理想郷本丸の土木工事がようやく落ち着きました、そんななか工事の進捗を確認しに本丸に立ち寄った際に左官さんがユンボを使って作業しているのを見て畑の土壌改良と伐採した大量の樹木の処理に大きな穴を畑に掘ってもらえないかと頼みました、快く引き受けていただき手空き時間にやってもらうことになりました。
その1週間後に行ってみたら幅2メートル・長さ5メートル・深さ1.5メートルの大きな穴が綺麗に定規で計ったかのように空けられていてプロの仕事に感動すら覚えました。
おそらくスタッフ2名と3人がかりで手作業で行ったら1週間休まず作業してもこんなにきれいに空かないでしょうし3名とも筋肉痛で動けなくなります、その辺はこの1年の土木作業でよく知ったところです。
ところで本丸の庭や果樹園の不要な木を既に70本以上は伐採しましたが至る所に根が残っています、更には過去に伐採した樹木の根も残っておりつまずいたり目障りだったりで気になって仕方なかったのです、そこでユンボで一気に片づけてしまおうと考えるのは自然の流れです。
そして左官さんの空いている日に半日だけユンボで作業していただくように交渉しなんとかやってもらえることになりました、作業開始から追加のお願いもどんどんやっていただき10本以上の伐根と大きな穴を2つも果樹園に空けてもらい更には2人がかりでも運べない大きな木の根を運んで穴に入れてもらいました。
たったの4時間で人間に換算して100人分以上の作業をあっという間に行ってしまいました、これで伐採した樹木の処理と土壌改良の計画が一気に半年以上も前倒しになりゴールが見えてきました、これが終わってようやく畑や庭の手入れに移れます、地方オフィスの時から各種の厄介事をお願いしている左官さんはスーパーマンのように頼りになります。
ところでユンボとは元々はフランスのシカム社の油圧式ショベルカーの商品名でした、戦後三菱重工業が提携し小型の油圧式ショベルカーを発売する際に「ユンボ」という名称を用いました、これが代名詞のように扱われ日本では小型のショベルカーをユンボと呼ぶようになったのです。
近年では更に小さなミニユンボが誕生し広い庭を持っている個人宅や農家でも所有している人もいます、価格も軽自動車と同じくらいで講習を受ければ誰にでも敷地内であれば使うことができます、というわけで春一番が吹く中でユンボの能力を思う存分知ってしまった今、理想郷に置いてあるのが必然だと思うのは自然の流れなのでしょうか。
大都市は別にして大自然の中で生活するうえで欠かせないのが地域特有の情報です、地方都市には必ずテレビやFMの地方放送局が存在しており地域特有の情報を流しています。
また都心に近い山間部では東京の中央テレビ局の番組を見る目的で地域で大きなアンテナを山頂に立て有線(ケーブルテレビ)によって各家庭に配信するケーブルテレビ局が存在しています、こういった地域ではほぼ全家庭がケーブルテレビの契約をするのが当たり前になっています。
ケーブルテレビには中央放送局の番組に加えて地域特有の情報を伝えるチャンネルがあります、地域特有の情報というのはその地に暮らす人には必須な情報であり時間単位の詳細な天気予報、交通状態、災害情報、危険動物の目撃情報、ウイルス感染症などの健康情報など極めて重要な情報です。
そこで地方拠点のオフィスや理想郷本丸にもケーブルテレビを契約しようと考えていたのですが直前になって契約しないことに決めました、つまりオンタイムで放送されるテレビは見ないという生活にしたいと考えているのです。
現在でもオンタイムでほぼテレビを見ることはありません、テレビを見る代わりにインターネットのVODサービスでリアルなニュースを見聞きしバラエティやスポーツ中継を楽しんでいます、つまり私にはインターネット環境さえあればケーブルテレビの必要性がないのです。
地域特有の情報はFMで充分です、それを確認する意味で車での移動やこの地に宿泊した際に様々な時間帯での地方FM局の放送を確認していました、ほぼ全時間帯で音楽を流しながら地域情報をリアルタイムに流しています、また災害や危険動物などの緊急情報はオフィスも本丸も市役所があちこちに設置した大きなスピーカで常に流しており家の中でもよく聞こえます。
そんなわけで理想郷での生活にリアルタイムのテレビ環境は必要無いという結論に達しました、大きなモニターは幾つもあるのですがVODによるニュースやスポーツ観戦とDVDによる映画観賞用です、オーディオ道楽のコレクション類を駆使してジャズやFM放送が常に愉音で流れる空間、オーディオファンの私にとってこれを理想郷と言わずに何というのでしょう。
今年に入ってすぐに始動した理想郷拡張計画第一弾は隣接する130坪の宅地でした、その後上下水道の状況を不動産屋に確認すると何と現在何もないのです、つまりこの地は過去一度も家を建てたことのない登記上は宅地でも荒地と何も変わらないのです、何故なら建物を建てようとしたら上下水道の大工事をしなくてはいけないからです。
これでは事実上取得価格が倍以上となり大幅な予算オーバーとなります、それなら先に本丸の奥に接する農地を得た方がグループ企業の農業法人の収益化にとっても得策ということで一旦宅地の取得は白紙化し農地取得に動き出しました、ということで拡張計画第一弾は中断し第二弾を始動しました。
本丸の奥に接する農地は登記上の筆数で20筆ほどあり、今回そのうちの約半数の10筆分を購入しようとしています、トータル面積は第一弾の宅地の10倍にあたる約1400坪であり取得できれば本丸は一気に現在の倍以上の2300坪くらいになります、農地だけでみると約10倍の広さに拡張されます。
ただ、購入計画にある農地は現在ほとんどを他者に貸している状態で引き継ぎをどうするかを現オーナーや貸借人とすり合わせを行わないといけません、田として使われている部分はそのまま借りてもらって畑の部分は当面半分は使えるようにしたいと考えています。
いずれにしてもそう簡単に物事は動きません、ただ強い信念は必ず思ったようになるようにゴールに向け動き出すものです、天の時を待ちつつ拡大計画をじっくりと進めていくことにしましょう、10年もすれば状況も人の心理もいろいろな意味で一変するものですから。
ついこの間選挙が終わったと思っていたのにまた2日後に衆院議員選挙の投票日です、事前調査では自民党の圧勝が伝えられていますがはたして如何な結果になるのでしょうか、何れにしても国民の多くはこの2年程の間に倍以上になった食料品の価格を何とかしてほしいと願っているのではないかと思います。
食料品の価格と言えば不思議なことなのですが私の場合は1ヶ月の食費が上がるどころか大幅に下がっているのです、もっとも毎日のように2軒3軒とはしご酒で飲みに行っていたのが半減したのが大きいと思いますが春から秋までは理想郷の2拠点の畑で採れる野菜類と愛弟子たちに新米や肉類をいただくので自ら買う食材がほとんどないというのが一番大きいところでしょう。
理想郷計画には自分で食べるものは自分で作るというものがあります、現在その準備は着々と進められており農地拡大計画も動き出しています、また当初の計画にあった米も購入した田を他者に貸して賃料として収穫した米の一部を貰うことで実現します、実際購入しようとしている農地の現オーナーはその条件で貸しているようなので地位移転の契約を合わせて行うだけで苦労無くして実現します。
私の意図する理想郷とは物理的な状況だけではないのです、生活すべてを指して理想的でなければなりません、その意味では生活するための経済ベース・食料品の確保・快適な生活空間・思う存分道楽が行える環境など全てが理想とする状況を得ることにあります、そしてその基本となるのが健康ということです、健康でなければ得たいものを得たところで何もできません、それは理想郷とは呼べない状況なのです。
何事も経験ということで厳寒の季節に理想郷の地で朝から作業をしてみました、ちなみにその日の朝の最低気温はマイナス9度で作業開始の8時でもマイナス6度です、暦上も2月初旬までは大寒で1年で最も寒くなる季節です、それでもスタッフと共に果樹の剪定と将来的にも不要な樹木や枯れ木の伐採作業を行いました。
作業開始してすぐに指の感覚が無くなりハサミが上手く使えません、それでもチェーンソーとノコギリで40本ほどを伐採しました、この日のメイン作業は日当たりを悪くしている住居や果樹園の周りをぐるっと囲むように約50本ほど植えられているヒノキを潔く伐採です。
せっかく育っているヒノキなのにもったいないという声が聞こえてきそうですが重要なのは生垣ではなく果樹や庭木です、これらの成長を妨げる生垣はマイナスになってもプラスにはならないのです、しかも隠すような生垣はこの地では不要です。
ここに隠すものは何もないし押し入れやドアと同じで何かに囲まれた窮屈な空間がどうも好きになれないのです、空間はせめて一部を除いて基本的には仕切っては駄目でオープンだからこそ自然やその空間を大いに満喫できるというものです。
昨年の春に植えたイチジクやサクランボの成長が悪く、特に生垣近くの果樹が虫にやられたり湿気と日照不足で成長しないばかりか枯れてしまったものも少なくありません、原因をいろいろ考えたのですが結局のところはこの生垣が風通しを悪くして更には影を作ってしまうので日照不足により根腐れを起こしているのです、そこでできるだけ風通しを良くして日光が当たるように生垣を伐採することにしたのです。
そんなわけで真冬の厳寒の中で作業をしてみました、不思議なことに東京だと10度前後で寒く感じるのに時折突風が吹くマナス6度でも理想郷の地ではそれほど寒くは感じないのです、むしろ東京に戻った日は3度でも暑く感じてしまうのです、寒さに強くなったのか慣れたのか、何れにしても身体はこの地で無難に生活できるように寒冷地仕様に進化を遂げているようです。