昨年末に購入した永住の地に確立した本丸住居のぶち壊し工事がいよいよ始まります、当初は6月から開始できるとのことでしたが業者の予定がびっしり入ってしまい結局工事開始が今頃になってしまいました、現在電気設備や器具などはほぼ撤去が済んでおり準備万端の状況です。
建物工事はスクラップ&ビルド、つまり最初は今在るもののぶち壊しからです、住居はオール電化及びセントラルヒーティングにしますので不要なものがたくさん在ります、屋外のボイラー室や何に使っていたか解らない作業小屋や物置、そして意味不明の3ヶ所もあるモルタルや鉄骨で作られた階段など壊せるものは全部壊します。
木造のサンルームも増築した部屋なども全て撤去しメインの鉄筋コンクリート部分だけにします、更には剥がせる外装も剥がし打ち抜きの鉄筋コンクリート状態にします、その後にサッシで大きなサンルームを2ヶ所設置し内装も部屋割りから全部造り直して新しく家を作ったような状態にします。
オフィスのときは当初畳の部屋3つを洋間にし設備を全て入れ替えるだけの工事予定だったのですが、途中で2回の大幅追加工事を入れ、結局蓋を開けてみたら壁や仕切りなど外せるものはすべて外して4部屋と押し入れや洗面所を全部潰して大きなログハウスのような全面板張りのワンルームにしてしまいました。
そんなことを経験している業者さんは「最初から全部壊して好きなように造り直しましょう、その方が安く上がると思います」という提案を持ってきたのです、そうオフィスは外装や雨樋造り直しに水道高熱などの設備全部入れ替えを含めて当初予算の5倍以上になってしまい工期は半年以上伸びたのです、そして私のその時のインスピレーション優先で妥協なく最良を求める性格を考えて最初に全部ぶち壊すのが妥当だという判断なのでしょう。
ということで気持ちよくまっさらな状態にリセットです、そして1から私の思うように造り直しです、業者さんは「ここで一生過ごすと思いますので好きなように造り直しましょう」というのですが、おそらく10年もしないうちに新たな別の住居を本丸内に新築で造るような気がしてなりません、自分のことは自分が一番よく解っているのです、最初から決め事は一切しないってことを。
いよいよ来月から本丸住居のリノベーションが始まります、リノベーションというよりも正にスクラップ&ビルドです、鉄筋コンクリートの枠だけ残して外部のボイラー室や作業小屋に裏口の階段など壊せるものは全て壊して真っ新な状態にします、また室内も内装全てをぶっ壊してゼロから造り直しです、幸いにも点検してもらったところ鉄筋コンクリート部分はヒビも無く作りたてのように頑丈だそうで一安心です。
中途半端が嫌いなので徹底的にぶち壊して真っ新な状態を見て浮かんできたイメージ通りに創り直します、何故ならきっとここが安住の住処となるからです、そういえば実家を出てからずっと賃貸だったので空間の自由が利きませんでした、それでもそのまま使うことはせず仕切りの引き戸を取って2室をワンルームにしたり広いウォークインクローゼットをベッドルームに改造したりと自分なりに工夫しては愉しんでいました。
今回は全てが自由です、どこに何を造るかなどは業者の意見は一切聞きません、何故なら世間一般的な空間が嫌いだからです、既に出来上がっている大まかなプランでは1階はバスルームとトイレにドアがあるくらいでワンルームのオープンスタイルです、キッチンや洗面室とリビングの境界線も作りませんし収納スペースも一切無いフラットな居住空間です、私が最も嫌うのが仕切りや閉じた空間なのです。
クローゼットなどの小さな閉じたスペースが最も嫌いでもモノを置くスペースは全て作り付けのオープンラック仕様にします、オープンラックは何処に何があるのかすぐ解り取り出しやすいので大好きです、そして空気も淀みません、空気が淀むとカビが生えたり埃が溜まりやすくなります、閉じた世界が無いと部屋全ての掃除をロボット掃除機に任せられます。
さてどんな最終形になるのやら、何れにしても世間一般的な生活空間には絶対にならないでしょう、幸いにも1階は天井が高いので締め付け感がなくワンルームにするには最適です、2階は植物とオーディオの空間です、これも賃貸で自由が利かずに苦労してきた問題でした、この問題も今更解決するとはどれほどの長い期間待っていたことか、これでやっと念願が叶うわけです。
本丸でついに蛇と遭遇しました、いつかは遭遇すると思っていましたが意外や早かったという印象です、いつものように作業用の靴に履き替えようと玄関のドアを開けるとそこにマムシのようなヘビがいたのです、こっちが驚いたのに逆にヘビに驚かれて逃げられてしまいました。
スタッフを呼んで物陰に隠れているヘビを撮影してもらいアプリで調べたら「テキサスラットスネーク」と出ました、でもこの辺でヘビをペットにする人はいないだろうと帰宅後に記憶を頼りに調べたところどうも「アオダイショウ」の幼蛇だということが解りました、このアオダイショウの幼蛇はマムシを擬態化し身を守っているとされ本当に一瞬マムシかと思いました。
それにしても家の中にヘビが自由に出入りできるのは好ましくないのでリノベーション時に点検してもらい外部と疎通する穴などが無いようにしてもらいます、おそらく風呂の窓に温水パイプを通す穴が開いており、その隙間から入り込んだものと推測しています、どのみち裏側の窓は全部埋め立てて冷暖房効率を上げるのと水回りはマンションやホテルのような雰囲気にするので穴は一切なくなります。
それにしても大自然と接して生活するということはこういうことなのです、同じ日に中程度のアシナガバチの巣を作業中にスタッフが刺されてはいけないので撤去したばかりです、子供のころからヘビや虫には慣れていますが大自然の中で生活していたのは50年以上も前の話です、懐かしの生物たちとの遭遇は意識していなかったので驚きますがそのうちまた普通に接することができるようになるのでしょう。
この春から庭や果樹園の管理やリノベーションの打ち合わせで本丸を何度となく訪れていますが来るたびに驚かされるような大発見があります、それは欲しいと思って何時かは植えようと考えていた多年草の野菜や果樹がいたる所で見つかるのです、前回は住居の脇の畑に遊ばせておいてはもったいないと考えいろいろな野菜を試験的に植えたのですが、その際に見つけたのが畑の隅にある梅の木の下に広がるミョウガの群生です。
オフィスの畑の脇にも広がっており昨年の夏にはザルいっぱいのミョウガを収穫できたのですが、その後のリノベーションの足場を組んだ際に踏みつぶされてほぼ全滅してしまい本丸に新しく株を植え付けようと思っていたのでこの発見はリアルタイムすぎて嬉しかったです、しかもオフィスの群生よりも大きくてりっぱな株がたくさん広がっておりかなりの量の収穫が期待できます。
同様に畑の脇に幾つかの果樹が果樹園とは別に植わっているのは把握していたのですが、全部梅だとばかり思っていたらそのうちの2本の実が梅よりも大きな実で表面がツルツルしています、信州で育った私には瞬間的に解りました、品種までは熟れないと解りませんが間違いなくソルダムかなにかのスモモの実です、今春にプラム・プルーン・アンズと梅の仲間をたくさん植えたのですが解っていたら植えなかったかもしれません、でもスモモの品種は多種あるのでおそらくダブってないでしょう。
こうしていろいろなフルーツが四季折々に収穫しては食べられるのはありがたいことです、そしてもう一つ枯れ木に絡まっていた蔓性の木は冬の時期には葉が全くなかったのでバラかブドウだと思っていたのですが6月に入り新芽が出てきてブラックベリーだと解りました、枯れ枝がすごく込み合っていたので来年には実が付くように復活させようと根本近くまで強剪定しました、かなり切り戻して若い緑色のシュート部分は実家に農地を持っているスタッフに挿し木用に持って帰ってもらいました。
春にはフキの大群生やハナダイコンなどの食べて美味しい野草類の発見があり今回は宿根性野菜と果樹2種、またシソは青シソも赤シソもいたる所で自生していますので春から秋までスリーシーズンいつでも収穫できます、これでも住居周辺だけで庭や果樹園の隅々まで探索できていません、また敷地一面に広がる庭に植えてある樹木のうち目立つ大きなものだけしか調査しておらず今後どんな樹木や植物を発見できるか楽しみでなりません。
購入から大規模リノベーションを経てオフィスに作り変えた拠点オフィスに先週末初めて一夜を過ごしました、慣れない環境でなかなか寝付かずスタッフとビールを飲みつつ談笑しようやく1時過ぎに寝付きました、この間何度か外にタバコを吸いに出たのですが物音が何も聞こえず本当に静かです、そして爽やかな清涼感のある空気が美味かったです。
翌日はスタッフと家具やカーテンの設置に什器のクリーニングなど徐々にオフィスとして使えるように細かな作業をしました、今後インターネットの整備やオフィス什器の設置などを行い遅くても来春からオフィスとして機能するようにしたいと思います。
別館はスタッフの宿泊施設です、東京から来るスタッフが寝泊まりできるようにオフィス同様に今後設備を充実させていきます、次回は数日間泊まってみようと思います、新しい環境に早くなれるように身体に「ここで暮らすんだ」ということを覚えさせるのです。