年初に突如持ち上がった本丸と隣接する宅地の売買話はその後の地下設備調査の結果購入見合わせということで中断していました、そして裏の9筆計2,000坪強という広大な農地の購入が先に決まってしまいました。
その後に再燃したこの隣接した約100坪の宅地ですが、紆余曲折の末に結局のところ先週末ついに契約締結し購入しました、感覚的には気が付けば購入していたというのが正直なところです。
これで本丸の前方の切り取られたような宅地部分が埋まり市道との設置部分が倍に広がり運勢も利便性もぐんと良くなりました、ただしここに住居を建てることは考えていません、もっと言えば何かを建てるとしても住居ではありません。
理想郷をここに決めた際に住居とは別に別館的な山小屋風の喫茶室が欲しいと思っていました、喫茶室というか開放感のあるウッドデッキ付きのログハウス風のカフェのようなものです、気候の良い日に窓を開け広げ自然の風を感じながらジャズを聴きランチとコーヒーを愉しむ空間、何と贅沢な空間なのでしょう。
この近辺には観光名所が多いのに都会的なファミリーレストランばかりで洒落た喫茶店が無く、モーニングとかランチを落ち着いてできる店がありません、そこでいつもの思考で無いなら自分でプライベート喫茶店を作ればいいと考えてしまうのです、そしてその考えはいつも実現してしまいます。
また工事か・・・、業者の皆さんはオフィスの時も本丸ロッジの時も私が何を考えているのか不思議に感じているようです、何故なら常に住居だと思っていたら途中で変わってしまうのですから、そして出てくる言葉が突拍子もなくて驚かされると口をそろえて言います。
さてこの喫茶店はどんな作りにしようかとネットや雑誌で参考例をいろいろ調べています、理想のログハウス風ですと小さなものでも工事費込みで予想をはるかに超える価格で驚きます、木材の高騰や職人の人件費アップで当初考えていた予算の倍以上です、ウッドデッキ付きのログハウス風ともなるとフェラーリやランボルギーニが買えるほどです。
その前に50年以上も手入れしていない土地の土木整備が先です、不要な大きな古木が5本と何かに使っていたと思われる瓦礫や石がたくさん残置されています、また長い間駐車場として一部を近くの工場に貸していたので土が締まり雨水が溜まる大きな窪みもあります。
やっと本丸整備の土木工事の終わりが見えてきたのにまだまだ土木工事は果てしなく続きます、でも手を加えるごとに整然と変化していく景色の流れは本当に心を穏やかにさせてくれます、周辺土地の購入に加えてあちこちの改修工事で結果的に超高価な買い物となってしまった理想郷、ならば生きている間は大いに愉しもうと思うのです。
理想郷への活動拠点となる地方オフィス、そして理想郷本丸、その裏に繋がる広大な農地に手前の宅地と理想郷はどんどん拡大を続けています、やりたい事を実現させたいとの思いはこうして現実のものとなってきました。
しかし、この裏には気が遠くなるほどの庭・果樹園・畑の整備という重労働が伴います、この2年間のスタッフと行った整備を思い起こすだけでも本当によくここまでやったなと思うばかりです、その甲斐もあり購入当初とは見違えるほど綺麗になりました。
そしてまさにこれらの重労働を見てきた現地や業者に人は「よくやるな」とか「まだやるの?」と驚くほど開墾というに相応しいほどの整備内容です、木を100本近く伐採し3つの大きな穴を掘って埋めたり、大小の石を移動させ再設置したり、夏場の週一の雑草処理など本当に大変でした、更には今後も次々と新しい整備の土木工事を行わなくてはいけません。
それでも使われていた土地なので元の形があるだけでかなり助かっています、昔の人は重機も無く本当の自然の状態から肉体労働のみで木を伐根し地ならしをして石垣を作って住めるようにしてきたのです、自分でやってみると昔の人の開墾精神と体力には驚かされます。
でも少しずつでもやった成果は形として返ってきます、あらゆる庭木と果樹は丸裸に近いほどの強剪定を施しました、枯れるかもという不安を払拭するように翌春に芽を出し枝を伸ばす姿は本当に清々しいものを感じます、まだここで生きていたいという樹木の生命力に驚きます。
ガーデンの形を作っている大きな石を動かし通路とガーデンの仕切りの作り直しも大変でした、最初は石の穴や以前のグランドカバーの草花がはみ出して見た目が悪くなってしまってやらなければよかったかなと後悔したこともあります。
しかし数ヶ月もすると不思議なことに雨風で自然に周囲に馴染んでくるのです、自然の形に戻ろうとする力は極めて偉大です、これを経験すると自然の力を借りて怖いものなしでどんどん変更できるようになりました、経験は本当に精神的に大きいです、この経験は今後の整備計画にも大きな後ろ盾になるでしょう。
オヤジの遊び場ともいえる理想郷本丸ロッジが遂に完成しました、足場や塗装ネットも外されて気分爽快に自然の中に理想の建物が出現しました、ただ一つだけ屋外のウッドデッキは自分たちで材料を購入してのDIYで作ることにしたので後日完成となります、室内外は問題なく工事完了です。
鉄筋コンクリート造の室内は壁が一切ない無い広々としたイングリッシュホテル仕様で床は白木をベースにしているのでとても明るいです、1Fは何の仕切りも無いキッチン・洗面所・シャワールーム・トイレが一体となった約60畳の空間です、扉があるのはシャワールームとトイレだけです、2Fは本当に何もない20畳のワンルームです。
この広いロッジは未来において各種愉しみごとを行う「オヤジの遊び場」のベースとなります、このロッジを休憩所兼ワークスペースとして更に遊びのエリアが拡大していきます、既に裏の9筆の農地は購入し入り口脇の宅地も契約段階に入りました、いったいどこまで遊び場が拡大し続けるのでしょう。
昨今はこの地域一帯の航空写真を眺めながら土地の爆買い策を日々練っています、この状態が一番愉しいのです、手に入ったら今度はフィジカルな整備や工事が大変になります、今のようにロジカルシンキングしているときが一番ワクワクするのです。
今後の計画は大きなビオトープを造りたいと思います、敷地内に小川と幾つかの池を作り水辺の植物と水生生物を自然に住まわせたいと思っています、その次は鶏の放し飼いと淡水魚の養殖です、近隣から苦情が出ないように飼育設備も作らないといけません。
理想郷の地でやりたい事は山ほどあります、ロッジの完成によってやりたくてもできなかったことが時間を気にせずどんどん広がっていきます、これまでは本丸に水道だけでトイレもシャワーも無くて非常に不便でした、これからは大いに作業に遊びに余裕が生まれることでしょう。
2年前から地方オフィスで野菜作りやガーデニングを愉しみ3回目の夏を迎えています、更には昨年から理想郷本丸の地でも果樹や野菜作りに加えてガーデニングを大いに愉しんでいます、ここで今夏にあれっと感じることがあります、それは双方の地で蚊などの虫に刺されることが減ってきたということです。
これまで地方オフィスで野菜の世話をしていると毎回のように蚊に10所以上刺されていましたが今夏は刺される日でも数ヶ所程度で刺されない日もあります、また夜も蚊や羽虫の数がすごかったのですが今年は夜でもほとんど見なくなりました。
野菜も虫害がグンと減ってきて虫穴の少ない野菜が採れるようになりました、もう一つこれに関連しているのか特にオフィス周辺のクモの巣が激減しました、昨年までは家の外周りや生垣に週一で来るたびにクモの巣を払っていたのですが今年はほとんど掃除しなくてもよくなりました、虫が減るとクモも場所を移動するようです。
理想郷本丸に関していえば昨年は初夏早々に蚊とブユに数時間の作業で20ヶ所以上刺され両腕が腫れるほどでしたが今年はまだ蚊に数ヶ所刺された程度です、また同様に老木の枝を切ると羽虫で目の前が真っ白になるほどでしたが今年はまだその状況を1度も経験していません。
思うに数十本も放置されていた枯木や老木を伐採し雑草で藪のように茂っていた空間を余白のある空間にし風通しを良くしたのが大きな要因だと思います、枯木や藪は虫の生活の場になり多くの虫を寄せます、自然の空間を余白ができるように綺麗にすると風通しがよくなり害となる虫も減ることが解りました。
またスズメバチやアシナガバチが減り有益なミツバチが増えてきたように感じます、おそらくスズメバチなど肉食系蜂の餌となる虫が減ったのと巣を作る場所が少なくなったのが原因だと思います。
すべての生物がここの住人だと考えているもののやはり触っただけでかぶれる毒草や人に危害を加える虫が減り、果樹や野菜作りに集中できることは理想的だと思います。
信州の山郷で育った私でも見たことも無い珍しい植物や虫がここにはたくさん生息しています、互いの生活環境を住み分けし快適に過ごせることを意識してガーデニングと野菜や果実作りを大いに愉しもうと思います。
紆余曲折ありで手に入れた理想郷ですが、私がここに来るようになる前から先住者がいたことが判明したのです、その先住者とは1匹のオスのキジです、私が行くたびにどこからともなく飛んできては大きな声で鳴き誇ります。
キジはキジ目キジ科キジ属キジのみの独立種で知られており単独行動を取ることから非常に気位が高い鳥だと思います、オスは縄張りを持ち互いに大きな鳴き声で威嚇し合います、メスはオスの縄張りを巡ることで気に入れば巣作りして繁殖します、つまりこのオスのキジは私の理想郷を縄張りにしていて私を外来者として威嚇しているようなのです。
頭には鶏と同じような赤い肉垂があり全身光り輝く青緑色で翼はスカイシルバーという何とも言えない上品な姿です、一時期は食用や剝製にするために乱獲され数を減らしましたが今では絶滅危惧の指定にもなっておらず種を保存できているようです。
ところで辞書などではキジの鳴き声として「ケーン、ケーン」と二度鳴くと書かれていますが、実際は2度ではなく「クェックェーン」と二度鳴きに聞こえる一度鳴きです、オーディオ好きの私の耳感覚では400Hz前後の最も遠くまで届く周波数帯域であることが解ります。
頭の赤い肉垂が鶏のようだと思って調べてみたら鶏がキジ目キジ科キジ亜科ヤケイ属で各種の種の交配によって生まれていたことが解りました、つまりキジは鶏の祖鳥と言っても過言ではありません。
なるほど肉垂といい鳴き声の周波数帯域といいキジと鶏はよく似ています、大きさもほぼ同じです、野生動物もいろいろ調べると極めて興味深い事実が解り本当に面白いです。
キジが先住者であることは認めて仲良く暮らしたいと思うのですが一つ心配事ができました、それはここで鶏が飼えるのだろうかということです、つまり縄張りを持つキジと近縁属の鶏が喧嘩し傷つけあうのではないかという不安です、仲良く共存できることを祈りつつ近未来の鶏の放し飼い計画を進めることにしましょう。