
代表の本丸にちらほら出てきています。
春から夏にかけて道端や林の縁で見かける黄色い花が鮮やかですが、美しい見た目とは裏腹に全身に強い毒性を持つ「劇薬」としての顔も持っています。
草丈30〜80cmと比較的大きく成長し太い直根が深く入り、根を折ると断面は鮮やかな橙色をしています。
茎中空で全体に細かな毛が生えていて茎を傷つけると皮膚をかぶれさせる毒性のある黄色い汁が出てきます。
葉は1〜2回羽状に深く切れ込んでおり形は菊の葉に似ていて表面は明るい緑色ですが裏面は白っぽく細かい毛が密生しています。

茎の上部で枝が分枝しその先に花をつけ直径2cmほどの黄色い4弁花を数個まとまって咲かせます。
ケシ科特有の繊細で鮮やかな黄色が特徴で実長3〜4cmほどの細長い棒状(さや状)の果実をつけ、熟すと下から割れ中から小さな黒い種子が飛び出します。
「クサノオウ」という名前は主に3つの説がありどれもこの植物の特徴をよく表しています。
①草の王(くさのおう):どんな病気にも効く薬草の王様という意味から。
②瘡の王(くさのおう):瘡(くさ)は皮膚病のことでその汁を塗ると湿疹やイボが治る皮膚病の特効薬(王様)であることから。
③草の黄(くさのき) :茎を切ると黄色い汁が出るので「黄色の汁が出る草」から転じた。
注意すべき毒性について、古くから鎮痛剤や皮膚病の薬として利用されてきましたが、素人が扱うのは非常に危険で黄色い汁はアルカロイド(ケリドニンなど)を含み皮膚に付くと激しくかぶれ、誤食すると嘔吐、腹痛、下痢、ひどい場合には昏睡や呼吸麻痺を引き起こす可能性があります。
生き残り戦略も非常に賢く種子には「エライオソーム」というアリが好む栄養たっぷりの塊がついていてこれを求めてアリが種を巣まで運んでくれるので自分で移動することなく遠くの場所で芽吹くことができます。
学名:Chelidonium majus var. asiaticum
分類:ケシ科クサノオウ属
開花時期:4〜7月

代表の本丸の庭のいたるところを我が物顔で覆いつくしています。
恐竜時代から姿を変えずに生き残っている「生きた化石」とも呼ばれるシダ植物でその強靭な生命力から「地獄草」という異名を持つほど駆除が難しい雑草としても有名です。

光合成を行うための栄養茎(スギナ)と胞子を飛ばすための胞子茎(ツクシ)という全く見た目の異なる2つの姿を持ちます。
地下には黒褐色の地下茎が非常に深く縦横無尽に張り巡らされており、その深さは1m以上に達することもあるため抜いても抜いても生えてくる驚異の生命力を誇ります。
草丈はスギナが20~40cm、ツクシが10~15cm程度で、スギナの茎は中空で節があり触るとザラついていて緑色の針のように見える部分は実は枝で、葉は非常に退化して節の部分にある鞘(さや)状の小さなギザギザになっています。
シダ植物であるため花や実は作りませんが3~4月にツクシの先端にある胞子嚢穂(ほうしのうすい)から緑色の粉のような胞子を大量に放出します。
名前の由来は、緑色の部分が樹木の杉に似ていて食用(菜)にされたことから「スギナ」、形が土に刺した筆に見えることやスギナと繋がっている付く子から「ツクシ」と呼ばれています。
スギナがよく生える場所は土が酸性に傾いている指標にもなり、実はカルシウムやマグネシウム、特にケイ素といったミネラルが豊富でスギナ茶としても利用されます。
また、茎にケイ素を多く含むため乾燥させたものは木製品や爪を磨く「天然のやすり」としても使われるなどただの雑草とは呼べない多彩な魅力を持っています。

こっちはスギナ!

こっちはツクシ!
でも同じもの。日本語は難しいけど面白い。
春の訪れを告げる「ツクシ」ですが、実は「スギナ」と同じ植物の別の姿だったとは・・・。
学名:Equisetum arvense
分類:トクサ科トクサ属
開花時期:3~4月(胞子放出期)

代表の本丸の花壇の石の隙間やらあちこちでぽつぽつ存在感を示しています。
草丈は15~30cmほどに成長する球根性の多年草で春の訪れを告げる可愛らしい花として親しまれています。
地下には白い鱗茎(球根)を持ち親球の周りに小さな子球をたくさん作って非常に旺盛に増殖するのが特徴です。
葉は細長い線形で濃い緑色をしており中央に一本の白い筋がくっきりと入っていいて、花が咲く頃には葉が地面に寝そべるような姿になりますが、その中心から滑らかな花茎を真っ直ぐに伸ばします。
花は直径3cmほどの白い星形で1本の茎に数輪~20輪ほどが次々と咲き誇り、花びらの内側は美しい純白ですが外側には太い緑色の筋が入っていて太陽の光に反応して開閉する性質(傾性)を持っています。
夕方や曇りの日にはそっと花を閉じる姿も植物の生命の神秘を感じさせてくれます。
名前の由来は日本の野山に自生する「アマナ」に姿が似ていて大型であることから名付けられ、別名の「スター・オブ・ベツレヘム」という呼び名も魅力的です。
明治時代末期にヨーロッパから観賞用として渡来しましたが、今ではその強健さから庭先を飛び出して野生化している姿は「星のような輝きとたくましい生命力」を併せ持つ印象的な植物です。
全草に毒性があり特に球根には強い有毒成分が含まれているため食用のアマナやノビルと間違えて口にしないよう気を付ける必要があります。
学名:Ornithogalum umbellatum
分類:キジカクシ科オオアマナ属
開花時期:4~5月

代表の本丸の庭のあちこちでことわりもなくすくすく育っています。
草丈は30~50cmほどに成長し環境が良い場所では80cm近くまで大きく伸びることもあり群生する姿は見事です。
太い根がまっすぐ下に伸びる直根性で一度成長すると移植を嫌う性質があるため育てる際は場所をしっかり決めることが重要です。
茎はまっすぐ立ち上がり上部でよく枝分かれをし、表面に毛はなく滑らかで全体的にやや白みを帯びた緑色をしているのが特徴です。
冬の間は羽状に深く裂けた葉をロゼット状に地面に広げて寒さをしのいでいて、春になって茎が伸びると上部の葉が基部で茎を抱き込むようにつくのがこの植物の面白い形態的特徴です。

それぞれの茎の先端に花を咲かせ、アブラナ科特有の十字型をした4枚の花弁を持ち直径は2~3cmほどになります。
美しい淡紫色から濃紫色で花弁の表面に濃い紫色の細い脈が網目状に入っているのが非常に繊細で美しいです。
花が終わると7~10cmほどの細長い棒状の実をつけ初夏に熟して乾燥すると中から小さな種子を勢いよく弾き飛ばして増殖します。
別名の諸葛菜(しょかつさい)は三国時代の諸葛孔明が陣中食として栽培を奨励したという伝説に由来しており、実際に若葉などは食用にもなるので女子社員たちは喜んで摘み取っています。
もう一つの別名紫花菜(むらさきはなな)は紫色の菜の花という意味で親しみやすい呼称として広まりました。
江戸時代に渡来し昭和初期頃から全国で野生化するほど強健で桜の時期に合わせて庭や道端を紫色に彩ってくれる頼もしい存在です。
学名:Orychophragmusviolaceus
分類:アブラナ科オオアラセイトウ属
開花時期:3~5月

代表のオフィスの庭に隠れるように生えています。
草丈は5~10cm程度の低い多年草で匍匐茎(ほふくけい)というランナーを長く伸ばして四方へ地面を這うように広がっていきます。
茎が地面に接した節々から根を出し新しい株を作って増えていく非常に元気な性質を持っています。
葉は3枚がセットになった3出複葉(さんしゅつふくよう)の互い違いに生える互生(ごせい)で、ヘビイチゴより一回り大きく色は深みのある濃い緑色をしていて冬の間も枯れずに残ることが多いです。
春から初夏にかけては、直径1.5~2.5cmほどの鮮やかな黄色い5弁花を上向きに咲かせ、花の裏側にある副萼片(ふくがくへん)が本来の萼片よりも著しく大きく花びらの外側にフリルのようにはみ出して見えるのがこの植物の最大の特徴です。
花が終わると同じく直径1.5~2.5cmほどの真っ赤な丸い実をつけます。
ヘビイチゴの実はツヤがありませんが、ヤブヘビイチゴの実は表面の粒々にシワがなく瑞々しく強い光沢があるためおもちゃの宝石のように見えます。
毒はないので安心ですが、中身はスカスカで味がほとんどありません。
日当たりの良い場所を好むヘビイチゴに対し、藪(やぶ)のような少し薄暗い林縁や日陰を好むこと、全体的に大型であることから名付けられました。
学名:Potentillaindica
分類:バラ科キジムシロ属
開花時期:4~6月