毎年のように空気が冷たく感じてくると年末年始を意識するようになります、これは何歳になっても変わらない意識です、そして口をそろえて「昨日まで正月が開けたと思ったらもう年末・・・」と言うのです、これも毎年変わらない口癖です。
本当に1年なんてあっという間です、「起業家になったら3年は赤字でも興した事業を続けろ」と周りの起業家に言ってきましたが、待つ時間は始まる前は長く感じても終わってみればあっという間なのです、事業を行うに3年など序の口です、10年続けて初めてその事業が継続できたという価値が出はじめてくるものです、ビジネスってパッションなどではなく初心忘れず努力の継続で決まると言っても過言ではありません、所詮ビジネスとはそんなものなのです。
さっぱり売れなかった商品も10年続けていると世間の価値観や流行が変わってきます、そして見向きもされなかった商品にいきなりスポットライトが当たることなど珍しいことではありません、だから最低でも3年は継続させないとその事業を興したことが正しいかどうかも解らないのです。
10年という期間の放つもっとも大きな価値は起業した覚悟が本物かどうかという証を示せることです、これは大きな根拠となります、今世界に名を馳せる料理人や職人のほぼ全員が10年以上の下積みがあったからこそです。
どんなすごい料理を作れたとして名を残せないのはその世界に誇る根拠が何も無いからに他ならないのです、料理人だけではなく天才的な技術者も技能者も全てが実力も然りだけど同じことを継続してきたという根拠が最も重要な事項なのです、儲からないからと次々に職や付き合う人を変えているようでは成功しないのは当たり前なのです。
104代首相は過日自民党総裁に選出された高市氏に決まりました、日本憲政初の女性総理に各国もトップニュースで伝えました、私は維新の会を味方につけた時点で高市氏の勝利は確実視していましたので驚きはしませんでした、そしてこの一連の動きを「覚悟」という視点で傍観していました。
当初は維新の会ではなく政策的にも近く高市氏と早期に接触していた国民民主が与党連立の要となっていました、しかし党首の玉木氏が煮え切らないのか野党連立の可能性との狭間で風見鶏のような曖昧な姿勢の振る舞いに始終し、結局はその間に維新の会に座を奪われてしまいました。
風見鶏的な振る舞いは野党からも見放され首相選後の支持率は半減し玉木氏のスキャンダルが再燃し党員も離れかねない状況に陥っています、こんなにもリーダーの覚悟が問われる瞬間はそう多くは無いでしょう。
日々何を語ろうが自由ですが、リーダーたるものここ一番の瞬間に覚悟が問われます、そして覚悟が無いと判断された瞬間に群れから孤立します、これは自然の摂理そのものです、大草原のライオンの群れ然り、猿山の猿の群れ然りです、覚悟が無いならリーダーに成るべきではないのです、それは本人も含めて誰も幸せにはならず関係者全員が不幸になるのです。
突然ですが、デスク周りは勿論のことオフィス内や家の中が不要物などで埋め尽くされていませんか、何故こんなことを書いたかというと、私の45年の経営経験でほぼノーミスでクロージングも1発で決めるような人のデスクは非常に整然としておりデスクの周辺に不要物の一つもそのままにしてないからです、当然私も不要物はすぐ捨てるし自分で使ったものは自分で片づけたり洗ったりしています。
逆にいつまでも成果を上げられない人の机の上には不要になった書類が山と積まれ引き出しの中もごちゃごちゃです、更には年末の大掃除の日も他の社員が必死にやっているのに忙しい振りして何もやりません、自分で使ったものまで他の社員に片づけさせています。
さて、身の回りを常に綺麗にしている人は何故ミスもなくビッグチャンスに強いのでしょう、まず身の回りを整然とさせている人は業務を溜めない人であり当然納期遅れもありません、また資料も端的に他者目線で書かれています、自分一人でできない事も周囲が手伝ってくれます、何故なら皆から好感を持たれている人だからです。
大企業との商談でクロージングを1発で決める理由は、それなりの企業の重役は言葉ではなくて姿勢やちょっとした仕草をみて一緒にビジネスできるかどうかを見極めているからです、何故なら経営判断する立場の人は身の回りを整然とさせている人だからです、自分と同じ匂いを発しているか否か、そこだけを見ているのです。
きっと、自分の事も人任せで掃除も自分でやったことが無い人って自分ではそういう感覚に極めて鈍くなっているので他者からそう見られていることも気づきません、そして周囲からも尊敬されずに誰も進んで手伝おうともしません、結局組織に在って孤立し孤軍奮闘で始終するのです、だらしない大人を観て好感を持つ人はだらしなさに鈍感な人だけです、だから成果が出ない、極めて簡単な理屈なのです。
世のトレンドは「自国愛」だろうか、自国の文化や伝統あるいは民族意識を強く前面に押し出してくる一国のリーダーが増えてきた感があります、そんな中で日本もそのトレンドに従うかのように最右派と言われてきた高市氏が自民党総裁に選出され首相の座を野党を巻き込んで虎視眈々と狙っています。
さて政治の話はさて置いて自身の周りのトレンドを常に意識しているでしょうか、例えば経済的な事項やストレスを感じる事項などは面白いように一度に連発して押し寄せてきます、またプライベートでも普段何もないのにイベントのお誘いがまとまって来るようなことが起きます、これは一種の普遍性の法則そのものでありバラバラだった事項のタイミングがある瞬間に揃ってしまうという科学で説明できる現象です。
その意味で言うと私の現在のトレンドは投資でしょうか、それも投資する方ではなく受ける方の話が各国の投資家から齎されています、極めて真摯で有益な投資家もいれば逆に自己利益だけを狙った悪意のある投資家もいます、まあ経営者人生45年で投資をするのも受けるのも何度何度も経験しているしそういった見極めは肌感覚で流せます。
だいたい相手が急ぐ話ほど良い結果にはなりません、そういったときには急ぐ相手を待たせることにしています、そして条件を厳しくして様子を見ます、本気で覚悟を決めている投資家なら相手のペースに合わせるし条件もある程度は飲みます、そうでなく自身の早期利益を考えている投資家は他へ行くでしょう、それが狙いです。
与える方も与えられる方も余裕が無いときはほぼ飲まれます、余裕の有ったほうが最後は笑えるのです、単純ですがどんなケースも例外なくこの法則は当てはまります、「最初からこの話は無かったことにして」マイペースに進める余裕、これが肝要かと思います。
私の第二の故郷ともいえる池袋ですが、考えてみたら人生の3分の2をここで生活しています、そんな池袋の秋と言えば「ふくろう祭り」です、丸2日間をかけて全国からよさこいチームが結集し大イベントが繰り広げられます。
審査が行われるメインの駅前ステージや駅前公園のステージに加えて4つのメイン通りを激しく踊りながら行進します、色華やかな衣装に加えて掛け声も若々しく元気を貰います、また各種の神社の祭りも毎週のように開かれ神輿行列で道路も封鎖され賑やかな夜となります。
ところで祭りは氏神や産土神(うぶすながみ)など家や土地にまつわる神様と深い関係があるのですが、その意味では日本人というのは仏教やキリスト教などの宗教とは切り離して神様信仰が並行しているのが世界的にみても極めて稀で面白いと思います。
その意味で多くの家では仏壇と神棚が同じ部屋に在ったりします、加えて初詣には神社へ行き盆はお寺に、そしてクリスマスのイベントも楽しみます、これはどの国でも見られない文化であり日本古来の信仰感覚だと思います。
私もその意味では住んでいる地の神様には初詣に行きますし、永住の地の敷地内にも神様を祀る祠を建てたいと思っているのです、一つの守られているという安心感が心穏やかに過ごせると思うのです。
神様を祀ることを他力本願だというトンチンカンな人もいますが私は大いに結構なことだと思います、むしろ心開ける心の拠り所は持つべきだと思います、人は一人では生きていけないのです、どんな人でも苦しいときもあれば辛いときもあるのです、それを世の中や他者のせいにするのではなく自分の行いを顧みることが肝要かと思います、それを後押ししてくれる存在が在るとするならばきっとそれを神様というのではないでしょうか。