2026年4月18日 09:00
代表の本丸にちらほら出てきています。
春から夏にかけて道端や林の縁で見かける黄色い花が鮮やかですが、美しい見た目とは裏腹に全身に強い毒性を持つ「劇薬」としての顔も持っています。
草丈30〜80cmと比較的大きく成長し太い直根が深く入り、根を折ると断面は鮮やかな橙色をしています。
茎中空で全体に細かな毛が生えていて茎を傷つけると皮膚をかぶれさせる毒性のある黄色い汁が出てきます。
葉は1〜2回羽状に深く切れ込んでおり形は菊の葉に似ていて表面は明るい緑色ですが裏面は白っぽく細かい毛が密生しています。
茎の上部で枝が分枝しその先に花をつけ直径2cmほどの黄色い4弁花を数個まとまって咲かせます。
ケシ科特有の繊細で鮮やかな黄色が特徴で実長3〜4cmほどの細長い棒状(さや状)の果実をつけ、熟すと下から割れ中から小さな黒い種子が飛び出します。
「クサノオウ」という名前は主に3つの説がありどれもこの植物の特徴をよく表しています。
①草の王(くさのおう):どんな病気にも効く薬草の王様という意味から。
②瘡の王(くさのおう):瘡(くさ)は皮膚病のことでその汁を塗ると湿疹やイボが治る皮膚病の特効薬(王様)であることから。
③草の黄(くさのき) :茎を切ると黄色い汁が出るので「黄色の汁が出る草」から転じた。
注意すべき毒性について、古くから鎮痛剤や皮膚病の薬として利用されてきましたが、素人が扱うのは非常に危険で黄色い汁はアルカロイド(ケリドニンなど)を含み皮膚に付くと激しくかぶれ、誤食すると嘔吐、腹痛、下痢、ひどい場合には昏睡や呼吸麻痺を引き起こす可能性があります。
生き残り戦略も非常に賢く種子には「エライオソーム」というアリが好む栄養たっぷりの塊がついていてこれを求めてアリが種を巣まで運んでくれるので自分で移動することなく遠くの場所で芽吹くことができます。
学名:Chelidonium majus var. asiaticum
分類:ケシ科クサノオウ属
開花時期:4〜7月