理想郷構築の第一歩となった現在の理想郷オフィスは2年前からこの地へのリーディング拠点として機能してきました、当初は住居として使う予定でしたが新たな住居を購入した瞬間にオフィスとして使えるように計画を変更しました。
その結果、大幅なリノベーションとなり更には追加工事を3度も行いました、この背景には四季を通じてオフィス&宿泊施設として使うための理想的な生活環境を得る目的だったのです。
冷暖房機器を使わなくても夏は外よりもはるかに涼しく、冬は外よりもはるかに暖かくしたいという生活環境が理想的です、そのために床を断熱材で挟んだ2重構造にしたり外気と触れる掃き出し窓3面をサンルームにしたのです。
また使わない別館の玄関は2重ガラスのサッシに変え隙間を埋め太陽光を取り入れられるようにしました、壁も板を貼って2重化し冷暖房効率を高めました、そして四季を通じてその効果を測るために温度計をメインオフィスとして使う場所に設置し計測してみました。
真冬の最も寒くなる時期で冷暖房を全く使わなくても外気はマイナス10度であるにもかかわらずメインオフィスの部屋は3度です、エアコンをつけるとあっという間に暖かくなります。
ただメインオフィス空間は遮温効果は抜群ですが宿泊施設となる別館はイマイチです、それもそのはずで別館の床は手を入れず壁と天井はクロスを張り替えただけです、今後は別館の冷暖房効率を再検討しなければならないと考えています。
「完成は衰退の始まり」です、その信条からオフィスも住居も永久に完成することはないのです、「あの家はいつも工事をしている」、そう近隣の人に思われているうちは進化の過程だということです。
私の基本思考は物に関する事項に関しては究極のマキシマリズムを通しています、必要な時に必要なものがそこに無いというストレスから解放されるためです、しかし空間に関しては必要を感じなければ何も仕切らない何も置かないという空白の空間が実に居心地が良いのです、家は外壁と窓と玄関ドアだけで壁やドアなどは本当に無い方が気持ち良いとまで考えてしまいます。
その思考は庭に関しても同じで限られたスペースに空きが無いほどに植物が植えられた庭を見ると精神的に締め付けられるような気分になり大きなストレスを感じます、また私の大嫌いな「もったいない思考」や「貧乏くさい」に通じるものを感じてしまいどうも好きになれません。
ということで理想郷にあるオフィスや本丸の庭はゆったりとした空間を意識してゼロから作り直しています、木や石だらけだった庭が少しずつ自然な形に生まれ変わっています、庭は人工的に作り込まれた不自然なものではなく自然に溶け込むような情景が理想なのです。
その意味では作り込まれた園芸品種よりも雑木や山野草のような自然形を愉しめる植物が好きです、そして何もないクローバなどのグランドカバー植物だけの広いスペースがあると真に贅沢だなと感じます、スペースが有るから何かを植えないとという感覚は余裕の無さからくるような気がします、そんなイメージから人工的な植物の詰め込み庭が好きになれないのです。
ということでリセットした庭の各所はあえて手を付けずに放置しています、放置していてもあちこちで鳥や風に運ばれた種が芽を吹き気が付くと何種類もの樹木や草花が勝手に生え育っています、その中から好みで残したり移植したり伐採しながら5年ほどかけて理想とする極自然な庭が完成すれば最高です、人間によって作り込まずに自然が勝手に創出した庭、これも一つの私の中での理想郷なのです。
理想郷本丸の土木工事がようやく落ち着きました、そんななか工事の進捗を確認しに本丸に立ち寄った際に左官さんがユンボを使って作業しているのを見て畑の土壌改良と伐採した大量の樹木の処理に大きな穴を畑に掘ってもらえないかと頼みました、快く引き受けていただき手空き時間にやってもらうことになりました。
その1週間後に行ってみたら幅2メートル・長さ5メートル・深さ1.5メートルの大きな穴が綺麗に定規で計ったかのように空けられていてプロの仕事に感動すら覚えました。
おそらくスタッフ2名と3人がかりで手作業で行ったら1週間休まず作業してもこんなにきれいに空かないでしょうし3名とも筋肉痛で動けなくなります、その辺はこの1年の土木作業でよく知ったところです。
ところで本丸の庭や果樹園の不要な木を既に70本以上は伐採しましたが至る所に根が残っています、更には過去に伐採した樹木の根も残っておりつまずいたり目障りだったりで気になって仕方なかったのです、そこでユンボで一気に片づけてしまおうと考えるのは自然の流れです。
そして左官さんの空いている日に半日だけユンボで作業していただくように交渉しなんとかやってもらえることになりました、作業開始から追加のお願いもどんどんやっていただき10本以上の伐根と大きな穴を2つも果樹園に空けてもらい更には2人がかりでも運べない大きな木の根を運んで穴に入れてもらいました。
たったの4時間で人間に換算して100人分以上の作業をあっという間に行ってしまいました、これで伐採した樹木の処理と土壌改良の計画が一気に半年以上も前倒しになりゴールが見えてきました、これが終わってようやく畑や庭の手入れに移れます、地方オフィスの時から各種の厄介事をお願いしている左官さんはスーパーマンのように頼りになります。
ところでユンボとは元々はフランスのシカム社の油圧式ショベルカーの商品名でした、戦後三菱重工業が提携し小型の油圧式ショベルカーを発売する際に「ユンボ」という名称を用いました、これが代名詞のように扱われ日本では小型のショベルカーをユンボと呼ぶようになったのです。
近年では更に小さなミニユンボが誕生し広い庭を持っている個人宅や農家でも所有している人もいます、価格も軽自動車と同じくらいで講習を受ければ誰にでも敷地内であれば使うことができます、というわけで春一番が吹く中でユンボの能力を思う存分知ってしまった今、理想郷に置いてあるのが必然だと思うのは自然の流れなのでしょうか。
大都市は別にして大自然の中で生活するうえで欠かせないのが地域特有の情報です、地方都市には必ずテレビやFMの地方放送局が存在しており地域特有の情報を流しています。
また都心に近い山間部では東京の中央テレビ局の番組を見る目的で地域で大きなアンテナを山頂に立て有線(ケーブルテレビ)によって各家庭に配信するケーブルテレビ局が存在しています、こういった地域ではほぼ全家庭がケーブルテレビの契約をするのが当たり前になっています。
ケーブルテレビには中央放送局の番組に加えて地域特有の情報を伝えるチャンネルがあります、地域特有の情報というのはその地に暮らす人には必須な情報であり時間単位の詳細な天気予報、交通状態、災害情報、危険動物の目撃情報、ウイルス感染症などの健康情報など極めて重要な情報です。
そこで地方拠点のオフィスや理想郷本丸にもケーブルテレビを契約しようと考えていたのですが直前になって契約しないことに決めました、つまりオンタイムで放送されるテレビは見ないという生活にしたいと考えているのです。
現在でもオンタイムでほぼテレビを見ることはありません、テレビを見る代わりにインターネットのVODサービスでリアルなニュースを見聞きしバラエティやスポーツ中継を楽しんでいます、つまり私にはインターネット環境さえあればケーブルテレビの必要性がないのです。
地域特有の情報はFMで充分です、それを確認する意味で車での移動やこの地に宿泊した際に様々な時間帯での地方FM局の放送を確認していました、ほぼ全時間帯で音楽を流しながら地域情報をリアルタイムに流しています、また災害や危険動物などの緊急情報はオフィスも本丸も市役所があちこちに設置した大きなスピーカで常に流しており家の中でもよく聞こえます。
そんなわけで理想郷での生活にリアルタイムのテレビ環境は必要無いという結論に達しました、大きなモニターは幾つもあるのですがVODによるニュースやスポーツ観戦とDVDによる映画観賞用です、オーディオ道楽のコレクション類を駆使してジャズやFM放送が常に愉音で流れる空間、オーディオファンの私にとってこれを理想郷と言わずに何というのでしょう。
今年に入ってすぐに始動した理想郷拡張計画第一弾は隣接する130坪の宅地でした、その後上下水道の状況を不動産屋に確認すると何と現在何もないのです、つまりこの地は過去一度も家を建てたことのない登記上は宅地でも荒地と何も変わらないのです、何故なら建物を建てようとしたら上下水道の大工事をしなくてはいけないからです。
これでは事実上取得価格が倍以上となり大幅な予算オーバーとなります、それなら先に本丸の奥に接する農地を得た方がグループ企業の農業法人の収益化にとっても得策ということで一旦宅地の取得は白紙化し農地取得に動き出しました、ということで拡張計画第一弾は中断し第二弾を始動しました。
本丸の奥に接する農地は登記上の筆数で20筆ほどあり、今回そのうちの約半数の10筆分を購入しようとしています、トータル面積は第一弾の宅地の10倍にあたる約1400坪であり取得できれば本丸は一気に現在の倍以上の2300坪くらいになります、農地だけでみると約10倍の広さに拡張されます。
ただ、購入計画にある農地は現在ほとんどを他者に貸している状態で引き継ぎをどうするかを現オーナーや貸借人とすり合わせを行わないといけません、田として使われている部分はそのまま借りてもらって畑の部分は当面半分は使えるようにしたいと考えています。
いずれにしてもそう簡単に物事は動きません、ただ強い信念は必ず思ったようになるようにゴールに向け動き出すものです、天の時を待ちつつ拡大計画をじっくりと進めていくことにしましょう、10年もすれば状況も人の心理もいろいろな意味で一変するものですから。