
代表のオフィスの石の間からすっすっと顔を出しています。
草丈は20~60cmほどで日本全国の林縁や少し湿った場所で見ることができる馴染み深いシダ植物で、地下には短く這う根茎(こんけい)があり、黒褐色の細い根を多数出して土に定着しています。
地上に立ち上がって茎のように見える部分は葉の一部である葉柄(ようへい)であり赤紫色や暗紫色を帯びる美しい色彩が特徴です。
葉は2回羽状複葉(にかいうじょうふくよう)という鳥の羽のように細かく切れ込んだ繊細な形をしており質感はとても柔らかです。
緑色の葉の主脈付近に白緑色の斑(ふ)が入り赤紫色の葉柄とのコントラストが実に見事で海外では「Japanese painted fern」と呼ばれシェードガーデンを彩る園芸植物として高く評価されています。
シダ植物の仲間ですので花は咲きませんが、代わりに胞子(ほうし)によって繁殖するという独自の生態を持っています。
葉の裏側を覗くと三日月形や鉤(かぎ)形をした胞子嚢群(ほうしのうぐん)が多数ついており次世代への命を育みます。
名前は春の味覚であるワラビに姿が似ているものの食用には向かないため「似て非なるもの」を意味するイヌ(犬)という言葉を冠して付けられました。
冬の間は地上の葉が枯れて休眠する夏緑性の植物ですが、春に再び美しい新芽を出し爽やかな季節の訪れを感じさせてくれます。
学名:Athyrium niponicum
分類:メシダ科メシダ属
開花時期:胞子の飛散は7~9月

代表の本丸の庭のあちこちにピョコピョコ顔を出しています。
草丈は10~30cmほどで、葉の間から花茎(かけい)と呼ばれる多肉質で円柱状の茎をまっすぐに伸ばし、この花茎には葉がつかず群生させると青い絨毯のような美しさがより一層際立ちます。
地中には薄皮に包まれた卵型の球根(鱗茎)があり、そこからひげ状の根を力強く伸ばし自然に分球していく繁殖力が非常に強い植物です。
葉は細長い線状で少し厚みのある多肉質で内側に浅い溝が入る独特の形をし、多くの品種は秋に球根から芽を出し厳しい冬の寒さをじっと堪え春まで青々と茂り続けてくれます。

一番の魅力である花は茎の先端に数ミリほどの小さな壺型や釣鐘型の花を密集させて咲かせます。
下から上に向かって咲き進んでいく様子は、まさにブドウの房を逆さまにしたようで眺めているだけで心が和みます。
花の色は深みのある青紫色が代表的ですが、最近では白や水色、ピンク、さらには黄色といった多彩な品種も楽しめるようになっているようです。
先端は実を結ばない不稔性(ふねんせい)の花であることもこの植物の面白い生態のひとつです。
花が終わると受粉した場所に蒴果(さくか)という緑色の丸い膨らみができ、初夏には中から黒くて丸い小さな種が現れます。
地中海沿岸から西アジアを原産とする耐寒性の強い秋植え球根植物で、毎年春に再会できる庭の頼もしいパートナーといえます。
現在の園芸品種は香りが控えめなものが主流ですが、元々は特定の原種が放つ香料のムスクに似た強い甘い香りからギリシャ語でムスク(麝香)を意味する「moschos」にちなんで名付けられました。
さらに、このユニークな姿から「ブドウヒアシンス」という可愛らしい別名でも親しまれています。
学名:Muscari
分類:キジカクシ科ムスカリ属
開花時期:3~5月

代表のオフィスの庭や本丸のあちこちですくすくと育っています。
草丈は30~100cmほどに成長し春の訪れとともに道端や空き地でよく見かける親しみやすい草花ですが、非常に強い繁殖力でひげ根だけでなく地下茎を横に長く伸ばして広がるため群生して咲くたくましい姿を楽しむことができます。
茎には面白い特徴があり、折ってみると内部がストローのような中空になっていて全体に柔らかい白毛が密生しています。
葉は地面に広がる根出葉(ロゼット)が花の時期まで残っていて茎の葉が基部で茎を抱き込むように付いています。
つぼみの時期は恥ずかしそうに首を垂れて下を向いていますが、開花するとシャキッと上を向き直径2cmほどの可憐な頭状花を咲かせます。
花びらに見える部分は白から淡いピンク色をした細い糸状のものが集まっており、中心の黄色とのコントラストがとても綺麗です。
花が終わるとタンポポを思わせるような白い綿毛(冠毛)をたくさん作り、風に乗って軽やかに種を飛ばしていきます。
名前は秋に咲く紫菀(シオン)に似た花を春に咲かせることから春紫菀(ハルジオン)と名付けられました。
学名:Erigeronphiladelphicus
分類:キク科ムカシヨモギ属
開花時期:4~6月

代表の本丸にちらほら出てきています。
春から夏にかけて道端や林の縁で見かける黄色い花が鮮やかですが、美しい見た目とは裏腹に全身に強い毒性を持つ「劇薬」としての顔も持っています。
草丈30〜80cmと比較的大きく成長し太い直根が深く入り、根を折ると断面は鮮やかな橙色をしています。
茎中空で全体に細かな毛が生えていて茎を傷つけると皮膚をかぶれさせる毒性のある黄色い汁が出てきます。
葉は1〜2回羽状に深く切れ込んでおり形は菊の葉に似ていて表面は明るい緑色ですが裏面は白っぽく細かい毛が密生しています。

茎の上部で枝が分枝しその先に花をつけ直径2cmほどの黄色い4弁花を数個まとまって咲かせます。
ケシ科特有の繊細で鮮やかな黄色が特徴で実長3〜4cmほどの細長い棒状(さや状)の果実をつけ、熟すと下から割れ中から小さな黒い種子が飛び出します。
「クサノオウ」という名前は主に3つの説がありどれもこの植物の特徴をよく表しています。
①草の王(くさのおう):どんな病気にも効く薬草の王様という意味から。
②瘡の王(くさのおう):瘡(くさ)は皮膚病のことでその汁を塗ると湿疹やイボが治る皮膚病の特効薬(王様)であることから。
③草の黄(くさのき) :茎を切ると黄色い汁が出るので「黄色の汁が出る草」から転じた。
注意すべき毒性について、古くから鎮痛剤や皮膚病の薬として利用されてきましたが、素人が扱うのは非常に危険で黄色い汁はアルカロイド(ケリドニンなど)を含み皮膚に付くと激しくかぶれ、誤食すると嘔吐、腹痛、下痢、ひどい場合には昏睡や呼吸麻痺を引き起こす可能性があります。
生き残り戦略も非常に賢く種子には「エライオソーム」というアリが好む栄養たっぷりの塊がついていてこれを求めてアリが種を巣まで運んでくれるので自分で移動することなく遠くの場所で芽吹くことができます。
学名:Chelidonium majus var. asiaticum
分類:ケシ科クサノオウ属
開花時期:4〜7月

代表の本丸の庭のいたるところを我が物顔で覆いつくしています。
恐竜時代から姿を変えずに生き残っている「生きた化石」とも呼ばれるシダ植物でその強靭な生命力から「地獄草」という異名を持つほど駆除が難しい雑草としても有名です。

光合成を行うための栄養茎(スギナ)と胞子を飛ばすための胞子茎(ツクシ)という全く見た目の異なる2つの姿を持ちます。
地下には黒褐色の地下茎が非常に深く縦横無尽に張り巡らされており、その深さは1m以上に達することもあるため抜いても抜いても生えてくる驚異の生命力を誇ります。
草丈はスギナが20~40cm、ツクシが10~15cm程度で、スギナの茎は中空で節があり触るとザラついていて緑色の針のように見える部分は実は枝で、葉は非常に退化して節の部分にある鞘(さや)状の小さなギザギザになっています。
シダ植物であるため花や実は作りませんが3~4月にツクシの先端にある胞子嚢穂(ほうしのうすい)から緑色の粉のような胞子を大量に放出します。
名前の由来は、緑色の部分が樹木の杉に似ていて食用(菜)にされたことから「スギナ」、形が土に刺した筆に見えることやスギナと繋がっている付く子から「ツクシ」と呼ばれています。
スギナがよく生える場所は土が酸性に傾いている指標にもなり、実はカルシウムやマグネシウム、特にケイ素といったミネラルが豊富でスギナ茶としても利用されます。
また、茎にケイ素を多く含むため乾燥させたものは木製品や爪を磨く「天然のやすり」としても使われるなどただの雑草とは呼べない多彩な魅力を持っています。

こっちはスギナ!

こっちはツクシ!
でも同じもの。日本語は難しいけど面白い。
春の訪れを告げる「ツクシ」ですが、実は「スギナ」と同じ植物の別の姿だったとは・・・。
学名:Equisetum arvense
分類:トクサ科トクサ属
開花時期:3~4月(胞子放出期)