木造サンルームも撤去してサッシを使い倍以上広くして使い勝手と冷暖房効率を上げます。
更には2階の広いベランダにも10帖ほどの広さの温室を兼ねたサンルーム、また1階に増築した部屋を撤去した後に残った土台をベースに広いサンルームを造ります、これでオフィスと同様に広いサンルームが計3つになり熱帯性の果樹などを育てるのに大いに有効活用したいと思います。
合わせて1階と2階のすべての北側の窓は潰して一気通貫の壁にしてしまい冷暖房効率を極限まで高めようと考えています、まさに広いメゾネットタイプのマンションのようにしたいのです、外は大自然で中は都会という陰陽極まった生活空間を創ろうと思います、そんな感じでまたぞろ大幅なリノベーション工事が始まろうとしています。
結局ゼロから内装だけではなく電気や洗面設備、そして一軒分丸々造り直しとなります、ここを決めたときにファーストインスピレーションとして収納や壁を全部取っ払って1階部分はワンルームの広いキッチン&リビングにしたいという気持ちが湧いてきたのですが、本当にそうなりそうです、強いイメージは現実のものになるのです。
理想郷を確立したいという目的の一つに自給自足という生活スタイルがありました、その目的の一つが早くも達成されつつあります、そもそも本丸をここに決めたのもその目的を達成したかったからに他なりません。
本丸には広々とした庭園に加えて畑と果樹園があります、この自然豊かな土地を思う存分に活かしたいと既に新たな果樹を植えたり自然農法で育つ野菜を自生させる準備を行っています。
果樹園は理想的な自然農を行う土壌です、毎年秋になると大量の枯葉が地を埋め尽くします、この枯葉は春までに熟成分解され窒素分を土壌に齎します、したがって肥料を与える必要はありません、更には雑草類がグランドカバーとなり根や葉によって土壌の保水性と団粒構造による排水性が確保できます。
これらの利点を生かして一度種を撒いたら耕起も水やりも肥料も不要な自然農で野菜を育てることができます、人間の仕事は収穫するだけです、今後春から秋にかけて継続的に収穫できる野菜の選定を行っています、自然農で育てられない野菜はほぼありません、芋類も子芋をあえて収穫せずに放置しておけば春には自然に芽を吹いてくれます。
様々な果樹は収穫してはドライフーズにして次の収穫シーズンまで楽しめます、野菜も保管方法を各種実験しており収穫しては乾燥・冷凍・漬物と種類別に加工すればこれも次のシーズンまで持つことが解りました、残るはタンパク源をどうするかということですが既にアイデアは豊富にあります、これらは順次準備していくことにしましょう。
最後に主食のお米や小麦をどうするかということに関してもお金も労力もかけずに確保できる方法が確立しています、どうするかというと田畑を別の農業法人に貸して田畑の賃貸料の代わりに収穫物で納めてもらうのです、田畑を購入すれば後は労せずして食べていけるのです、我ながら実に善いアイデアを考えたと思っています。
「強い意識は流れを呼び起こす」、昔から強く意識した事項は呼び寄せられるのか私がそのように動いているのか見事に現実化していきます、そんな意味で理想郷の本丸が決定直後のグローバル拠点化意識が早くも現実に向けて動き出しました。
先週のこと、IT事業のグローバル展開で訪れた某国はかなり前から考えていた正に候補地の本命国です、そして偶然にも一度視察したいと思っていた首都圏から高速鉄道で30分のところにある新都心に行くことになりました、この新都心は30回以上この国を訪問してきて「新アジアのシリコンバレー」と言われていたにも関わらずこれまで縁が無かった地です。
行ってみるや高層ビルやマンションが立ち並び公園も多く非常に整然としていて町全体に緑が多く静かです、工科大学や研究機関も多く自然豊かな静かな町で一度で気に入ってしまいました、日本の大手デパートやスーパーも多数出店しており生活するうえでも問題ありません。
この国の首都エリアは古い建物が多く脇道に入れば瓦礫やゴミの山です、対して新都心は対照的に新しく開拓したエリアだけにビルのほとんどが築10年ほどでファミリータイプのマンションは平均140㎡とオフィスとして使ってもまったく問題ありません、また各種のシステムが日本とほぼ同じというのも嬉しいです。
物価的には外食や衣類などは東京よりも高いのですが家賃は東京とほぼ同じです、そしてこの国の民度が高いのには驚きます、日本人の感覚とほぼ同じで電車やエスカレータに整然と並び割り込む人も電車に我先に乗り込む人もいません、皆さん親切で他者に思いやりがあるので安心感があります。
最高なのがこの国の気候です、年間を通して温暖で冬の最低気温が平均15度と高く夏は逆に最高気温が平均32度と日本よりも暑くありません、海風が気持ちよく湿度も年平均70%前後と健康には最高の場所です、夏季と冬季はこの地で過ごすなんていう生活スタイルになりそうです。
また近くに漁港があるので新鮮な魚介類が安価で手に入ります、野菜も日本とほぼ同じ野菜を栽培しているので食の問題もありません、ケーブルテレビでは日本のテレビ番組も観れますので部屋の中に居れば日本と同じような感覚でストレスなく生活することができます、まさに理想のグローバル拠点となりそうです。