昨秋の内装や作業小屋などの不要部分や付帯設備のぶち壊しに始まった本丸建物の工事ですが床や壁の工事が終わりシャワールームやトイレなどの設備も設置され始めています、残すところは2Fベランダの鉄製手摺の撤去と外装工事です、屋上は徹底的な防水加工を施して浸水による老化を防ぐ仕様にしました。
建物部分の工事はゴールが見えてきましたが並行して1年前からスタッフと共に庭や果樹園の整備を行っておりこれまでに優に100本を超える木を伐採しました、放置された枯れ木や鬱蒼と枝が暴れた木と雑草に覆われていた空間が見通し良い爽やかな空間に変わりました、とはいえ出来るだけ自然を生かすことを意識しているので極端な人工的空間は創らない方針で進めています。
そんななかで今現在行っている作業はガーデニングが中心です、畑や果樹園は木の伐採と処理で大変でしたが今度は大きな石の移動です、これが思いのほか重労働です、もう何個の石を撤去したり置き換えたりしたでしょうか、そして筋肉痛と引き換えに広い何も無い空間がどんどん出来上がっていきます。
何も無い広い空間は私の感性ともマッチしており気持ちがいいです、もう一つの意味は未来への準備のためです、この圃場は農業法人でいろいろな事業を展開するための重要拠点になります、果樹や野菜作りをして販売するだけが農業法人の収益事業ではありません、法人としたからには農家にはできない新たな農業関連事業を幾つも興したいと考えているのです。
地方で人が集まる場所を想定するなら駐車スペースが最も重要になります、そこで市道に繋がる私道を限界まで広げ車がすれ違えるようにしました、この結果市道よりも広い私道が理想郷に誕生しました、並木通りのように植えてあった木を伐採し大きな石を数十個も移動させました。
また意味のなさなかった空間を形成していた庭木や石を排除して東屋も自然に溶け込む位置に移動させました、重労働の土木工事により理想的な空間の完成が近づいています、まだ途中ではありますがどんどん景観が変わっていきます、購入当初の写真と見比べるとまるで別の場所のようになっています。
意味のなさない空間はデッドスペースと呼びます、つまり極めて気の流れがよろしくないわけです、「理想郷に一つとしてデッドスペースが無いようにする」、これが私のガーデニング思想です、デッドスペースだった場所に手を加えることで有意義な空間に代わります、これが本当に気持ちが良いのです。
私の中には強い空間意識があります、狭い空間に所狭しとあらゆるものが詰め込まれた場所が大嫌いなのです、住居も庭も何もないぽっかり空いた空間が無いと落ち着かないのです、そんな意味でガーデニングも徹底して妥協せず一から作り直す気持ちで行っているのです。
理想郷本丸の庭や果樹園は購入当時足の踏み場も無いほどの雑木林のようでした、数年間も放置された庭木や果樹の枝は生い茂り草花も好き勝手に増殖し見るも無残な状態でした、また畑も枯れた樹木や枯れかけた樹木が何本も放置されいつ倒れるかという危険すら感じるほどでした。
それを1年かけてようやく整然とした在るべき本来の姿に戻しました、この間に伐根した木は50本を超え、100本近くの樹木をチェーンソーや巨大鋏で強剪定し主枝や支枝を立て直しました。
また庭の草木も枯れ枝や枯草を落として新たな新芽を根本から息吹かせることによって再生させました、再生させた庭木や草花は50種を超えます、伐根した木や剪定した枝は庭や果樹園に人が住めるほどの大きな穴を3ヶ所重機を使って掘ってもらい埋めました、これで土壌改善も行え一石二鳥です。
3人がかりで1年超、平均で毎週2日間の土木作業で身体はボロボロになりましたが庭と果樹園は元気な姿に蘇りました、実も付けなかった果樹も実を付けるようになり枯れかかっていた庭木も新芽を出して復活しました。
ここで面白いことが起きています、それは手を付ける前と手を付けた後では生えてくる雑草が異なっているのです、日当たりや土壌の質など環境が変わると生える植物も変わってくるというのは本で読んだだけで実際に経験はしていませんでした。
それがたった1年で劇的な変化が現れるとは本当に自然とは偉大だと感じています、経験値として極めて貴重な体験をさせていただきました、これは今後広い農地の整備や土壌改善に大いに役立つでしょう、生えている雑草を見れば土壌のステージが解るのです、それに合わせてよく育つ野菜を作ればいいわけです。
大掛かりな土木工事は夏本番を迎える前にギリギリセーフで完了します、今後は畑や果樹園でやりたかった植物育成の大掛かりな実験をしながら、土壌改善と植物育成の経験値を増やして独自のノウハウを作っていきたいと思います、人生の最後に来てようやく長年考えていたことが実現しようとしています、やりたいことはまだまだ沢山あります、健康に留意して長生きしたいと思います。
この春先のこと理想郷本丸住居の工事開始の前に見積もりを貰ったのですが、全工程で予想額をはるかに超えていました、特に住居は鉄筋コンクリート造ですが内部構造は全て木造になります。
その木材の価格が数年前に高騰し現在も尚高値止まりにあります、オフィスのリノベーションのときも木材の価格が高くて気になっていたのですが更に最近上がっているようです。
この木材高騰のきっかけは何とコロナウイルスパンデミックなのです、リモートワークが増えアメリカや中国を中心にリフォームやリノベーションで木材需要に供給が間に合わず高騰しました。
加えてウクライナへのロシア進行により更に供給が細くなり世界的なウッドショックとなったのです、現在は価格は高値のまま横ばいで下がる気配すらないようです、米と同じで一度高止まりすると元に戻るのはかなり供給の余裕が出てきてからとなりそうです。
また、木材の高騰ばかりではなく外装に使う塗料はイラン情勢で倍の価格になり手に入らないかもしれません、更には日本の全業界で人件費は2年前から上がり始めています、建築業界でもこの2年で30%ほど工賃が上がったそうです、その裏には職人不足もあるようです。
そんなわけで5年前に比べて建築業界全体として平均で工事費が50%近くアップしているらしいのです、とはいえ工事をしないわけにはいきません、必要な事は価格に関係ないのです、何故ならやりたいことをやるに必要なのだから、その分支払う方も収入を増やせばいいだけです、絶対値ではなく相対値でイコールにすればいいだけです。
サッシは既に新しいのが入っており内装の基礎工事も完了しています、旬の恵みでも収穫しながらじっくりと完成するのを愉しみましょう、何かが動きだすときのワクワク感は本当に生きている実感がします、やりたい事は幾らかかってもやるのです、それを得るための媒体がお金ということにすぎないのですから。
理想郷本丸の住居は永住の住居から農業法人向けの第二オフィスとすることに計画変更いたしました、その第二オフィスとなる住居部分の不要な部分の撤去と基礎工事が3月に完了しました、そしていよいよ4月中旬から内装工事が始まりました。
内装工事が始まったと思っていたら週一で進捗を確認に来ているのですが来るたびにどんどん変わっていきます、床の下張りが終わったと思ったら天井の基礎工事が始まり次は壁の基礎工事と電気工事が始まっています、更には外装用の足場まで設置されています。
当初の予定では秋には全工程が完了と見込んでいたのですがこの調子だと夏本番を待たずに完了するのではないかと思います、ということは什器の移動や各種設備の準備も急ピッチで行わないといけません、早く進むのは大変ありがたいのですが準備が追いつかず計画の見直しを行わざるを得ません。
工事の間に実験栽培のための各種栽培設備の設置作業をゆっくりと行おうと考えていましたがこれも前倒しになります、第一オフィスは大幅な追加工事が2回も入ったので完成までに約1年かかりましたが今回は最初から作り直しなので逆に一気にできるので早いのです。
また工期が早くなった要因の一つに永住の住居とせず第二オフィスとして使うということになり拘った作りから一般的な仕様としたのも大きいです、第一オフィスとは全く異なる工法の経験もできました、リフォームや増築などの予算感も材料や工法別に概ね把握できるようになりました。
思えば第一オフィスは当初は永住の住居として考えていたので理想の空間を目指したのであちこちを拘った造りにしました、しかし蓋を開けてみればオフィスとして使うことになりました、最初からオフィスとして考えていれば予算は半分で済んだでしょう。
今回も同様で永住の住居で考えていたので不要部分を全部壊して湿気や寒さ防止で床下の基礎工事から行いました、でも結局はオフィスとして使うことに考えが変わったので用途として考えると予算オーバーとなってしまいました。
でもこう考えているのです、たとえ住むための建物でないとしても良い造りのほうが気分が良いです、結局は自分が納得するか否かです、納得するものであれば予算は関係ないのです、たとえ安くできたとしても納得できないものなら高い買い物になってしまうのです。
春になると多くなるニュースの一つに毒草を野菜や食べられる野草と間違えて誤食してしまったというのがあります、入院ならまだ良い方ですが亡くなってしまったニュースには心痛みます。
横道にそれますが、子供の頃は春になれば山菜摘みに秋になればキノコ狩りに近所の子供等と山に入りびたりだった私は食べられる野草と毒草はほぼ正確に見分けられます、ここ理想郷の地ではそんな子供の頃を思い出させてくれる懐かしい山菜や野草と多種出会います。
それらの味を思い出してはスタッフに実際に食べられる野草を食してもらっています、この裏には旬の味覚と食べられる野草を身体で覚えてほしいと思っているからです、高級料亭に行かなくても東京のデパ地下でお金を支払わなくても、ここには買えば高額な旬の高級天然食材が多数あるのです、そもそもそれを確認しての物件購入だったのですから。
話しは戻しますが、冒頭のニュースで私が大きな疑問を感じるのが見分けがつかなくて口に入れてしまったことは私にも多々あるので理解できますが、何故口に入れた瞬間に食べられない野草だと気づかないのだろうかということです。
子供の頃教えてもらったのは食べられる山菜に似ているけどはっきり解らないときには一口噛んでみるということです、毒がある場合は口の中がしびれるような強い苦みがあります。
逆に酸味やミネラルからくるエグ味のあるものは不味くても毒は無いと考えても良いと思います、ただしこれは一つの目安であり無味無臭の毒草もありますので注意が必要です。ちなみにエグ味とは赤ワインを飲んだ時に感じるギュっとくる味やクリやクルミの薄皮の舌にザラっとくる味です。
ほとんどの山菜や野草の毒の多くはアルカロイドの一種であり強い苦みがあります、山菜特有のミネラルやフィトケミカルに起因するエグ味とは全く違う味です、そしてアルカロイド類は過熱しても消えることはありません、つまり口に入れた瞬間はっきり解ると思うのですが何故飲み込んでしまうのか不思議です。
ただし強い苦みがある野草でもタンニンによるものは大量に食べなければ灰汁抜きすれば美味しく食べることができます、この辺は経験によるものが大きいと思います、アルカロイドの苦みとタンニンの苦みは経験者ならすぐ解るでしょう。
もう一つ不思議なことは庭で取れた山芋に似た根を誤食してしまったというのがあります、園芸植物の中には山芋にそっくりの太い根を作るものやヨモギにそっくりな強毒性の植物などが多数あります、試したことが無いのになぜこれを食べてしまうのでしょうか。
植物の毒は命取りになることがあります、思い込みで食べることは絶対にしないでほしいと思います、先の山芋そっくりの根はグロリオサという園芸種の根で切っても粘液でぬるっとして本当に山芋そっくりです。
また観葉植物で人気のクワズイモの幼苗はサトイモそっくりです、ケシの仲間の幼葉はヨモギそっくりです、蘭の仲間の幼苗はニラそっくりです、植物は思い込みだけで絶対食べない、これに尽きます。
最後に怖い話になりますが昨年のニュースで買ってきたヤマイモの種芋に毒がある別種の芋が混じっていたのを解らずに育てて食べてしまったという事例もあります、これは誤食というよりも防ぎようもない悪質な事件です。
ただ経験に基づいた知識があれば植える前に解るし食べるときにも解ります、何事も身を守るのは経験から得た生きた知識が重要だということかもしれません、その意味においてスタッフには年間を通して天然の山菜や野草を身を以て教えているのです。
一寸先に何が起きるか解らない時代です、ある日突然サバイバルゲームの主人公になってしまうかもしれません、そんな時代は来ないなんていう保証はどこにもありません、戦争はまだしも自然の力による天災は避けては通れないのです。
ここ日本には多くの近未来に起きる大天災の種がたくさん在ることはほとんどの人は知っています、でもそれが来た時のことを考え今から準備している人は何人いるでしょうか、赤信号はみんなで渡っても危険なことに変わりはないのです、自分の身は自分で守ることに尽きるのです。